~遠い風景近い風景~
今日は冬らしい寒さ。
阪急で京都に移動。
午前中に訪れたのは 洛北の圓通寺。
比叡山を借景にした、苔を敷き詰められた 石庭は落ち着きます。全体として 生け垣を壁としているため、緑が豊富。冬の冷たい空気とのコントラストの味わいが、絶妙。
今日の天気は比叡山の頂には雲がかかり、ぼやけてはいたものの、暖かい。カーペットの上でのんびり眺める風景は、至福のひととき。
誰も来ない、マイナーな寺院での時間は、柱時計の振り子を止めたかの様。
次に向かったのは、恒例
『京の冬の旅』特別公開
今回は妙心寺。50近い塔頭は美の宝庫。今回は塔頭が2箇所公開とあり、まとめて行くことに。
最初に訪問したのは
『玉鳳院』
入って思い出した。来たことある。
龍の障壁画が見事。
日が出てきたので、縁側が暖かくていい。
ただ 団体が多く閉口。
ここには 武田信玄と織田信長の墓が隣同士にあること。歴史を近くに感じる瞬間です。
2つある唐風の門のうちの1つの柱には、応仁の乱の 槍や矢のあと、丸い柱に3つの穴がありました。
次に訪問したのは
『隣華院』
こちらには狩野永岳の、金キラ鮮やかな障壁画が観れました。本当に鮮やか。私は思わず修復したものかと思っていたら、オリジナルとか。
ここは障壁画の保護のためでしょうが、庭園との間に障子があったのが残念。
しかし 煌びやかな絵画の数々は、一見の価値あり。当時の派手な趣味の生活がわかります。ただ 当時は電気がないので、部屋を明るくする働きもあったため、趣味とともに実用的な意味もあったので、キンキラ趣味と片づけてはいけませんね。
こちらも団体が入ってきたり、なかなか落ち着けなかったのは残念。
でも 京の冬の旅 の特別公開では、ボランティアガイドが解説に入ってくれるのが、歴史ビギナーの私には嬉しいです。
妙心寺は私の京都で特に好きな場所。境内を散歩しているだけで落ち着きます。拝観謝絶の塔頭、観たいところがたくさんあります。
ここで今日は夕方となり、おしまい。
河原町にいったん戻ってから、いつもの夕食に寄り道。
阪急で大阪に戻ってゆっくりします。