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鉄道の長距離列車が廃止された現在、久しぶりにロマンを感じることができる乗り物に出会えました。あの船に乗れば南極に行けちゃいます!
ヴェルニー公園はバラの開花は無し。散りかけた桜と小さなツツジの花だけが春の訪れを感じさせてくれました。
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バロック音楽のスペシャリストたちが奏でる「四季」~テレマン室内オーケストラ ヴィヴァルディ「四季」~
15時~
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
指揮・オーボエ:延原武春
ヴァイオリン:浅井咲乃
チェンバロ:高田泰治
テレマン室内オーケストラ(モダン楽器)
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『結成53年を迎えるバロック音楽を専門とするオーケストラ。当時の演奏をどう現代に伝えるかにこだわる「21世紀型バロック」という独自のスタイルが大きな反響を呼んでいます。ヴィヴァルディの金字塔作品「四季」を中心に、18世紀の名曲を個性豊かで創造性溢れるメンバーの演奏でご堪能ください。』
今日はD列なのに最前列、それもど真ん中。ヴァイオリンが各2の他、各1の『四季』用の最小編成。
最初の曲は
🎵ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 ト長調 田舎風 RV.151
この作品はテレマンのCDでも親しんでいる、私の大好きな作品。
ヴィヴァルディらしくない?優雅な旋律が魅力的。延原さんの大きな波の上にいるような音楽づくりが 本当に聴いていて心地好い。
第1楽章と第3楽章が絶品でした。
<今回も延原さんのお話が それぞれの曲の合間にたくさんありました>
チェンバロコーナーと題された
🎵スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.492
明るく躍動的なスカルラッティのソナタ。高田さんはバッハなどドイツものが得意とするけど、今日のスカルラッティの色彩豊かな演奏は絶品でした。
🎵バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912
こちらは後半にフーガが組み込まれた、バッハらしいガッチリした構成の作品。高田さんは2段鍵盤を駆使しての演奏。チェンバロの性能を生かしきった表現で聴くことができました。
続いて延原さんのオーボエで
🎵マルチェッロ :オーボエ協奏曲 ニ短調
温かな 延原さんの音楽。有名な第2楽章は「バッハの版の装飾を参考にした」とのこと。
オーボエの音がもう少し安定してくれれば… バックがオーボエに合わせようとして苦心していました。
休憩のあとは浅井さんのソロで
🎵ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》
この曲では春と夏、秋と冬に分けて、描写についての細かな解説が入りました。
浅井さんの四季は もう何回も聴いていますが、聴くたびに進化しています。最初、CDになっているエネルギッシュでヴィヴィッドなワクワク感あふれる演奏だったのが、どんどん描写的緻密さが増しています。今回も至るところ 映像がついているかの如くの分かりやすい演奏(ソロとオケの双方)。浅井さんの安定した重音がそれはしっかり決まっていました。
この曲では 延原さんは解説だけ。指揮者無しでの演奏になりました。私としては延原さんがリードする時の、躍動する音の立体感がもっと欲しかったです。
ところで、今回も「春」の第2楽章で 姜さんのヴィオラの『犬』がホール内を歩いて 聴衆に驚きと笑顔を届けてくれました。
テレマン協会(浅井さんと延原さん)の四季は、日本で間違いなくナンバーワンの演奏を聴かせてくれる団体です。
因みに、私の聴いたことのある音盤。楽譜に真正面から当たっている演奏の筆頭が 浅井さんとテレマンのCD。それとは真逆の 四季の描写をいかに本物に近づけるかに挑戦した成功例が 武久源造、桐山建史、コンヴェルスム・ムジクムのCD。なんとどちらも日本の団体が私のお気に入りになんです。
演奏会のあと、浅井さん、延原さん、高田さんのサイン会。私はCDに延原さん、四季のスコアに浅井さんのサインをいただいてきました。
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帰りは京急で一本。日が沈む前に帰宅。日が長くなってきてお出掛けしたい季節に。