頑張っている『アクアマリンふくしま』で、エトピリカに再会 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

いわき駅前のビジネスホテルで1泊。
地方都市にしては高い価格設定。泊まったホテル含め、すべての施設。理由はいわき市は 観光客のために、手続きをして申し込みすると『宿泊に4000円の補助が出るから』。だから昨夜は1500円で泊まれました。でも以前 青森で4000円未満で泊まったホテルグループなのに、140%の価格とは… 補助金なしの利用ならアウトでしょう。それを見越しての価格設定ですね。
湯本温泉の価格が軒並み高いのも納得です。

充実したバイキング形式の朝食のあと、9時30分のバスで 小名浜へ。

久しぶりの
『アクアマリンふくしま』

津波の影響を受けたこの施設。
被害のあった1階が美しく変身していました。
エントランスのところは
『生命の進化』
と題された化石や古代からの生物展示。
わかりやすい解説がついていました。

エスカレーターで4階へ。
ふくしまの川の生き物を扱ったこのフロアは、紅葉がきれいでした。

そこに続く区画が私のお気に入り。
北の海の海獣と水鳥。
ここにはアザラシ君の他に、もっと可愛いエトピリカがいる。
ちょうど朝一番の給餌の時間にあたり、小魚をいっぱい口に入れて泳いだり、食事後の羽繕いなど、可愛さ全開。


冬羽で地味でしたが、ウミスズメも一緒に生活。北海道の稀少な野鳥が健康的に飼育されて、水の中を泳ぐ姿を観ることができました。
前回訪問時の写真は派手な夏羽でした↓


パネル展示は千島列島がテーマ。
『鮭』
人と鮭の関わりは、パネル展示でしたが充実。

続く企画展示では
『あぶくま東縁の地質生物』
いわきの化石の展示。白亜紀の地層のある あぶくま山地。北半分は警戒区域になっています。

続いて
『カッパ』
霊長類のヒト科の「河童」。
かつては日本中にいた? カッパの復活を助けるための環境づくりについての展示。今回私的には一番の注目ブースでした。

そして地球環境の保全で
『ガラパゴス』
これは懐かしく観れました。

その後は熱帯の生き物、珊瑚礁の生き物の展示を見て、潮目の大水槽。親潮側にはゴマフアザラシが優雅に泳ぐ姿が気持ち良い。
前回会ったカメさんが見つからなかったのは。震災の影響でしょうか。

前回訪問時の写真です↓


オホーツク海の展示では、前回と変わらず クリオネがフワフワ遊泳していました。
それに対して黒潮側は、美味しそうな魚がいっぱい群れをなしていました。
前回訪問時の写真です↓


お腹がすいたのでお昼。

レストランでクジラカツとクジラの味噌汁のついた定食。
久しぶりに鯨料理に出会えました。

その後、また最初からぐるっと回って午前の続き。
潮目の海の下をくぐったあと、
『ふくしまの海』
ここにも美味しそうな魚が。

続く2階の情報コーナーでは、大震災からの復興への取り組み。
津波の映像もありましたが、電気が止まったことで水槽が全滅。濁り切った水槽の写真が痛ましかったです。

最後に展望台に登って、津波が来た まわりの風景を見ました。


続いて別棟の
「アクアマリンえっぐ」
カワウソがいるとのことで向かいましたが、水の透明度がイマイチで、十分な観察ができず 残念。

しかし 同じフロアにあった、死んだ生き物が分解されていく様子についての展示(カエル)は良かったです。骨がしっかり残っていました。

外のビオトープとそれに続く池には釣り堀があり、釣った魚を料理して食べる というシステム。
水族館は魚の有用活用について考える場も必要ですね。

ビオトープを散歩して1階に戻ると、金魚の展示とシーラカンスの研究の展示。
館長さんがシーラカンスの研究者ということで、それに関わる資料の総合展示。
民芸品やコイン、紙幣まであり ました。

今日はゆっくり丸1日、アクアマリンふくしまで楽しみました。ただ 日曜日なのにガラガラ。訪問者はほとんど福島県内。
ここはやっぱり深刻な状況ですね。
『勇気』のある方は ぜひとも 訪問して欲しいと思います。行ってお金を使うこと。それ以前に、観光客としての姿を見せることが必要って、ひしひしと感じました。
9月に行った陸前高田とは、まったく違います。

そして常磐線で、上野へ。
ちょっぴりそこで解せないのが 常磐線の各駅停車の編成。東京方面から水戸に到着する各駅停車は 10両編成。うち2両はグリーン車。つまり普通車は最大8両。
ところが 水戸~いわき間の各駅停車は普通車のみの10両。
『東京口より長い!』
様々な理由もありますが、あわせて寒い冬に、ロングシートの車両でドア全開は勘弁。少なくともドア開閉ボタンくらいは設置して欲しいですね!

そんな各駅停車では この寒さはキツいので、というより 次に間に合わないので『スーパーひたち』で一気に上野へ。
福島県から茨城県に入るや、空はすっかり暗くなってしまい、夜。水戸からは途中停車せず上野まで。速いはやい。
続きます。