ラ・フォル・ジュルネ 2008~15:5日目 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
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~熱狂の日レポート15~

シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団

ホールC
13時~

ソプラノ:カタリーナ・ライエ
メゾソプラノ:ヴィープケ・レームクール
テノール:シュテファン・ツェルク
バス:有馬 牧太郎
 シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団
オーケストラアンサンブル金沢
ピアノ:ウルリーケ・パイヤー
指揮:ロルフ・ベック

1曲目は
🎵F.Schubert:ミサ曲第4番 ハ長調 作品48 D452

実演で聴くことが稀な シューベルトのミサ曲を、昨夜から 第5番。第6番、第4番と続けて聴いています。音楽祭ならではの貴重な体験です。
この4番も初めて聴く曲ですが、私の好みにピッタリでした。ハイドンのミサ曲に良く似てます。独唱も多用しとてもきれい。クレドではアカペラ(だと思う)で開始されたり、聴きどころ満載の小さなミサ曲。ベネディクトゥスの合唱が とても清楚で 心を打ちました。


2曲目が 私がこの演奏会を選んだ目的の曲。シューベルトではないのです。

🎵L.van Beethoven:合唱幻想曲 作品80

この奇妙な曲は、私が歌ったことがあるので、大のお気に入り作品なんです。今日もしっかりスコア持参です。

最初数分がピアノソロ。その後10分程度がビアノ協奏曲、そして最後の5分に独唱と合唱が入るという、奇妙な形態の作品です。
バイヤーさんのピアノは、とてもゆっくり堂々と、ペダルを目一杯踏んで、会場の残響を生かしたテンポ設定。すごい緊張感と音の圧力。その後のオーケストラの落ち着いた音色は、朝一番と同じオーケストラとは思えないくらい。
中間部の弦楽四重奏の地味な響きや、その後のピアノとヴィオラだけの掛け合いの弦楽器やヴィオラの音の渋さが 良かったです。
アダージョをかなり遅めのテンポとしましたが、他は普通。声が入ってからは、雄大に流れていきました。
テノールとメゾソプラノの張りのある声が光っていました。合唱も シューベルトではざらつきが気になったのですが、ベートーヴェンでは逆にそれが魅力に変わりました。そう、この組は 金沢から来た組み合わせ。金沢の ラ・フォル・ジュルネはベートーヴェンがテーマでしたね。