~大阪と阪神では ちがいます~
そして常磐線で、いわき から『スーパーひたち』で一気に上野へ。水戸からは途中駅に停車せず上野まで。速いはやい。
で その足で、改札口の目の前の文化会館へ。
藍川 由美「日本のうた編年体コンサート」9
『国民歌謡』前夜の歌謡界
19時~
東京文化会館 小ホール
19時~
ソプラノ:藍川 由美
ピアノ:加納 麻衣子
ヴァイオリン:堀内 麻貴
プログラムは
🎵天龍下れば(中山晋平、ヴァイオリンつき))
🎵会津磐梯山(無伴奏)
歌唱指導つき。全員歌唱。
日本の歌は4拍子なんだということを、みんなで体感。
🎵国境の町
🎵海を呼ぶ(古関裕而)
これはクラシックの現代歌曲
🎵船頭可愛や(古関裕而)
🎵平城山(平井康三郎)
学校で歌った曲。これぞ日本の歌って感じ。
🎵もずが枯れ木で
藍川さん、日本の歌が1音節1音符はおかしい。1単語1音でいい、ということで、音節単位歌詞になっている歌詞が変えられた教科書版と、サトウハチローの原詩の単語単位での歌い比べ。まったく印象が違う。音節の方がやわらかく言葉がわかりやすい
🎵白い椿の歌(以下4曲古賀政男、ヴァイオリンつき)
🎵望郷の唄
🎵緑の地平線
🎵のぞかれた花嫁
この曲、みんなが知っているフォークダンスの定番『オクラホマ ミキサー』。でも古賀政男作曲になっているのはなぜ?
後半は
🎵うれしいひなまつり
これは童謡って感じですね。
以下3曲が国民歌謡
🎵心のふるさと
6/8の美しい曲。私は『愛国の花』に似ていると思いました。
🎵朝
藤村の詩に作曲。3節単位が4つという、12節の曲。なおこの8節に「酒は涙かため息か」とあり、これが古賀メロディーのタイトルの元であろう。
🎵椰子の実(大中寅二)
これは皆さんご存知。
ここで企画構成の片山杜秀氏登場。
「この3曲の国民歌謡はすべて昭和11年、現NHKのラジオで始まった『新歌謡曲』で流された。それまでの歌謡曲は、レコードのための曲なので、大人が好む恋愛やエログロナンセンス的な傾向に。しかしラジオは子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで家族で耳にするから、必然的にその内容は変わってくる… また当時の政治的背景を考えると… 」
と続きました。
🎵東京ラプソディ(以下3曲古賀政男、ヴァイオリンつき)
🎵男の純情
🎵愛の小窓
古賀は伴奏を、ウィーンのシュランメル楽団を念頭に書いた。だから本来はその編成で伴奏すべき。
最後は
🎵大阪タイガースの歌(古関裕而)
歌唱指導の後、全員歌唱。
「自筆楽譜で歌いましょう。
最初は
『六甲おろし 颯爽と
明けゆく ホームグラウンドに』
です。
最後のリフレインは
『オウ オウ オウオウ 大阪タイガース』
それは、古関裕而が韻を踏んで良かったと言っていた。
それなので、阪神の時は
『ハ ハ ハハ 阪神タイガース』
でないといけません!」
と 締めくくりました。
今回もまた、内容がどっしり詰まった、充実しすぎの音楽会になりました。
今日は1日、超 楽しめました。