読売日本交響楽団第12回大阪定期演奏会:ザ・シンフォニーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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今日、前半の飛鳥散歩の記録は(↓)こちらです😉
 


秋の飛鳥散歩のあとは、橿原神宮前から鶴橋駅まわりで福島まで移動。

ザ・シンフォニーホール
17時~

読売日本交響楽団 第12回大阪定期演奏会

指揮:オスモ・ヴァンスカ
ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール


昨日、都内で同じプログラムを演奏してからの 大阪公演。2日目なので期待。
今日の座席は1階3列目上手ブロック。S席だけとそこの音はSなどとはほど遠い、最悪席。指揮者を見るならいい席かも! オケのバランスはめちゃくちゃな場所ですから、そのへんの言及はもちろんできません。

最初の曲は
🎵シベリウス:交響詩「フィンランディア」作品26
冒頭の金管のベタで威圧的な咆哮の迫力から並々ならぬ覇気を感じました。当時、スオミの土地が置かれていた状態を思い起こさせるに十分な 抑圧された前半、後半も日本で歌われる自然賛美とは一戦を画す音楽は 心に響きました。

続いてラ・サールさんのソロで
🎵ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
冒頭のピアノソロの幽玄な間(テンポがあまりに遅い!)で惹きつけられ、あとはその魔術で圧しきられた感じ。ただ私の席からピアノがヴァイオリンを全部隠すという状態。もちろん、音も! 本来オケの旋律にピアノが絡む場面も ピアノがしっかり聴こえるというピアノとヴィオラ中心のバランス。それはまるでピアノの細かい動きにオケが『合わせていく』ように聴こえる座席でした。
ゆっくり、じっくりと歌うラ・サールさん。オケの背景が脆弱な席だったので一概にそうとは言えませんが、ピアノがここまでテンポを落とすのならば、さらにピアノに大きな表現を加えて欲しかったかも!テンポやアーティキュレーションに併せて 強弱の幅がもう少しあっても…と思いました。
そうとは言いながらも、これだけ一つ一つの音まで丁寧に弾いていったラフマニノフの協奏曲は今までとは別の音楽のように感じられました。
終演と同時にそれは大きな拍手!

アンコールで
♪ドビュッシー:前奏曲集第1集~「亜麻色の髪の乙女」
パリのテロの犠牲者に…と聴衆に語ってからの演奏。
巖から滲み出す水の珠のようでした。

休憩のあとは
🎵シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43
個性的な前半とは対照的に ハッとさせるようなことの無い、オーソドックスなシベリウスのように感じました。
その中で特に印象的だったのは北欧の風に包まれた第2楽章。スオミ讃歌とも聴こえる第4楽章の冷静かつ客観的な演奏はちょっぴり意外でした。

アンコールは
♪シベリウス:悲しきワルツ
冒頭の繊細なppから始まりました。ところが後半の盛り上がりにはちょっぴり驚き。この曲はアンコールでかなりの数 聴いていますが、今日の演奏は 今まで一番だった 外山さんと仙台フィルの演奏をあっさりと超えてしまいました。

今日はそのまま天王寺の旅館に戻ってのんびり。
充実した1日、楽しめました🙌