~熱狂の日3日目-3後半,4,5~
マスタークラスのあと、展示ホールに移動。
ゼスポール・ポリスキ
16時30分~
広場の舞台
ポーランドの民族音楽と民族舞踊を楽しみました。
中央ヨーロッパ的な響きが心地よい。
ライエル(リラ)やツィンバロンの のどかな響きは、からだ全体が躍動しちゃいます。
華やかな民族衣装は素敵でした。女性が回転して スカートがまあるく広がるのが、とっても鮮やかでした。
次に向かったのは、またまたマスタークラス。
18時30分~
講師:崔 文洙(新日本フィル コンサートマスター)
課題曲
🎵W.A.Mozart:ヴァイオリン協奏曲第4番~第1楽章
受講生は音大卒業生。
ほぼ技術的なことで時間いっぱい。しごかれていました。
ここで説明できる要点を箇条書きで。
・この曲は始めの3段で決まる。
・自分の色を出すこと。
・古典派の装飾音符の扱い。
・左手と右手がズレて動かさない。耳で確かめる。
・音の流れの中で頂点をしっかり押さえる。
・弓の返しの時、ダウンとアップが不均一にならないように。
・右手首を脱力して楽に。
など、容赦ない厳しい練習になりました。プロの音楽に対する厳しさを痛感させられました。
その後は有料演奏会
20時15分~
ホールB5
新日本フィルや内外で活躍中のソリストたちのアンサンブル
ピアノ:クレール・デゼール
チェロ:趙 靜
コントラバス:マーク・マーダー
フルート:白尾 彰
オーボエ:浅間 信慶
クラリネット:澤村 康恵
ファゴット:河村 幹子
ホルン:大野 雄太
プログラムは
🎵カルクブレンナー:大七重奏曲 イ長調
ピアノと管楽器の掛け合いが楽しい4楽章の作品。
おどけたスケルツォが印象的。
ベートーヴェン初期の作品に似ている感じ。私好みの作品でした。
🎵フンメル:木管五重奏曲 変ホ長調
古典派バリバリの3楽章の曲。
明るく楽しい。これは聴くより演奏する方が絶対いいだろうって言うのが素直な感想。
そして
ラ・フォル・ジュルネ最終日 最終公演。
『ショパンの葬送』
21時45分~
ホールA
ソプラノ:シャルロット・ミュラー=ペリエ
アルト:ヴァレリー・ボナール
テノール:クリストフ・アインホルン
バリトン:ピーター・ハーヴェイ
オルガン:鈴木 優人
指揮:ミシェル・コルボ
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
まず、なんとオルガンソロで
🎵ショパン:24の前奏曲~第4番 ホ短調、第6番 ロ短調(オルガンソロ)
鈴木さんがショパンをオルガンで弾くと、なぜかバッハに聞こえてしまう。ちょっぴり右手が動き過ぎてはいたけれど…
次は
🎵ショパン(ヘルツィン編曲):葬送行進曲
弦楽オーケストラでの演奏。
優しさいっぱいの中間部はチェロ、ヴィオラ、ヴァイオリンの順にソロで演奏。本当に美しかったです。
そして、メインは
🎵W.A.Mozart:レクィエム ニ短調 K.626
現代楽器の美しさを存分に引き出した、温かい演奏でした。
ゆっくり目のテンポですが、合唱も安定した歌唱。コルボさんの意図をしっかり歌い上げていました。
これで今年のラ・フォル・ジュルネのレポートを終了します。