川田知子×中野振一郎『バロック ナイト』:ひまわりの郷 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~今年度最後の贈り物~

今日は お昼からBS1で、世界女子カーリング選手権で日本を応援。残念ながら4位でしたが、善戦が続いての4位は拍手。
あとは微妙なショットやスウィープが決まればバッチリです。
ハイライトだけど放送してくれるNHKに感謝です。


夕方 17時30分からは、横浜 上大岡の
港南区民文化センター ひまわりの郷で
川田知子さんと中野振一郎さんのコンサート。



曲は
🎵ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番
🎵ヴィヴァルディ:マンチェスターソナタ
🎵フォルクレ:組曲から
🎵ルクレール:ヴァイオリンソナタ イ長調
🎵モーツァルト:ヴァイオリンソナタ K.27
🎵J.S.バッハ:ヴァイオリンソナタ第4番
という バロック中心のプログラム

2006年3月19日の春の暴風の中、東京国立博物館での名演奏の再現。ヴィヴァルディが差し替えられたのみのプログラム。

今日のデュオは素晴らしかったです。
大好きなヘンデルは 第1楽章がとてもゆっくりなテンポでしたが、そこでの丁寧な中野さんのチェンバロはとっても優しい表現。ヴァイオリンとの息がバッチリ。

もちろん そのあとの曲も同じように充実したもの。
これはヴァイオリンの川田さんの見事な演奏と、中野さんのチェンバロのアグレッシブな、ヴァイオリンに合わせた自由闊達な、決してバランスを崩さない雄弁なチェンバロの扱いからくるもの。

1つ1つのフレーズを丁寧に弾きあげたヴァイオリンは素晴らしかったです。現代楽器でヴィブラートもかけた、復古的、学究的な演奏では一線を画すスタイル。美しい音で見事にチェンバロと調和させていました。

特にモーツァルトはヴァイオリンが伴奏するかたちで書かれいるのを尊重して、ヴァイオリンはチェンバロの後ろで演奏するというスタイルをとりました。

中野さんの得意のお話を川田さんがしっかり受け止め、演奏にお話に、呼吸がバッチリ。
風の音に驚かされた一昨年とは比べ物にならない素晴らしい音楽会でした。この2人は良い演奏を創っていける組み合わせとして、要チェック。

川田さんを初めて聴いたのは、97年に岩手県の水沢のZホールで、日本のトップ奏者が集まってのアンサンブル。 バッハの協奏曲第2番のソロに抜てき、素晴らしい演奏でチェックしたのが最初。
素晴らしい成長を遂げています。この演奏会は中学3年の受験前の生徒4人を連れて行ったのを覚えてます。

今日は蝶々が羽ばたく素敵な衣装でしたが、衣装なんか目に入らない素晴らしい演奏が聴けました。