2014年春号(vol.16) 記者・・七井、安東、辻本
編集・・鈴木
「艾(もぐさ)」
灸(きゅう)治療で使用する艾(もぐさ)は蓬(ヨモギ)から作られています。
そうなんです! 草餅でおなじみのあのヨモギです。
ヨモギの葉の裏には銀白色の細かい線毛がついていて、それが
原料となります。
① 5~8月に採取したヨモギをカラカラに天日干しにしてから、
湿気の少ない冬に製造を始めるまで乾燥した状態で貯蔵します。
② 1~2月に乾燥棚に敷きつめて加熱乾燥させます。
③ 石臼で挽いて葉の繊維を砕き、何度もふるい掛けて不純物や茎などを取り除きます。
④ 最後に唐箕(とうみ)という選別装置にかける事で更に不純物が取り除かれて、白っぽくフワフワした手触りの艾に仕上がります。
このように手間をかけて艾は完成します。
それを使用する灸治療は、「艾の燃焼による温熱刺激」や「艾から出る有効成分(チネオール)」が自律神経のバランスを整えたり、緊張した筋肉をほぐし冷えの改善などに効果が期待できます。【七井】