山形交響楽団  第244回 定期演奏会:山形テルサホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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山形交響楽団  第244回 定期演奏会


山形テルサホール

16時~

指揮:阪 哲朗
ピアノ:イリーナ・メジューエワ


指揮の阪さんは 10年くらい前までは、モダンオケを両翼配置で 鮮やかな音色で演奏することで、追いかけていた指揮者。
近ごろは私がオケの演奏会から離れ気味になるにつれ、聴く機会が著しく少なくなってしまった指揮者。今日は久しぶりになりました。

今月の山形交響楽団の定期演奏会は 今日だけ。山響も運営が厳しいらしく、今年から 一部の定期演奏会を2公演から1公演に減らしたとのこと。この10年、著しく実力をつけてきた団体だけに本当に残念でなりません。
今日の座席は1公演になった影響か、良い席は無く、中央通路後ろの下手ブロックの真ん中。つまりオケ全体を左斜めから見る席。両翼配置の音を楽しむには ちょっぴり残念な席。

最初の曲は

🎵広瀬量平:オーケストラのための「朝のセレナーデ」

いくつかの版がある様ですが、今回は弦楽合奏版で演奏されるとのことでした。どの版にしても 初めて聴く曲。
とても耳に優しい音楽で聴きやすかったのですが、私には3つの楽章の変化が乏しく 同じような曲に聴こえてしまいました。
演奏は芯のある 細かく表情づけをした丁寧な演奏でした。

🎵チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23 

10月の『せんくら』で 毎年演奏を聴いている メジューエワさん。とっても真面目な音楽づくりの印象のあるピアニスト。
第1楽章の冒頭から 派手さはなく、きっちりとした音楽作りの阪さんと山形響。メジューエワさんのピアノはダイナミックさとは正反対のきっちりとしたテンポで音を積み上げていく感じ。ペダルは長めに踏み込み 十分な響きを導いていました。
それを支えるオケの伴奏の丁寧さが際立っていました。特に第1楽章の展開部での(ピアノが休んでいる箇所での)オケの豊な表情づけは 完全な主役となっていました。
静かな高原のような清々しさをたたえた第2楽章。
最後まで走ったり、叫んだりすることなく、きっちりまとめた第3楽章。
楽譜を真正面から見つめた 正統的というような演奏が素晴らしかったです。

アンコールは
🎵ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 作品32-5
初めて聴きましたが、キラキラと輝く音が素敵な曲。ラフマニノフのピアノ曲、あまり聴かないのを反省。

休憩後

🎵シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 op.38「春」 

トランペットにクラシカル楽器を用いての演奏。
こちらも端正にきっちりとした感じの演奏。しかし細かいニュアンス、特に楽器ごとの掛け合いが 私の耳の能力以上の範囲で 組み立てられていました。その中で両翼配置のヴァイオリンの左右の掛け合いが生き生きしていたのが印象的。
爽やかで気持ちの良いシューマンを楽しむことができました。
やっぱり阪さんの音楽は 派手さはまったくありませんが 楽譜がはっきりわかるような、しかし 細かい表情までしっかり、それがとても自然に感じられるのが いい。

玄人好みというか、スコアを見ながら聴いたら 新しい発見がありそうな演奏。山形響の真摯な演奏も本当に良かったです。

その後、今日は蔵王温泉泊。まさか入山禁止になるとは思ってなかったから…
蔵王温泉で順番に?泊まっている高湯通りの温泉旅館。19時以降の到着では夕食が取れないため、外食を蔵王温泉でと予定して行けば、閑古鳥の温泉街の食堂は皆終わったあと! 結局、コンビニ弁当って 最悪のパターンに。

でも温泉に入ればニコニコ。川原湯共同浴場に行けば 一人でお湯を独占。



昨年暮れから アルカリ泉が続いていたので 久しぶりの酸性のお湯に皮膚が引き締まりました。
さぁ、これから旅館の温泉に行ってきます♨