草津温泉の朝は雨音で目が覚めました。軟弱な私には山歩きは無理。
ということで２度寝をしてから朝の温泉、めちゃ気持ち良かった！
その後、昨夜 スーパーで買った朝食のちらし寿司は美味しくて当たり。と、のんびり過ごしていると、雲が高くなっていき、気がつけば雨が止んでいる。やる気のない観光客の様で、最後の下足となっていた旅館の玄関を９時に出発。
湯畑を通ってバスターミナルへ。
雨で山を諦めてはいたのですが、青空がチラチラ見えるようになってきたので、待たずに乗れるならばと ９時半のバスで 白根火山へ急遽の予定変更。
40分ほどで白根火山に到着。まずはパークサービス（ビジター）センターで情報を仕入れ。天気のこともあるので、湿原方面ではなく、本白根方面に入ることにしました。
まずは目の前の弓池からスタート。
池にカルガモが居て 池のまわりをまわる観光客に臆せず足下まで来る姿は まるで鳩の様。
隣に続く湿原にも興味があったのですが、モウセンゴケくらいしか気になる植物が目に入らなかったので、パス。
リフト乗り場への取りつけ道路を歩いて、本白根山登山口へ。
登山口からコマクサリフト（400円、チケットが栞になる丁寧な作りが嬉しい）を利用して高度稼ぎ。
リフトを降りてちょっぴり歩くと 本白根山の中央火口の見える火口壁に到着。
なんと簡単に山の核心部に来れることかと驚いてしまう。
火口底は砂礫地となっていて、縞模様が周氷河地形っぽくて、興味がそそられました。そして足下の砂礫地に目を向けると、コマクサを中心とした高山植物の大群落。
遅い時期だったのでコマクサは花期は終わったかと思っていたのですが、まだまだ多くの株が咲いていました。
地質の違いで異なる植物群落も見られ、私のもうひとつの注目点、ツツジ科の仲間の果実（特にクロマメノキを食すこと）ですが、それは不発に終わり 残念。
火口を半周、本白根山展望所なるところに到達したのですが、火口の外側、西から南にかけては 穏やかに風が吹き上げて来ることもあり、霧（雲）で真っ白。本白根山や 晴れていれば富士山や北アルプスまで見えるという、パノラマはお預けとなりました。
でも、歩いてきた火口の方面は雲が割れて白根山まで顔を出してくれました。
ここではたくさんの蝶々も迎えてくれました。
私はそのまま お隣の鏡池火口へ。
こちらは火口底に水が溜まり 池になっている火口。センターでいただいた案内（地図）では、構造土が見られるとあり、期待大、というか、これが今日の目的。
火口壁から分岐した火口湖の鏡池への道を５分ほど下りると到着。
鏡池にはオタマジャクシがたくさんいました。
そして目的の構造土ですが、ロープで保護した区画に見られましたが、すでに被植があり、ムーブメントの無い化石周氷河地形の状態で、言われれば そう見える程度の形状を示していました。
期待した割りには ちょっぴり残念。
あとは火口の外側のトラバース道を本白根山登山口へ。この道は簡単に山に入れる感じもあり、勢いで２時間のハイキングをしちゃう一般の人も多い感じ。鏡池からの後半は樹林帯で景色も無いので、一般服装足元違和感ハイカーは皆さん 不満をブツブツ唱えながらの30分～40分の歩き。私がお先に行かせてもらう時のちょっとした会話は おおいに楽しませてもらうこととなりました。
バスの白根火山のバス停に着いて 草津温泉へのバスの時間を見ると15分で来る。時間があれば湯釜の展望台へとも思ったのですが、今日はいっぱい歩いたので そちらはパス。熊笹ソフトクリームを食べながら、素直にバスで草津温泉へ。
草津温泉で遅いお昼と温泉をと思ったのですが、ここでも20分でバスが接続するので そのまま乗車。行きのような無人駅乗り換えはやめて、素直に長野原草津口駅へ。
温泉好きの私が草津温泉を素通りしたのは吾妻線沿線の温泉に寄ろうとしたから。当初は川原湯温泉を考えていたのですが、ダムによる移転で 駅からかなり歩くらしいので、そこは止め。電車に向かって『 美人の湯』と大々的に宣伝をする、小野上温泉にしました。
駅から歩いて１分の公共の温泉施設『さちの湯』へ。
露天風呂（やサウナ）のある広いお風呂。美人の湯のとおり 草津温泉とは対極のお肌がツルツルになるアルカリ泉。駅前のなかなかいい施設を見つけました。
大広間で夕方になってしまった昼食は 長野原草津口駅で買った駅弁『鳥めし弁当』地元の仕出し屋さんらしきところで作られたお弁当は シンプルでしたが しっかりした味つけがされていて合格。
あとは小野上温泉駅から横浜まで 各駅停車でのんびり帰るだけ。今日もらった資料を見ながら 今週の金曜日がどうなるか… 無茶しそうだなぁ～
今日は思いきって山に入ったので、充実した１日が過ごせました。