京都散策~PAC管弦楽団:兵庫県立芸術文化センター 小ホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
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~主役が支えた演奏会~

今日は朝から京都散策。
紅葉には早いものの、修学旅行シーズンにかち合って、清水寺周辺はラッシュ並みの混雑。
今日は京都駅~安井金比羅宮~六波羅蜜寺~清水寺~哲学の道~永観堂~南禅寺~知恩院~河原町 という、先日も行ったようなコース、再び。
途中 2箇所のパフェ休憩をはさんだ、約7時間の散歩でした。


永観堂の本堂の修繕はまだまだ途中でしたが、見返り阿弥陀さんは本堂に戻りました。その本堂、修繕の途中で色を元に戻す(塗り直す)作業。今は剥離した日本的わびの境地の状態と、建立当時の色彩を同時に観れるチャンス。来年いっぱいで完成しそうなので、比較観賞はお早めに。

その後 阪急で移動。

PAC管弦楽団の音楽会

19時~
兵庫県立芸術文化センター 小ホール

PAC管弦楽団
指揮:マイケル・ギルバート 
指揮:ケン・シェ


若手とベテランの指揮者2人が5曲を振り分ける、 珍しいかたち。

曲は
🎵パーセル:シャコンヌ ト短調 Z. 730
🎵C.P.E.バッハ:シンフォニア ロ短調 Wq.182/5, H.661
🎵ハイドン:交響曲第55番 変ホ長調 「学校の先生」 Hob.I:55
🎵J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
🎵J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV 1068
という なかなか凝ったプログラム。 

このPAC管弦楽団とは兵庫芸術文化センター管弦楽団の室内管弦楽団版らしい。現代楽器の室内オーケストラなんです。

で 会場に入ってビックリ。チェンバロのソロがなんと曽根麻矢子さん。予告のチラシや情報誌には一切クレジットなし。


そして開演。

なんとヴァイオリンの両翼配置。私の座席は下手の後ろ側。やってしまった、大失敗!

パーセル/ブリテンのシャコンヌのあと、C.P.E.バッハのシンフォニア。そこでチェンバロに出て来たのは、なんと曽根麻矢子さん。曽根さんが通奏低音。またまたビックリ! シンフォニアはヴァイオリンの掛け合いが鮮やかな好演でした。
続いてハイドン。管楽器が入って、曽根さん退場かと思いきや、チェンバロで音合わせを開始。なんとハイドンの中期の作品にチェンバロを入れて演奏。それを曽根さんが担当しちゃうという奇跡。その通奏低音の演奏は かなり自由なパッセージを挿入。変奏曲の第2、第4楽章では、単調になりがちな部分で、チェンバロをソロとして活用するなど、驚きの仕掛け満載の演奏になったいました。

後半のブランデンブルクは、現代楽器の明るさが輝く好演。組曲もバランス良く響かせた知的な表現。有名な(G線上の)アリアでは、曽根さんのチェンバロはリュートストップを選び、それに対して低弦を刈り込むなど、響きへの配慮が細かく行き届いた演奏でした。

チェンバロの美しさでは日本一の曽根さんが脇にまわるなど、あり得ない驚きの夜でした。

ちなみに終演後のサイン会。


そこで曽根さんに、アグレッシブな通奏低音の素晴らしさを伝えると、通奏低音は 予定外。ホールに来てから頼まれた様なことでした!

今夜は三宮の温泉の健康ランドで、のんびりです。