ラ・フォル・ジュルネ 2010:10,11とマスタークラス~3日目 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~熱狂の日3日目-1,2,3前半~

おはようございます。
真夏日予想の東京です。

今日もラ・フォル・ジュルネ音楽祭 3日目、最終日、に来ています。

今朝は朝イチで、当日発売のみという「福袋コンサート」のチケットを購入。
その後 またまたチケット売り場の脇で、好田タクトさんのパフォーマンスを楽しみました。


その後、音楽会へ。

9時45分~
G409

チェンバロ:ピエール・アンタイ


🎵J.Sebastian Bach:「平均律クラヴィーア曲集」より前奏曲、フーガ~抜粋

あっという間の45分でした。
曲ごとにストップを選択。比較的楽譜に忠実な演奏という感じ。一見難解に思える音楽(楽譜)を見事に整理して、わかりやすく音としていきました。

アンコールの曲では、リピート後、装飾を鮮やかに飾る演奏。これって ショパンみたいじゃん。
そういえば アンタイさん、演奏前に
「ショパンはバッハを勉強したから…」
って 言っておりました。
そう。最初にお話しから入った演奏会でした。

曲は地味で拍手が小さかったですが 完璧なまでに見事なJ.Sebastian Bachを聴くことができました

終演後、サインをもらって、ニコニコです。



続いて行った公演は

12時~
ホールA

ヴァイオリン:郷古 廉
指揮:小泉 和裕
東京都交響楽団

F.Mendelssohnプログラム

最初に
🎵F.Mendelssohn:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ヴァイオリンの独奏は昨年、せんくらの爆演で一気にファンになった、郷古 廉さん。もちろん彼を聴くのが目的。

第1楽章はヴァイオリンの柔らかな音色に、元気いっぱいのオーケストラ。
ところが第2楽章になると、郷古くんの個性の片鱗がチラチラ。軽くアップの弓で、ノンビブラートの音色は、もうゾクゾク。せんくらのような過激な表現は、指揮者との兼ね合いか抑えられていたものの、彼の個性が存分に表現できてくれば 追っかけの対象になりそうな才能をもった逸材。
第3楽章はテクニックで魅了。
堂々とした演奏は高校生とは思えません。
もちろん ホールは大喝采。

後半は
🎵F.Mendelssohn:交響曲第4番 イ長調『イタリア』
明るく爽やかに音楽がスタート。気持ち良い音楽づくりは心地よい。ただ 小泉さんの音作りは上手すぎて、私には合わない。
舞台上で音を融合してホールに響かせる感じ。だから ホールにいると楽器の分離が良くない。ホール後方で聴くのが好きな人にはピッタリかも。楽器が分離して届く音が好きな私には、イマイチ。やっぱり呈示部は気持ち良いのですが、展開部になるとモヤモヤしちゃう。
元気いっぱいの素敵な演奏でしたが…

交響曲は完全に主観的な感想です。小泉さんとは相性悪いので… 

午後は無料のイベントへ。


14時30分~ 
マスタークラス

講師:トリオ・ショーソン

2組のピアノトリオが受講生。

課題曲は
🎵F.Mendelssohn:ピアノトリオ~第1楽章
1時間に2組はかなり慌ただしい。
そんな中、充実したレッスンが行われました。

内容を文章だけで示すのは難しいので、 指摘されたポイントを箇条書きでまとめます。

・譜面台は、聴衆をも含めて、コミュニケーションの邪魔にならない材質と高さで。
・ピアノとチェロの振幅が逆になってもいい。その方が立体的になる。
・ビブラートの目的が表現と矛盾しないか。
・体で表現すること。特に低音楽器は大袈裟なくらいに。役者になった気分で。
・開放弦は表情をつけるには不適。使わないように。
・ボウイングは演奏するホールによって変えて当然。ドライなホールなら2つに分けた方がいい。
・2回以上の繰り返しのフレーズは、同じに弾いてはいけない

などでした。
今回は講師が3人いることになったので、多様な観点からのチェックが入って、勉強になりました。

エレベーターで下に降りて、展示ホールへ。
続く…