日本テレマン協会 第219回定期演奏会:霊南坂教会 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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またまた世間はサッカーの日に、それをすっかり忘れて、毎朝恒例、BSで朝ドラと自転車の旅などを観て出勤。厳しいけれど 頑張って欲しいですね!

さて、今日は仕事を終えて急ぎ都内へ。

日本テレマン協会 第219回定期演奏会

赤坂の 霊南坂教会
19時~

≪聖堂に響くカンタータ≫
に 行ってきました。

指揮とオーボエ:延原 武春
ソプラノ:渡辺 有香
バス:篠部 信宏
トランペット:中島 真
管弦楽:テレマン室内オーケストラ


霊南坂教会といえば 百恵さんの結婚式が行われて 有名になりましたね。そうだ!と賛同される方は それなりのお年でしょうけど。
そして 霊南坂教会を音楽会として訪れるのも 久しぶりです。
テレマン協会がサントリー音楽賞を受賞した記念演奏会。1986年にサントリーホールでの演奏会とともに2日連続で行って以来。ちなみにこの時のサントリーホールでの公演こそ、『私がサントリーホールで初めて聴いた演奏会』でした。

今日はお友達の協力で、前から2列目の中央通路寄りという 願ってもない席で聴けました。

プログラム最初は
🎵J. S. バッハ:管弦楽組曲 第5番 ト短調 BWV.1070
この曲は現在 バッハの真作ではなく、長男のフリーデマンの作品と考えられているもの。
5つの楽章からできている作品。
今日はモダン楽器での演奏。
冒頭から、鋭いアクセントを効かせた躍動的な演奏が素晴らしい。
2つのヴァイオリンとチェロとチェンバロで奏でられた 第4楽章 メヌエットのトリオは コンミスの浅井さんのセンスの良さが光りました。

続いて
🎵J. S. バッハ: カンタータ 第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」BWV.51
ソプラノソロとトランペットソロがついたカンタータ。
ソプラノの渡辺さんの声がオケに負けてしまうのが 残念。声がもう少し深ければ…と。ただ、チェロとチェンバロの伴奏で歌われた 3曲目のアリアはしっかりと聴こえて、堪能できました。
声が聴こえにくかったのは、ソロが3段ある祭壇の一番上だったこともありそう。2階席だったら感想も変わったかもしれません。
最初と最後の曲に入るトランペットのソロの 祝典的な明るさと輝かしさが とても良かったです!

休憩をはさみ
🎵J. S. バッハ: カンタータ 第82番「私は満ち足りています」BWV.82
こちらはバスとオーボエのソロの入るカンタータ。
オーボエのソロはこちらも最初と最後の曲。延原さんは祭壇の上に移動して オーボエを演奏しました。
冒頭のアリアから マタイ受難曲を彷彿させる旋律が美しい。オーボエは控えめに、バスは朗々と。
レチタティーヴォに続く3曲目のダカーポアリアは ヴァイオリンソロと和した篠部さんの柔らかな歌が それは絶品でした。

今日は短めのプログラムで20時半に終了。帰りの新幹線に合わせての時間配分だった様子。

声楽が入ると 演奏会が引き締まっていいですね!

今日は短いながら、なかなか耳にできない偽作から始まり、女声と男声のカンタータまで楽しめる、私好みのプログラムで 大満足でした。