オペラシリーズ~みなとみらい流Ⅲ:歌劇『蝶々夫人』:みなとみらいホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~晴れた日に~

梅雨なのに 雨が降らない横浜。今日も暑い。
午前中にお出かけしようと思って準備をしていたら、特別番組で「ちい散歩」の懐かし映像を流していました。魅力いっぱいの俳優さんだったので本当に残念。最後まで見てしまいました。

結局 お昼に出発。
伊勢佐木町まわりで みなとみらいへの歩くだけの 1時間弱の散歩。

歌劇『蝶々夫人』 

15時~
みなとみらいホール


👘プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』

蝶々さん:山崎 美奈
ピンカートン:カルロ・バリチェッリ
シャープレス:堀内 康雄
スズキ:相田 麻純
ゴロー:晴 雅彦
指揮:沼尻 竜典
桐朋学園オーケストラ

ホール主催のオペラ公演。

コンサートホールのみなとみらいホールの後ろ側に簡易舞台を作っての公演。 

今日は1階5列右サイド内側という、最高の位置。S券6000円 と張り切って行くと、字幕が舞台両端の手前側。これじゃ見えない。

開演直前に、館長の池辺晋一郎さんのご挨拶
「僕は館長ですが 今日は蝶々をやります…」
オヤジギャグ絶好調の池辺さん。

結婚式の場面の第1幕。
一番光っていたのは ゴロー。張りのある声がいい。
ピンカートンは声がざらつき不調。
オーケストラが舞台上で目立っているので、伴奏の表情の繊細さがしっかり伝わってくる。

休憩後の第2幕は ピンカートンの帰国3年後、帰りを待っている蝶々さんの家。
蝶々さんがピンカートンが帰ってくるシーンを妄想するモノローグ。そこで歌われる『ある晴れた日に』は有名。
第2幕になった瞬間、蝶々さんが一気に輝きました。山崎さんはドラマディックな方が合っていますね。
またスズキとゴローは 役にピッタリ合った演技。見事にはまってました。

今回 行くきっかけになったのは、ケイト役の鷲尾麻衣さん。第2幕後半、ピンカートンの新しい奥さんでのちょい役。もっと観たかった。

舞台は後方に、白い布を5枚垂らしただけの 単純なもの。それに照明とスライドを駆使して 劇を引き立てていました。
衣装は、蝶々さんが第1幕は白、第2幕は赤。どちらもドレスでした。和服を期待したのでちょっぴり残念。

簡素な装置でしたが、とても良い舞台でした。字幕の位置が最悪なだけで、ただ自分が前過ぎるともいう、安価で充実した公演を楽しむことができました。
蝶々夫人の舞台は、まだ2回目。最初はもう10年以上前の新日本フィルの定期。小澤さんで同じ演奏会形式の舞台。この時は一糸乱れないオケに釘付けで、舞台を観ていませんでした。

ホールから出ると、空には絹雲が夕日に5色に輝いていました。帰りは気持ちよい25分の散歩になりました。