日本モーツァルト協会1月例会:オーケストラ・シンポシオン | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~誕生日だよ~

今日は14時~
 東京文化会館小ホール

日本モーツァルト協会1月例会

今月は 私の大好きな、過激な古楽器オーケストラが出演。

指揮:諸岡 範澄
オーケストラ・シンポシオン


🎵モーツァルト:交響曲(12番) ト長調 K.110
🎵モーツァルト:交響曲(21番) イ長調 K.134
メインが
🎵セレナード ニ長調 K.204
という、超マイナーな モーツァルト協会ならではのプログラム。

編成は3-3-2-1-1。チェロ以外は立っての演奏で、ヴァイオリンは両翼配置。

前半の交響曲は、弦楽器の極めて弾力ある音が、モーツァルト初期の、もしかすると単調に聴こえてしまう曲に、生命力を与えてくれました。
この古楽器オーケストラで聴く 初期のW.A.MOZARTの交響曲は、本当に素晴らしい。帰って手持ちのCDを聴き直してしまう(そしてがっかりする)。
特に、第2ヴァイオリンを対等に出すので、ヴァイオリンどうしの掛け合いが素晴らしく生きてきます。普段なら聞こえないフレーズまでも、しっかりと意味を持たせた表現を加えてきます。だから とっても立体的に聴こえてくる。
今回驚いたのは、合奏で弾く時の第2ヴァイオリンの音色が、他のパートとの合奏の時は オーケストラの中に溶けていたのに、第2ヴァイオリンだけで弾くとなると、色調が濃くなり、ガラッと変わるところ。第2ヴァイオリンが キラキラ輝く 音の万華鏡を彩っていきました。

後半のセレナードは7楽章からなる作品。
第2~4楽章がヴァイオリン協奏曲。
桐山さんのヴァイオリンは、軽々と弾くのに、音がきれい。
管楽器のソロも あまりに飛び出すことなく、オーケストラに見事に溶け込んでました。
三宮さんのオーボエは、繰り返しの部分で、かなり自由な装飾を加えて、華麗で闊達な表現をさりげなく行なっていました。

今回の聴衆は、年齢層も高い 保守的モーツァルティアンが多いためか、はたまたモーツァルトの御大、海老沢敏氏が来られていたためか、桐山隊長他諸岡ファミリーの、過激ブっ飛び解釈は、影を潜めてしまいました。

それにしても、オーケストラシンポシオンは、古楽器オーケストラでは日本一の演奏をします。
素晴らしい演奏会でした。

関西から1日早く帰って大正解!

252年前の今日、ザルツブルクで W.A.MOZARTは誕生したのでした。