おたる水族館 と 札幌交響楽団 特別演奏会 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~kitaraに来たら~ 

今日、予定ではレンタカーで樽前山に登るつもりだった←青函航路の中で決めた、のですが、台風接近の雨で 予定変更。←これは昨日のうちに決めて…
雨の中を札幌駅へ。函館行きの特急が止まっていて、構内は大騒ぎ。

私は落ち着いて雨の日プログラム。
約20年振りのおたる水族館へ。


私の感性をバシバシ刺激する、魚類以外が充実した展示は昔から。
今回、最も楽しめたのは、コツメカワウソが通路を取り巻くように、アクリルトンネルでぐるぐるまわれるように展示されていたこと。イタチの仲間は活発で、本当にかわいい。人だかりも一番でした。この頃の 積極的な動物の特性を工夫、生かした展示がここでも観れました。
その他、北海道の海だけでなく、河川などの内水面の企画も充実。私はキタサンショウウオの展示に時間を取ってしまいました。


そして目的の野外のアザラシやセイウチの展示は圧巻。


今回はJRの企画切符を利用したので、アザラシの給餌もできました。

そしてお決まり、海獣たちの芸ですが、最初はペンギンから。
オイオイ出来るのか… と思いきや…
やっぱりまったく出来ない。
餌でつるも歩こうとしない。
飼育員とのやり取りがバカウケ。
続いてアザラシの芸。


単純な芸でしたが、上手く組み立てられて引き込まれました。

そのあとは トド。
そしてオタリア。
次にイルカ。
このように、芸が細かくかつダイナミックにできる種が並びました。

そしておまけはモモイロペリカン。
やっぱりここは爆笑。
鳥類は気ままだから大変。

展示にショーに存分に楽しめました。
設備は昭和そのもの。その中でスタッフが全力で頑張っているのに、好感が持てました。

お昼からは青空が広がり、水族館の前の岩場が美しい風景を演出しました。
気持ち良い風が吹いていました。

小樽から札幌に戻り、今日のホテルにチェックイン。


札幌交響楽団 特別演奏会 

19時~
札幌コンサートホールkitara 

札幌交響楽団
指揮:小林 研一郎


札幌コンサートホールkitaraに初めて入りました。ミューザ川崎と甲乙つけ難いと言われる素晴らしいホール。

ホテルから歩いて5分。
中島公園を散歩していくと、豊平館の歴史的建築の隣りに、明るい近代的建築の札幌コンサートホールがありました。

今日の席は舞台後方、上手側 最上列という席。10日前の予約だから…


木がふんだんに使われた、暖かさあふれるホールは 寒い北海道にピッタリ。冬に来たらあったかく感じるのだろう。座席も広く、肘掛けも木製で大きいのがいい。

今夜のプログラムは最初は
🎵F.Schubert:交響曲 ロ短調『未完成』
第1楽章の最初のバスの遅いこと。すると、その後の第1主題との対比が明確になりました。
第2楽章は第2主題の管楽器の合奏の音色が、まるでパイプオルガンのように響きました。

続いては
🎵L.van Beethoven:交響曲第5番 ハ短調『運命』
第1楽章の呈示部の反復省略は、スイトナー以来。オーボエのカデンツァは滔々と大きな広がりが北海道の大地の様。
第2楽章は、第2ヴァイオリンが悠然と第1ヴァイオリンを抑えて歌ったりと、コバケン節炸裂。
落ち着いたインテンポの第3楽章のあと、やはりテンポは遅めの第4楽章。しかし表情は熱い。最初の3つの音を鳴らす時、コバケンさんは客席の方を向いて、上を指さし『音を飛ばせ~』と。客席向いちゃうのって、ヤマカズさん以来かも。がっちりした構成で、おおきな構築の運命でした。

でもここまでが前半。

そして後半は
🎵ドボルザーク:交響曲第9番 ホ短調『新世界から』
第1楽章は、序奏のゆっくりに対して、主部はテンポ速めで熱い演奏。
有名な第2楽章は、スラブの民族色濃い、粘り気高い表現が聴けました。
第3楽章は、フレーズ毎に表情を大胆に描きわけてくる。私には一瞬 バロック的にうつったけど、これはスラブ民族の舞曲の構成を彷彿とさせると考えた方が適切かも。
第4楽章も第3楽章と同様、表情豊かに熱い。コーダの最後、強烈なアッチェレランドから音が消えていくと 大喝采。

熱い演奏を北の空で聴けました。
ロビーに大きな卵があったのが、アートな都市らしい。


ホールから中島公園に出ると、短パン 寒いんですが…