ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018~11(東京国際フォーラム) | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

ガラガラで残念だったシティフィルの演奏会から コンビニで(なんとP.アンタイさんと会った)夕食を買ってホールEに戻ると、舞台の方がなんかザワザワと熱を帯びている。
青森のねぶたが来ているようで、跳人で参加しようというイベント。


岩手の中学校で勤務していた時に、体育祭で跳ねた記憶がおぼろに残っている。今日はちょっぴり跳ねたかったかも…ですが、声だけで参加しました。


めちゃ楽しかった!
お友だちと合流して雑談。開場時間に合わせて移動。

M316
〈ファイナルコンサート〉
21時15分~
東京国際フォーラム ホールA


パヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ
ピアノ:ルイス・フェルナンド・ペレス
チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ
エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ドミトリー・リス

紹介文は
『ラフマニノフ晩年のきらめく才気、ドヴォルザークの郷愁、ブロッホの静謐な祈り……心揺さぶるフィナーレ!』
 
座席は1階18列目 中央ブロックの左手。ほぼど真ん中。ホール全体のバランスからすればベストポジションかもしれませんが、私的にはもう少し前寄りが好み。ただ傾斜が緩やかなので、この位置でも舞台より高くはないので、やっぱりベストかもしれない。
このホールは映像が舞台左右に映し出されるのがいい。今回はロマバンドのツィンバロンが(どうにか)上から見れたのが良かったです。

最初にツィンバロン大好きな私のテンション沸騰のロマバンドの演奏で
🎵シュポルツル:トランシルヴァニア幻想曲
🎵ババイ:カプリス・ツィガーヌ
どちらもソロヴァイオリンの妙技を前面にだすような曲。PAバリバリで聴きたい音を 自分の耳で取り出ししにくかったのが残念でした。

続いてペレスさんのピアノで
🎵ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
何度か実演で聴いているにもかかわらず、記憶に薄い作品。今日も初めて聴くような感じ。なので、超絶技巧とロマンティックな旋律のてんこ盛りに こちらが右往左往って感じ。オケも時に強烈に突っかかってくるのが楽しく、(演奏の内容はさておき)ワクワク感は最高でした。まるで刺身とスイーツを交互に食べわけなくてはいけない様でした。

次はクニャーゼフさんのチェロで
🎵カザルス:「鳥の歌」(チェロと管弦楽版)
🎵ブロッホ:「ユダヤ人の生活」から  祈り(チェロと管弦楽編)
この2曲はペレスさんのピアノと真逆の作品。どちらも心に沁みました。
有名な「鳥の歌」は周知の通りですが、ブロッホの作品は初めて聴く曲。「鳥の歌」にも通じる 深い祈りの精神が伝わってくる、素敵な曲を素晴らしい演奏で聴くことができました。
控え目なオケの伴奏も良かったです。ホールの空気を完全に入れ替えちゃいました。

次はオケだけの演奏で
🎵ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」~第4楽章
ひとこと、爆演🔥テンポの速さに崩壊寸前、というか崩壊してたし… 普通の演奏会でこれ聴かせれたら、怒るか笑うしかない。
今回は 笑っちゃいました。リスさん、時たま爆演しちゃいますよね。今日は時間が押していたから? それとも織り込み済み?

最後は エカテリンブルクフィルハーモニー合唱団が加わり
🎵伝承歌:「行け、モーゼよ」(ティペット編)
🎵ヴェルディ:オペラ《ナブッコ》から 合唱 「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
ホールの大きさ、オケの規模に対して、ちょっぴり小さいんじゃないのかなぁ~ と心配しちゃう、コンパクトな合唱団。
最初の「…モーゼ」では、ソロの歌唱は良かったものの、合唱ではオケに負け気味で 明瞭さが欠ける感じが残念でした。
ところがヴェルディでは、リスさんが オケをしっかりとコントロールして、見事な音楽を作ってくれました。
この「行け、わが思いよ…」はヴェルディはもちろん、オペラの合唱曲の中で 私の3指に入る曲。感動をする合唱曲ではトップクラス。
ですから 色々な注文をつけたくなってしまいますが、今日は…
アンコールで再度演奏してくれました。そこで オケを大きく煽って熱を加えたあと、合唱が入るやオケをしっかりとコントロールして、合唱にふくよかで流れるような表情を存分に与えた演奏は 感動的でもありました。

終演は23時ちょっぴり前。開演が10分遅れでしたから30分の延長の公演でした。

これで今年のラ・フォル・ジュルネは閉幕。
音楽会の単価がここまで上がると、冒険して聴いてみようより、自分の好きな曲(演奏家)を聴こうとなり、無理しない組み立ての今年は ゆっくりとしたペースで参加できたのが良かったです。

今日は日にちが変わる前に帰れると思っていたのに、ダメだった。