ハンマースホイ展:西洋美術館 と テレマン協会 定期演奏会:東京文化会館小ホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~静と動~

今日は午前中から上野に。
まずは西洋美術館で、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展。
先週の日曜美術館の影響か、10月中はガラガラだった展覧会が大変な混雑。ちょうど1月前に行ったフェルメール展より混んでいました。

絵画は会場の混雑などとは無縁な、静かさにつつまれた、一見無機質な作品。
私の好きな、ドイツロマン派のC.D.フリードリヒに通じる雰囲気がありました。また その神秘的な面は、マグリット似とも。
室内の人工的直線が際立った、統一した色調の絵は、主題的展示とあわせて、私にはとても興味深く観ることができました。


その後
テレマン協会 第185回定期演奏会

15時~
東京文化会館小ホール

チェンバロ:中野 振一郎
フォルテピアノ:高田 泰治
コレギウム ムジクム テレマン(古楽器合奏)




曲は
🎵J.Seb.BACH:2つの鍵盤楽器の協奏曲 ハ長調 BWV1061
🎵C.P.E.バッハ:2つの鍵盤楽器の協奏曲 ヘ長調
🎵A.L.クープラン:2つの鍵盤楽器の四重奏曲 変ホ長調
🎵F.タプレイ:協奏交響曲 変ホ長調

夏の高槻の公演と重なる曲目。しかし 演奏者から 「高槻とは編成が変わる」との情報があったので、ワクワクして聴きました。

最初の大バッハの作品2台のチェンバロの作品では、チェンバロとフォルテピアノの組み合わせになったため、掛け合いが面白いようにわかって、面白いのなんの。鍵盤楽器のみの第2楽章が格別。弦楽器との対話が緻密な第3楽章も、楽器の音量が対等になって(チェンバロ2つだとチェンバロが大きすぎる)、立体感がくっきりと出て、最高でした。
エマニュエルの作品は、陰影豊か。丁丁発止のやりとりが面白かったです。穏やかな変ホ長調の作品より、刺激的で実演向き。本当にバッハの息子は個性的だなぁ~って、再確認。

後半は
クープランの四重奏とは4手の意味。つまり2台の鍵盤楽器のみで演奏。
ソナタ形式の古典的作品。明るく躍動的、かつ2つの楽器の音色が見事に対比された演奏。思わず身を乗り出して聴いてしまう。
最後のタプレイは、ホルン2つが加わって、音色が鮮やかに。高槻では弦楽器だけだったから…
エマニュエル バッハでは怪しかったホルンも、こちらは安定。柔らかな旋律とハーモニーが素敵な彩りにを見せました。
そして それ以上に独奏のチェンバロとフォルテピアノ、ヴァイオリンの鮮やかな競演に大満足。

今日は代表の延原武春さんが、指揮で入っていたので、お話つきでした。

10月からの素晴らしい音楽会もここまで。12月は神戸の音楽会、行けるか微妙、の予定が1つだけ。まさか今年最後の音楽会になるってか…