あいちトリエンナーレ:2日目~名古屋市美術館、愛知芸術文化センター | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

今日はあいちトリエンナーレからオペラへのハシゴ。

なごや飯の朝食を存分に食べて、出発👣

まずは名古屋市美術館へ
NO12:バルテレミ・トヴォ
アフリカの国旗がプリントされた、ゴミ袋。入口のところに、複数設置していました。地理好きには たまらない!

↑左下のゴミ箱が作品

会場に入ると、番号順に展示が観れました。
NO1:碓井ゆい
大きなシャーレ(状のもの)が天井から吊るされていて、シャーレの底には刺繍のようなイラスト。

NO2:今津景
生命、進化について考えさせてくれる、明るい展示。

NO3:藤井光
映像作品。
日本の統治時代、台湾の人々を『日本人化』する「国民道場」の映像と、それを追体験する今の若者がその様子を並行して映し出した作品。
昨日につづき、作品の中で『海ゆかば』を聴くことになりました。
私には 興味深い作品。

NO4:モニカ・メイヤー
女性に対しての差別、セクハラ等の、問題についての展示。女性の生の声をカードに書いて 吊るしていくという、参加型の作品。


かなり強烈な内容もありました。

NO5:桝本佳子
陶芸作品。女性差別の展示の隣は、ほのぼのとした空間。
鳥が飛びながら、壺の中を通り抜ける?



ひとつひとつじっくり観てしまいました。

NO06:パスカレハンドロ
サイコマジックの儀式を通しての感想から、新しい人生に脱皮していく姿を、手紙で読んでいく…
占いを一切信じない私には、無理な内容。

NO07:青木美紅
人工授精で誕生したことを知り、動いたことをまとめた展示。
クローン羊の『ドリー』。障害者問題。旧優生保護法の問題…等々。


展示は綺麗でも、内容は重め。



NO08:タニア・ペレス・コルドヴァ
7つの造形作品。
感想は、特になし。

NO09:Sholim
スマホなどの小型画面を使った無音の映像作品。
よーく見ると、驚くべきアイロニーが詰まった作品。めちゃめちゃウケた😅
ゆっくり、ひとつひとつを見てもいいかも。

NO10:カタリーナ・ズィディエーラー
英語がわからない人が、英語の歌詞をどのように聞き取るのか?という 実験を映した作品。
旧、ユーゴスラビアの人。ここは1国家6共和国(4つの公用語)の多民族国家で、意志の疎通がどのくらい困難かということを考えさせる提示。
コミュニケーションにかかわる問題を抉り出した、私好みの作品でした。

NO11:ドラ・ガルシア
舞台演劇のようなポスター。
そしてその人たちが会場を歩き、来場者に話しかけてくる。その(来場者が話した)内容こそ、その作品。それは誰にも言わないとあり、誰にも知られない作品!
残念ながら その方たちと会うことはありませんでした。
これは愛知芸術文化センターにもありました。

凡そ2時間で すべての作品をじっくり観ることができました。
外に出ると、灼熱の世界☀️

愛知芸術文化センターに移動。

まずは ここでお仕事をしているお友達にご挨拶。ちょっぴりお顔を見せるだけのつもりが、お仕事中なのに、30分も楽しくたくさんのお話しができました。

地下の吹き抜けにある大きな作品から。
A35:ピア・カミル
Tシャツを開いて、頭を出すところにスピーカーを入れて縫い合わせた作品。発想は面白いけど、大きすぎて よくわからなくなってしまったかな。


でも「大きいことはいいことだ」かも。

12時からスタートして、オペラの公演が 同じ建物内で14:30開演なので、2時間で作品観賞。かなり無理があることがあとでわかりました。予習をまったくしないので、こうなる。

ここからは、じっくりではなく、できるだけ多くの作品の目的を『感じる』(理解するではなく)に切り替えて、まわりました。
なので 感想も雑になります。

まずは10階会場から
A02:エキソニモ
表示機材のシグナルを人の心を通すと、どう感じるかという、作品。


面白い!

A03:アマンダ・マルティネス
柔らかそうな造形作品。
意味不明?

