~運転手は君だ~
昨日は音楽会のあと、お友達とお茶してから新幹線で一気に帰宅。
盛岡始発の16両の『やまびこ』に飛び乗り。16両の時は盛岡寄りの自由席は、こまち編成の4人掛けなので狙い目。ついでに空いている。昨日は1両に10人程度のガラガラでしたが、やまびこの編成の方は混んでいるようで 車内販売が回れないみないな放送がありました。
のんびり帰宅して、今日は昼前から都内で会議に出席。17時過ぎに東京駅で自由になれました。
そして 向かったのは上野。
「日本のうた編年体コンサート」8~古賀メロ誕生とレコード歌謡の隆盛~
19時~
東京文化会館小ホール
ソプラノ:藍川 由美
ピアノ:田中 順子
ヴァイオリン:堀内 麻貴
戦前の歌謡曲を中心にしたプログラム。
🎵斑猫
🎵猫
モダンな様式で書かれた歌曲。知っていた『斑猫』は橋本國彦の作曲。
ここで企画の片山杜秀さんのお話。当時の歴史から、この時代の音楽を読む という 興味深いお話。これだけでもいいくらいの充実した内容。
今日のキーワード
・第一次世界大戦
・設備投資
・植民地
・朝鮮人労働者
・農民困窮
・関東大震災
・反政府
・反乱
・モダン思想
・プロレタリア
等の言葉が出てきました。
それを受けて 当時の様式の代表作を聴き比べ。
🎵胸
🎵里子にやられたおけい
🎵ちんばとめくら
🎵昭和維新の歌
🎵すみれの花咲く頃
昭和維新の歌は、私のカラオケレパートリーだった1曲。私は決して右翼ではありません。
すみれ…は宝塚であまりに有名ですね。
藍川さんによると「昭和ひと桁の古賀作品は ウィーンのシュランメルの影響がある」
楽器編成と作曲技法が同じだ。
ここはヴァイオリン伴奏つき。
🎵日本橋から
🎵影を慕いて
シュランメル風伴奏の、オリジナルに近い演奏。シュランメル風っていうのは、使用できる楽器がその場その場で異なることを考慮して作られているのが特徴とのこと。
休憩のあと
🎵紺碧の空
初期の古関裕而音楽は、日本語に合っていない。「早稲田が変でしょう。でも行進曲調の出来はすでに古関裕而」
「それではみんなで歌って確かめましょう」
ということで、全員歌唱。
続いて
「初期の古賀作品は器楽優先でした」
ということで、ヴァイオリン伴奏を入れて。
🎵丘を越えて
🎵まどに凭れて
🎵アリランの歌
当時 学校の先生はピアノが弾けない。唱歌より童謡を歌いたい子どもの声もあり、童謡が教育現場に入ってきた。
🎵電車ごっこ
信時潔作曲のこの作品は…
🎵デンシャゴッコ
昭和16年に歌詞、旋律ともに改作される。なぜかは意味不明。
どっちが良いかの聞き比べ。
🎵牧場の朝
私の好きな唱歌。私が音楽の授業で扱った曲。前奏のピアノが美しい。南福島の牧場がモデルなんですね。
🎵スキーの歌
これも戦後のラジオ歌謡に続く美しい作品。
🎵サーカスの歌
ジプシーヴァイオリンを模倣した ヴァイオリン伴奏がユニーク。もちろんジプシー音階での作曲。
🎵東京音頭
最後は聴衆参加で曲作り。
最初に歌唱指導。
冒頭の『ハァー』の歌い方。
「『ハァ~ァ~ア』です。最後の『ア』をしっかり」
あとは
「『ヨイヨイ』と『ソレ』と『ヤ~トナ ソレ ヨイヨイヨイ』をしっかりお願いします」
と言うことで、全10節 完全歌唱。
楽しく歌って終わりました。
いつものことですが、歌もそうですが、レクチャーや藍川さんのお話や、歌唱指導が楽しい、いや 勉強になるコンサートでした。