~熱狂の日3日目-1,2,3前半~
おはようございます。
真夏日予想の東京です。
今日もラ・フォル・ジュルネ音楽祭 3日目、最終日、に来ています。
今朝は朝イチで、当日発売のみという「福袋コンサート」のチケットを購入。
その後 またまたチケット売り場の脇で、好田タクトさんのパフォーマンスを楽しみました。
その後、音楽会へ。
9時45分~
G409
チェンバロ:ピエール・アンタイ
🎵J.Sebastian Bach:「平均律クラヴィーア曲集」より前奏曲、フーガ~抜粋
あっという間の45分でした。
曲ごとにストップを選択。比較的楽譜に忠実な演奏という感じ。一見難解に思える音楽(楽譜)を見事に整理して、わかりやすく音としていきました。
アンコールの曲では、リピート後、装飾を鮮やかに飾る演奏。これって ショパンみたいじゃん。
そういえば アンタイさん、演奏前に
「ショパンはバッハを勉強したから…」
って 言っておりました。
そう。最初にお話しから入った演奏会でした。
曲は地味で拍手が小さかったですが 完璧なまでに見事なJ.Sebastian Bachを聴くことができました
終演後、サインをもらって、ニコニコです。
続いて行った公演は
12時~
ホールA
ヴァイオリン:郷古 廉
指揮:小泉 和裕
東京都交響楽団
F.Mendelssohnプログラム
最初に
🎵F.Mendelssohn:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ヴァイオリンの独奏は昨年、せんくらの爆演で一気にファンになった、郷古 廉さん。もちろん彼を聴くのが目的。
第1楽章はヴァイオリンの柔らかな音色に、元気いっぱいのオーケストラ。
ところが第2楽章になると、郷古くんの個性の片鱗がチラチラ。軽くアップの弓で、ノンビブラートの音色は、もうゾクゾク。せんくらのような過激な表現は、指揮者との兼ね合いか抑えられていたものの、彼の個性が存分に表現できてくれば 追っかけの対象になりそうな才能をもった逸材。
第3楽章はテクニックで魅了。
堂々とした演奏は高校生とは思えません。
もちろん ホールは大喝采。
後半は
🎵F.Mendelssohn:交響曲第4番 イ長調『イタリア』
明るく爽やかに音楽がスタート。気持ち良い音楽づくりは心地よい。ただ 小泉さんの音作りは上手すぎて、私には合わない。
舞台上で音を融合してホールに響かせる感じ。だから ホールにいると楽器の分離が良くない。ホール後方で聴くのが好きな人にはピッタリかも。楽器が分離して届く音が好きな私には、イマイチ。やっぱり呈示部は気持ち良いのですが、展開部になるとモヤモヤしちゃう。
元気いっぱいの素敵な演奏でしたが…
交響曲は完全に主観的な感想です。小泉さんとは相性悪いので…
午後は無料のイベントへ。
14時30分~
マスタークラス
講師:トリオ・ショーソン
2組のピアノトリオが受講生。
課題曲は
🎵F.Mendelssohn:ピアノトリオ~第1楽章
1時間に2組はかなり慌ただしい。
そんな中、充実したレッスンが行われました。
内容を文章だけで示すのは難しいので、 指摘されたポイントを箇条書きでまとめます。
・譜面台は、聴衆をも含めて、コミュニケーションの邪魔にならない材質と高さで。
・ピアノとチェロの振幅が逆になってもいい。その方が立体的になる。
・ビブラートの目的が表現と矛盾しないか。
・体で表現すること。特に低音楽器は大袈裟なくらいに。役者になった気分で。
・開放弦は表情をつけるには不適。使わないように。
・ボウイングは演奏するホールによって変えて当然。ドライなホールなら2つに分けた方がいい。
・2回以上の繰り返しのフレーズは、同じに弾いてはいけない
などでした。
今回は講師が3人いることになったので、多様な観点からのチェックが入って、勉強になりました。
エレベーターで下に降りて、展示ホールへ。
続く…