A04レジーナ・ホセ・ガリンド
愛知県在住のラテン系の方々とのパーティーの様子をとらえた映像作品。ちょっと見ただけで、パス。

A05:アンナ・ヴィット
映像作品。60分間、正装して笑顔でカメラを見つめて立っているだけ。果たしてこの笑顔は? 笑顔の裏には? という問いを投げかける、鋭い作品。


疲れてきて足を動かしたりと、そんな動作を見ていると、こちらも笑顔で60分間見れるのか?と 言いたげな作品でした。

A06:ウーゴ・ロンディノーネ
これが、ポスターなどで紹介されている、ピエロの人形の作品。
ピエロがホールいっぱい!



これは 笑顔いっぱいになる作品。一緒に横で同じ姿勢になる人がいっぱいいました。これは必見!

A07:クラウディア・マルティネス・ガライ
インカ文明を思い起こさせる造形作品。それと映像を合わせたもの。
ピエロのあとでは 頭が回転できない…

A08:永田康祐
野菜(キノコもあった)を中心にした、写真、映像作品。映像は、ゲージツ的な料理の解説レシピってか? 家政科の授業って どんなんだろうか、と私は考えた。
映像は 私の好みの作品の仕上がり。じっくり観たかった。

A09:石場文子
身の回りの風景を、写真に撮り、インクジェットプリンタで出したものを コラージュした作品。


これなら自分でもできそう…って思える。でもこれを子どもが夏休みの宿題で提出したら「ふざけるな!」と 図工(担任)の先生に怒られそう、と思うのは私だけ?

A10:村山悟郎
肖像画の様々な取り組み。
ビデオインスタレーション

A11:田中功起
家庭の中にある、様々な無関係な様式を渾然一体と現した作品。作品も、造形、写真、映像と 様々。

映像は普段の家庭内の 他愛のないものを切り取ったもの。

A13:ヘーザ・デューイ=ハグボーグ
落ちているものから見知らぬ人の
DNAを取り出して…
という、取り組みの課題を提議したもの。
個人情報が至るところにあることを 知らしめる作品。ちょっぴり怖いかも。

A14:dividual inc. 
インターネットを通して10分間で『遺言』を打つ、という内容。
送られてきた遺言が、瞬時に24のスクリーンに映し出されている。
これは私が 感想に辿りつけなかった作品。

A15:シール・フロイヤー
雑音が何に聞こえるか?と、ひとりひとりに問いかける作品。
音を聴くスペースが1人で、日曜日だと、考えるのに無理がある…

A16:文谷有佳里
意味不明の物体のような曲線と直線のドローイング。あわせてガラスへのエッチングは、ガラスを通して作品を観ると、作品を二重にする効果が!

A17:菅俊一
めちゃめちゃ面白い!
映像は、幾何学的な線が伸びたり縮んだり、それがどうなるのか、想像させるという仕組み。平面を立体的に見てしまう人間の学習をも逆手にとるようなのも、いい。
ゆっくり観たかった…

これで10階の作品終了。
お隣の12階にある作品へ👣

A18a:ジェームズ・ブライドル
これは12階から 芸術文化センターの入口、ペデストリアンデッキに描かれた線を見るという作品。


無人ドローン(飛行)機と同じ大きさの線を、12階の回廊から見る。災害などの調査で活躍も、もしかして 軍事目的でも… という問題提議か?

急ぎ8階会場へ(残り約30分!)

A19:今村洋平
立体地形図が出来ていく様子の映像は、圧巻。
地図好きの私には、ワクワクもの。

↑これは地図ではなく、それに似た造形作品

A20:ユェン・グァンミン
ドローンを使って、大都市の広い道路の上を撮ったもの。あまりの静寂な町は、現実のものかと思わせる様。

≪中略!≫

A30:タニア・ブルゲラ
強烈なミントの刺激臭の部屋に入り、涙を出させるという、展示。
涙は 難民問題に対することを、からだで感じて欲しいとのことから。難民の数を記したスタンプを手に捺して入ります。


匂いを使う試みは、ユニーク。

A31:ミリアム・カーン
鮮やかな色の絵画を通して、隠されている歴史的な問題を考えさせる作品。


ゆっくり観たかった作品。

A32:藤原葵
キラキラと輝く横長の、銀河鉄道ナントカを思い起こさせる壁画。

後半は急ぎ足になったので、次回、期間中に再度訪問できたら、ここを中心に観ていきたいと思いました。

そして14時30分からは、3階のコンサートホールでオペラ👗

そちらのレポートは、明日、1日遅れであげる予定です。