トン・コープマン オルガンリサイタル:所沢ミューズ アークホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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昨日は東海道本線をダイナミックに往復。で、驚いたのは、朝の浜松~豊橋と、帰りの豊橋~鷲津で、なんと特急型の373系に乗れたこと。特に帰りはヘッドカバーがつけられたままの特急仕様だったこと。昔『ムーンライトながら』で良く乗りましたが、この頃ご無沙汰。

宿泊は静岡県では有名なビジネスホテルのチェーン。で、浜名湖の西の端は、愛知県との県境近く。



外の清々しい空気と朝食がことのほか美味しかった。

今日はまず 昨日に引き続き 移動。
愛知県と静岡県の境あたりから、首都圏まで東海道本線の各駅停車。大阪方面は、快速電車が中京圏と関西圏を走っているので速いのですが、今日は本当の鈍行で移動。

読書に集中して6時間、西武線に乗り換えて埼玉県まで。

所沢ミューズ アークホール
15時~

トン・コープマン オルガンリサイタル


コープマンといえば、80年代にハイドンのオルガン協奏曲や交響曲で、テンションの高い演奏のCDで驚かされた鍵盤奏者。91年にモーツァルトの交響曲全曲演奏会でも話題をさらいましたが、その後は私の範疇にはなかなか入らず…って感じでした。今回、オルガンで初めて聴くことができました。

今日はオルガンなので、2階席。お友だちが会員割引で1列目を取ってくれました。最高の位置。

前半は
🎵ブクステフーデ:トッカータ ヘ長調 BuxWV157
🎵ブクステフーデ:わが魂よ、いまこそ主を讃えよBuxWV213‐215
🎵ブクステフーデ:前奏曲 ニ長調 BuxWV139
最初はちょっぴり馴染みの薄い3曲。
重厚な響きの中、足鍵盤の操作の早さに驚きの部分も!
ファゴットストップの様なビリビリした響きの色合いが印象に残りました。

🎵スウェーリンク:大公の舞踏会 ト長調~エコー・ファンタジー
今日 最も古い作品ですが、旋律を明確に出した優しさあふれる曲になっていました。

🎵ダカン:「イエスがお生まれになった時」
知っている曲。変奏ごとに変わる音色が聴いていて楽しい!私的には 終始軽い音色でもっとストップ操作を多用しても良かったのかな~って感じも…

🎵J.S.バッハ:コラール「装いせよ、おお、魂よ」BWV654
🎵J.S.バッハ:コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
🎵J.S.バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572
コープマンさんらしい、速めのテンポで弾力のあるリズミックな音づくり。有名な 目覚めよ…では コラール旋律を重厚に墨染めのように描いていきました。ちょっぴり独特ですが、私は新しい発見にワクワクでした。

後半は
🎵J.S.バッハ:小フーガ ト短調 BWV578
🎵J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻より「天にいます、われらの父よ」 BWV682
有名な小フーガも 一気呵成のリズミックな速めのテンポ。バッハらしくない?かもしれませんが、ワクワク度はかなりの高さに!
それに対して練習曲の方は じっくり系でオルガンの音色の比較を楽しむような曲づくりでした。

🎵ホミリウス:「我が神よ、われ心を汝に捧げん」
宗教曲で知っている ホミリウスの作品は、とても短くて残念。旋律の美しさが味わえました。

🎵J.S.バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
最後は大曲。重厚なオルガンの大伽藍を見たって感じ。圧巻!

アンコールは3曲。
♪バッハ:コラール「主イエスよ、われは汝に呼ばわる」
♪カパニエルス:第2旋法によるティエント
♪スカルラッティ:ソナタ ト長調
性格の違う3曲をアンコールに弾いてくれました。明るく太陽の光を浴びて!みたいに スカルラッティで締めたのですが、私的には、モダンピアノでも楽しんじゃうスカルラッティにオルガンは重すぎ… もう少し軽めのストップを選んで欲しかったかも。

終演後は 恒例のサイン会。
持参したハイドンの、79年録音の30年以上のお気に入りのオルガン協奏曲のCDとハイドンの交響曲のCDにサインをもらっちゃいました。



終演後、神戸から聴きに来られたお友だちのご夫妻と夕食。久し振りにカクテル🍸を嗜み、ご機嫌での帰り道になりました。