半跏思惟像 と 仏教美術資料研究センターでの バッハ | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~鹿の雄叫びにバッハの調べ~

今日は奈良方面へ。

まずは 斑鳩。法隆寺の前を通ってお隣、中宮寺へ。
アルカイックスマイルの菩薩様💘
今日はたくさんの観光客で 落ち着けませんでした。

その後 奈良に移動。
「正倉院展を観てから音楽会」の予定が、展覧会が混んでいたので順序を逆に。
余った時間は、興福寺や奈良公園で、鹿とお友だちになる方法を考える(笑)

そして今日の目的地

『大バッハ奈良に降臨』

奈良国立博物館 仏教美術資料研究センター
15時~

チェンバロ:高田 泰治


この 奈良公園の中にある『仏教美術資料研究センター』は重要文化財の和風建築。今日はその中で
『大バッハ奈良に降臨』
と題された 高田泰治さんのチェンバロによるJ.Seb.BACHの演奏会。
コンサート会場に ちょっぴりこだわりを持つ私にとっては、『重要文化財』は大きな魅力です。


プログラムは
🎵J.S.Bach:平均律クラヴィーア曲集~第1番
🎵J.S.Bach:半音階的幻想曲とフーガ
🎵J.S.Bach:インベンションとシンフォニアから4曲
🎵J.S.Bach:イタリア協奏曲

後半は
🎵J.S.Bach:トッカータ ハ短調
🎵J.S.Bach:イギリス組曲第2番
という選曲。

会場は建物のエントランス。豊かな残響が チェンバロの柔らかで雅な音にピッタリ。
高田さんは、語りかけるように、Bachのことばを丁寧に紡いでくれました。
鮮やかな両端楽章に、移ろいゆく夕日の揺らめきを思わせる第2楽章のコントラストが素敵だった『イタリア協奏曲』。各曲の性格の違いが楽しい、躍動感あふれる演奏が生きた『イギリス組曲』が印象的でした。

17時過ぎに公演が終了。

その後 国立博物館へ移動。
『正倉院展』に(金曜日と土曜日は遅くまで開いている)。

入場者も少なくなり、並ばずに見られました。こちらは、まったくの歴史音痴の私なので、見るものすべてが新鮮でした。すべてが1000年を超える時を、正倉院の中で寝ていたことを考えると、星の光と同じ。時間を超えたロマンを感じますね。

透明なままのガラスの器の美しさや、貂のミイラが「所蔵理由不明」として展示されていたり。「間違って忍び込んでしまったのでは」と思ったのは私だけ? いつものごとく 感心の連続になりました。

外に出ると、もう真っ暗。寒くなってきた奈良公園の木の下で群れをなす鹿は、ちょっと怖いかも。
そんな中、ライトアップされた 興福寺の五重塔が幻想的でした。


JR奈良駅まで歩いて、JR奈良線に乗れば あとは乗り換え2回で─
ところが、なかなか来ないし、出発すれば行違いで止まってるし!
 京都いつ着くねん! 今日中に横浜帰れるんか? 近鉄使えば良かった!