
まず原形の、たて×横×高さのサイズを測る。
ちなみにこの原形は角材をカットしてラッカーを塗ったもの。
たてと横のサイズに、型の縁のサイズを足す。
この原形の大きさなら、強度を得るため
縁や底は1センチは必要なので2センチを足す。
縁は両サイドにあるからね。
つまり 1センチ+たてサイズ+1センチ ということ。
高さに底の厚さとなる1センチを足す。
文字て説明するとわけがわからない。
このサイズの枠を作るのだけれど
これくらいの大きさになると厚紙では弱いので
ダンボールなどを使う。
家の中を探すとちょうどいい養〇酒の箱発見。
これで枠を作る。
ちなみにいつもはティッシュの空き箱で枠を作っている。
これが一番使いやすいのだ。


こんな感じで枠を作る。

木はシリコンに浮いてしまうので
接着剤で台となる板に貼りつける。
台の板はファイルケースを使用。
安くて重宝。

枠をセロテープでしっかりと止める。
隙間があったり、止め方がやわかったりすると漏れるよ。

シリコンは分離しやすい素材なので
使う前に必ずよく混ぜる。

必要量を計量カップに取り分ける。
「必要量ってどのくらい?」 テキトー
枠で囲った原形を見ながら
シリコンを流し入れているところをイメージして
計量カップに取り分けている。
それでたいていの場合、ちょうどの量を取り分けられる。
20年以上やってるからね。

硬化剤を添加する。
これまで一度も硬化剤の量を計量したことがない。
いつもテキトー。
だいたいこんなもんだって感じ。

ぐるぐると混ぜ合わせる。
カップの内側をこそげ取るようにして
全体をゆっくりと混ぜ合わせる。
けど、そんなに神経質になることはない。
レジンはしっかり丁寧に混ぜ合わせないと固まらないけど
シリコンはだいたいで大丈夫。

原形の上からシリコンをかける。
全体にかけたら1~2分おいて
シリコンが流れるのを待つ。
この時に気泡も抜けていく。

表面の気泡が抜けたら、同じようにシリコンを流し入れ
また1~2分シリコンが流れるのを待つ。
この工程を何度か繰り返す。
今回は5回。
これは小さな原形の型取りでも同じ。

ほらね、シリコンの量はピッタシ。
無駄が出ればそれだけ収益率が悪くなるからね。
しばらくおいて気泡が抜けるのを待つ。

わかりにくい画像だけど、シリコンの端から
プラ板を載せていく。
こうして型の底を平らにする。
型の底が斜めっていたりすると
成型する時にめんどうだからね。

ガラス板をゆっくりと載せて
ガラスの重さで余分なシリコンを押し出す。
ガラスでなくても木の板でも平らならOK。
以上でシリコンの型取り作業は終了。
「シリコンで型を取る」 なんて言うとむずかしそうだけど
こうして工程を見てみれば、単純作業の
積み重ねだってことがわかると思う。
もちろんひとつひとつの工程には
細かいコツがたくさんあることはあるけれど
それだってそれほどむずかしいことじゃない。
わからないことや、うまくいかないことがあれば
メールや掲示板、ここのコメントで質問してくれれば
いつでも回答しますよ。
今の季節なら6時間ほどでシリコンは硬化する。
もちろんお住まいの地域の気温・室温に
硬化速度は左右されるけどね。
明日、原形を取り出して、少し加工して型の完成。
簡単でしょ?
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