2018年東京藝術大学バッハカンタータクラブ定期演奏会:東京藝術大学 奏楽堂 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

今日は1日 オリンピックをテレビで…と 思っていたのですが、男子カーリングが早く終わったので外出に切り替え。上野まで。


2018年東京藝術大学バッハカンタータクラブ定期演奏会

14時~
東京藝術大学 奏楽堂


指揮:沼田臣矢 
器楽・合唱:東京藝術大学バッハカンタータクラブ

この団体は、東京藝大の学生(院生)による団体。数年前までは小林道夫さんが指揮をされていたはず。何度か小林さんで実演を聴いた覚えがありました。
器楽は古楽器ではなく、基本 モダン。チェロは1人はエンドピン無しでしたが、2人はエンドピンつき。木管、金管もモダン楽器。
当日券で開場前にホールに行ったので、11列目の中央の席に座れました。

藝大生とはいえアマチュアなので、レポートは簡単に…

最初の曲は
🎵J.S.バッハ:カンタータ第184番『待ち望んでいた喜びの光よ』
この作品は、失われた世俗カンタータからの編曲、というよりは転用(歌詞を替えただけ)とのこと。そのため、とっても明るく愉しげな作品に仕上がっていました。
この作品では2本のフルートのソロがとても効果的に使われていました。特に第2曲の二重唱。パストラーレの幅広いリズムに乗っての美しい音楽が堪能できました。モダンフルートでしたが 明るい音色が華やかで それも良かったです。
また第4曲では、ヴァイオリンソロが躍動的に活躍。
とてもメリハリのある作品が楽しめました。ここでは二重唱でのアルトが光っていました。

 続いて器楽曲
🎵C.P.E.バッハ:交響曲 変ホ長調 Wq.183-2
この団体の中では脇役になりがちのオケだけの演奏。表情がコロコロ変わるE.バッハの作品。陰影鮮やかな演奏が聴けました。
モダン楽器の安定した演奏で ジェットコースターに揺られるような音楽は良かったです。

休憩のあとは
🎵J.S.バッハ:カンタータ第77番『汝が主なる神を愛せよ』
トランペットソロが2階のバルコニーに置かれ、その効果を発揮した音楽が聴けました。ただ、アルトのアリアでトランペットが絡んでくるところでは、アルトの声量の関係もありましたが、ホール内にベルをダイレクトで向けて吹くため、歌が完全にマスクされてしまったのが残念でした。
それに対して ソプラノのアリアでは2本のオーボエソロとの絡みがとても美しく聴くことができました。
終曲のコラールが半終止で終わるのがとてもユニークに感じられるました。

最後の曲は
 🎵J.S.バッハ:カンタータ第96番『主キリスト、神のひとり子』
ソプラニーノリコーダーを指揮者隣に配してソロ扱い。でも2曲しか出番がないのが残念。それより驚いたのはホルンを合唱のアルトの隣に配置したこと。第1曲の合唱で コラールがアルトだったので ホルンの色が加わった旋律がくっきりと聴こえたのが良かったです。
テノールアリアではフルートのソロとの掛け合いがきれい。バスのアリアではオーボエのソロとの掛け合いが鮮やかでした。
ただ、せっかくのソプラニーノリコーダーが最初と最後の曲しか出て来なかった(アリアで使われなかった)のが残念でした。

当日、お昼前に決めてお出掛けしたのですが、バッハのカンタータを3曲も聴けて2000円はお得感いっぱいでした。

帰りに湯島天神で梅を観てこようとも思ったのですが、ちょっぴり薄着だったので、それは次回に。横浜は梅が満開になってきました。

さぁ、今夜もカーリング。ヨーグルトとクッキーとチョコレートを食べながら応援だ🎌🎌