ムーンライトながら~湖西線 北からの小さな旅 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
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~われはうみのこ…~

昨日は関東地方が 大荒れ。
この数日、関東以北がやたらおかしい天気。
ということで、当初予定していた 大曲の花火を取り止め、得意の『ムーンライトながら』当日指定券取りで、西へ。

乗車率80%に近い『ながら』の大垣乗り換えは走って正解。
米原から北陸本線に乗り換え。
もう一歩で福井県という、近江塩津で乗り換え。そして 向かったのは マキノ。

このカタカナで書く『マキノ』は 元 町名でもある。現在は高島市。それ以前は、北海道ニセコ町と並ぶ 日本で2つだけのカタカナの町でした。

そんな琵琶湖に面した町には、古い町並みとともに、歴史的な土木遺産もありました。

波から町を守るために、1703年に作られた石垣(石積み)を見学。


それは朝の湖畔の散歩で見れました。
今もその上に家が建ち、石垣は現役で利用されています。そのため近づきにくい場所もありました。

最奥まで行って折り返したあとは町中散歩。
メインの通りをゆっくり。
融雪の水道管が埋設してあり、冬の雪の多さが予想できます。
町は昭和の面影ももちろん、板塀などの組み方に目が釘づけになったり、なかなか見事。


もちろん ここはすべてに住民がいる、生きている町。
その町中に歴史的なものが混在。さりげなく案内板があります。湖畔を歩いた時に気がついた、朽ちた杭の列が 明治3年に作られた琵琶湖航路の碇泊場。


案内板がなければ見過ごしてしまう歴史的遺産。

そんな散歩でなんか聞いたことのある名前もありました。
『海津天神社』
変哲の無い神社で、興味をひいたのは 境内の山の下をJR湖西線が通っているくらい…
ところが横を見て納得。ユースホステルがいるじゃないですか。それで名前を知っていたんだ。

その後、博物館訪問もと思っていたのですが、歩くのには暑すぎてパス。

湖西線で次に向かったのは 近江今津。

竹生島巡りをして、長浜に抜けたかったけど、今日はお預け。船着場のレストランで 500円の破格ランチ。カツ定食 小鉢3つつきにバニラアイスで500円は 大満足。

そんな私が今津で下車した目的は
『琵琶湖周航の歌』記念館
船着場のすぐそばにある、無料の施設。

ここに行きたかったのは『琵琶湖周航の歌』の聴き比べができること。
CD屋によくある試聴器に、3枚のCDが入っていました。琵琶湖周航の歌の他「七里ヶ浜の哀歌」や「琵琶湖哀歌」もあり、作品自体の聞き比べもできました。

琵琶湖周航の歌は、歌が入っているものが14種類あり、しっかり楽しみました。

聴いてみて気づいたのは、和声(コード)を変えているものがあったこと。
例えば、第1節の『しみじみと』『いざさらば』のEの音(歌詞の「み」と「ら」)をEsに。
もちろんそんなマニアックなことより単純に、男声と女声の違いや、演歌歌手のこぶしの効いたものから素直な発声までを いろいろ比較して 自分のお気に入りを見つける楽しみがあります。時間はいっぱいかかりますけど…
私はソロ歌唱では、渡哲也と倍賞千恵子が印象に残りました。

もちろん 博物館じたいの資料も充実。無料ではあまりに申し訳ない施設でした。

これで今日は時間いっぱい。
高槻まで湖西線で一本。夕方から コンサートです😄