『フェスタ サマー ミューザ』オープニング公演:ミューザ川崎シンフォニーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~若い妖精~

昨日に続いて、今日もミューザ川崎シンフォニーホールに行きました。

『フェスタ サマー ミューザ』オープニング公演

今日はミューザ川崎 毎年夏恒例の音楽祭。本公演は16時からですが、12時半から 公開でリハーサルがあるので そこから参加。

指揮:ユベール・スダーン
東京交響楽団
語り:壇ふみ

プログラムは
🎵F.Schubert:交響曲 ロ短調『未完成』
🎵F.Mendelssohn:劇音楽『真夏の夜の夢』

リハーサルは自由席なので、2階正面の上手ブロック1列目に座る。
前半は『真夏の夜の夢』のゲネプロ。
語りの壇ふみさんは「語り」ではなく、パックの衣装をつけて、舞台内外をところ狭しと走り回る。
あとは照明と指揮者がオベロン役で活躍。なかなか見応えある舞台は嬉しい誤算。
一切止めることなく通しました。
壇さんと指揮者との呼吸の合わないところを打ち合わせをして前半終了。

後半は未完成交響曲。
こちらは第1楽章の提示部までと、第2楽章の最初と最後をさらっただけで、ほんの数十分で終了しました。
音のバランスも含めて、私的に一番の席はここでしょう。

本番までの間は 隣のラゾーナで食事。今日は ぴょんぴょん舎の冷麺。でもこっちで食べるとやたら高い。

ゆっくり戻って

16時~
演奏会

今日はステージ上手斜め後ろの席。

🎵F.Schubert:未完成交響曲
14型の編成はホールいっぱいに柔らかく音が広がっていく。ロマンティックな未完成にはピッタリ。
第1楽章のしっかりした弦楽器の刻みは古典的。ティンパニも古楽器仕様で、硬い音色は音が引き締まっていい。
第2楽章は私にとってはかなり速いテンポでした。しかし、フレーズは長くとっていたため、F.Schubertの甘い雰囲気は十分。

休憩後は
🎵F.Mendelssohn:劇音楽『真夏の夜の夢』
こちらは座席を変えて2回楽しめた感じ。
壇さんの台詞は格段に滑らかになっていたのに加え、一部にユーモアあふれるくだりも加えられて、リハーサルを見ても、なお存分に新鮮な楽しさが味わえました。
音楽は全体に速いテンポであっさり系。序曲や結婚行進曲は気持ち良かったのですが、他はちょっぴり落ち着かない感じにも。しかし 序曲のゆっくりな部分で、ヴァイオリンの長い音符の真ん中を膨らませたり、音色の変化をつけるなど、 素敵な効果もいっぱい。
私の好きな「まだら模様の蛇…」ではソプラノが澄んだ瑞々しい声を聴かせてくれました。

それにしても、壇さんのめちゃめちゃ若く、元気な妖精には驚きました。今日のチケットは完売。納得の内容でした。
リハ(ゲネプロ)から楽しめて、これで2000円はお得過ぎ。