バッハ・コレギウム・ジャパン「メサイア」:鎌倉芸術館 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~今年一番の~

秋晴れ爽やかな土曜日。今日は鎌倉とは程遠い下町の風景の鎌倉市の大船へ。

バッハ・コレギウム・ジャパン「メサイア」 

15時~
鎌倉芸術館

バッハ・コレギウム・ジャパン
指揮:鈴木 雅明

ソプラノ:シェレザード・パンタキ
カウンターテナー:ダニエル・テイラー
テノール:桜田 亮
バス:クリスティアン・イムラー

チェンバロ:鈴木 優人
オルガン:大塚 直哉
チェロ:鈴木 秀美 

🎵ヘンデル:オラトリオ「メサイア」


バッハ・コレギウム・ジャパンのメサイアは、4~5年前にミューザ川崎で聴いて以来。

弦は4-3-2-2-1
合唱は6-5-5-5

3階まである大きなホールなので(このあとサントリーホールでも公演をするから)、合唱がちょっぴり多めも納得。
今日は1階2列目の中央で聴きました。

オケの配置は下手から音の順に並び、上手手前がオーボエ。この並びが実に美しい響きを醸し出していました。
オーボエは、そのほとんど部分を合唱のソプラノと被っているのですが、バロックオーボエの優しい波が、下手に並んだソプラノと見事に共鳴して、得も言われぬ素晴らしいハーモニーが目の前でミックスされていました。

また今回のソリストはソプラノが圧巻。
澄み切った声にホール全体を鳴らす声量。そして完璧なコントロールと、温かい言葉と、それに合わせた表現、装飾。第1部の最後から2番目のカウンターテナーから引き継いで歌う、Come unto him,all ye that labourのアリアは 感動の極みの歌唱になりました。

穏やかな口ぶりで キリストの生涯を語っていく風。温かい気持ちが届く演奏。第3部のトランペットのアリア以外、トランペットの音が合唱や弦に溶け込んでいたのにはビックリ。舞台下手端にいて、ホーンの向きは私の席の方向だったのに、ですから。

日本の古楽器のレベルの高さが 国際的に十分通用するものだ、と感じる演奏会になりました。
ただ 今日は カウンターテナーがちょっぴり喉が不調気味。これなら合唱の中にいた青木洋也さんの方が良かったかも。合唱のソプラノには、先日のフィガロでケルビーノを好演した 澤江さんもいました。

今日は今年一番の素晴らしいソプラノ歌手に会えるという、最高のクリスマスプレゼントをいただいた気分。

これから携帯屋さんに寄って帰ります。