ラ・フォル・ジュルネ新潟 2011~12,13:3日目 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

~熱狂の日新潟-7~

次にあわただしく移動したのは、昨日の最初の公演で訪れた「燕喜館」

16時30分~
鈴木秀美と仲間たち

ヴァイオリン:若松 夏美、高田 あずみ
チェロ:鈴木 秀美

🎵F.Schubert:弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調
🎵L.van Beethoven:弦楽三重奏曲 ト長調 作品9-1

またまた座布団会場。
足が痺れないよう、開演前まで立って待つ。

単一楽章のSchubertは初めて聴く曲。ヴァイオリンが旋律を奏で、他が伴奏ってかたち。歌うような旋律は、まさしくSchubert。
それに対して4つの楽章からなるBeethovenは、3つの楽器が対等に対話を繰り返しながら 立体的に構築されていく。3声部だから 仕組みがより良くわかる。この2曲の対比は、とても面白いかった。

演奏は古楽器ならではの渋い音色。私はリベラ・クラシカで聴き慣れた ホッとできる音でした。


りゅーとぴあロビーの風景。手前下の演奏会案内パネルのみが本当で背景は大きな鏡に写っている虚像です

そして今回の音楽祭の最終公演

17時45分~
コンサートホール

ピアノ:仲道 郁代
指揮:井上 道義
仙台フィル

1階6列中央やや左という最高の位置。

プログラムは
🎵L.van Beethoven:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『皇帝』

この演奏会も曲目以外、総交代。もちろん今回はそれが良い方向になりました。

仲道さんは1時間半前に重い演奏会を終わったばかり。衣装を替えて登場しました。

キラキラ輝くカデンツァで開始。それを受け取ったオケは とても丁寧に表情をつけていく。ここは勢いで押す井上さんではない。渋い音色の仙台フィルの弦の音に、表情豊かな管楽器がピッタリハマる。
とてもロマンティックにすすめた第2楽章から、メリハリの効いた第3楽章へ。その繋ぎのホルンは、ブレることなく見事に決まった。
ピアノは最後まで、1つ1つの音を本当に丁寧に重ねていくので、本当に安定した好演になりました。

演奏が終わると、仲道さんと仙台フィルに満員の聴衆から熱い拍手。

カーテンコールが繰り返され、オケが下がっても拍手は止まず、再度 ソリストにオケの団員まで舞台に戻っての挨拶。最後は団員が聴衆に向かって手を振って帰っていきました。

なお、このカーテンコールの3回目の、井上さんとオケへの拍手の途中で、下手側、舞台出入り口のちょうど上の1番前の座席から
『がんばれ仙フィル』
のメッセージ(旗)が掲げられました。仙台フィルの団員、井上さんともども 大いに喜び、そしてホール全体が盛り上がりました。

尚 このメッセージを掲げた方こそ、仙台から聴きに飛んできたお友達、その人でした。

↑翌日の新潟日報に載った 最終公演のカーテンコールの写真。メッセージが下手舞台真横の上(2階)の座席に見えます。

今回は素晴らしい演奏会で締めくくれ、本当に感動の連続の3日間(6日間)でした。

これで新潟(と東京)のラ・フォル・ジュルネ音楽祭のレポートを終わります。

追伸:新幹線で東京駅に着いて、ホームを歩いていると、向こうから見た人が! なんと 仲道さんと同じ新幹線でした。ひとことでしたが、感想を伝えることができて 嬉しかったです。