その時は必然的に訪れた | A's projectのブログ

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自らが期待する未来へのstep。

3月15日~16日

日本理学療法士会主催

通所系リハビリテーション研修会に参加してきました。

そこで、学んできたこと。

次世代通所リハビリテーション共通のテーマ

『その人らしさを取り巻くすべてへのアプローチ』

そして、キーワードとなる

『ピアカンファレンス』
『ピアサポート』

を正しく理解し、コーディネートしていくこと。



本日は、新規利用者の初回面談-自宅訪問

主病名は、腰椎圧迫骨折

そして、受傷前からの『うつ病』


この方は、受傷により、入院したことで、笑顔を取り戻した瞬間があったと。

入院中、若いセラピスト達の熱意ある対応により、元気になり、周りの患者との触れ合いで笑顔になったと。

退院してきてから、その笑顔と元気がなくなってきて、

その笑顔を元気を得るために、私どものサービスを希望されました。


面談の中では、基本、介護者であるご主人が話されます。

ひとしきりお話を聴いた後で、まずはご主人に断りを入れ、ご本人の言葉を聴いていきました。

うつの方ですと、ここからの聴取が難しいことが多いのですが、この方は、比較的よくお話をしてくれます。

そして、どんな状態になりたいかと問うと

『一人で買い物に行けるようになりたい』

と、即答されました。


すると、すかさずご主人が、

『まぁ、そうなればいいよ、俺が全部やってやれてるからな』

と。

『笑顔と元気になってくれることを、凄い期待してるし、できると思う』

と。


ここまで、ご本人とご主人を重ね合わせて面談してきましたが、

ここからは、ご本人とご主人のお二人に対し、2本の線を繋ぎ、対話を開始。


ご本人の思い、ご主人の思い、2つを拾っていくと、

そこには、ズレがありました。


インバランスが生じていたんです。


ご本人に話したり、ご主人に話したり、お二人に話したりを繰り返していきました。


入院時代の笑顔の理由を、森岡先生から学んだ内容を用い説明。

そして、当サービスでも根拠を持って、行っていくことを伝え、


ひとりひとりが、何をすべきかの話に。

まず、ご本人さんは、今のままで十分だから、できることをやって、休まず通うこと。


ご主人は..........

うつの改善に向け、言葉のフレーズを注意してコントロールすること

を説明しようとしましたが、ここまでのご主人の頑張りを尊重し、やんわりと。


われわれは、心身共に、元気になれるような空間をつくる。



ご本人さんの変化を待って、ご主人とご本人のズレを調整していくことにしました。




今までも、初回訪問は、いろんな手法を用いてきましたが、ここまで、冷静に思考したのは、
初めてでした。



2日間の学びのおかげです。



それにしても、翌日から実践の場が来るとは(笑)




その時は必然的にやってきました。


ありがとうございました!