今日はお昼から、渋谷Bunkamuraへ。
Bunkamura ザ・ミュージアムで
ウィーン美術史美術館所蔵『風景画の誕生』展
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/13/repun-berg/20/e2/j/o0600089115452165548.jpg?caw=800)
ウィーン美術史美術館展は、大学生の頃?確か西洋美術館で観てかなり良かった覚えがあり、お気に入りの美術館のひとつなので今回も期待。
風景画に絞った展示とありましたが、前半、宗教画の背景に照準を当てた展示は見事。後半の一般的な風景画を凌駕する作品の数々。
私的には第2展示の月暦画の全てに(作品のダイナミックさにもあわせて)惹かれてしまいました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151129/21/repun-berg/a7/46/j/o0640037313497754810.jpg?caw=800)
↑BunkamuraのHPから
気になった作品も多く、今回は躊躇せずに図録を購入。ただ ダイナミックな作品は図録にその感動が入りきらないので、2度会場を回ってしまいました。
唯一、またまたイヤホンガイドがイマイチ満足できるレベルに達していなかったのが 残念でした。
その後、地下鉄で護国寺まで移動をして
雑司谷拝鈍亭
17時~
はいどん楽遊会 その十七
ジョン・エルウィス(テノール)
戸田薫(ヴァイオリン)
鈴木秀美(チェロ)
小倉貴久子(フォルテピアノ)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/13/repun-berg/2d/b2/j/o0810108015452149824.jpg?caw=800)
そして曲も!
エルウィスさんが来られるので、もちろん歌が主役。なんと今日は スコットランド民謡集からの選曲もあり、それはもう期待大。
スコットランド民謡集は歌にピアノ三重奏の伴奏。それに対して英語による12のカンツォネッタ等の歌曲はフォルテピアノのみの伴奏と その音の彩りの変化も楽しめるプログラム。
楽譜は持参しませんでしたが、カンツォネッタは歌ったこともある曲なので、しっかり楽しめました。
まずは
🎵スコットランド民謡集「僕の彼女はまだ若すぎる」
🎵「心地よい痛み」
🎵「おお、妙なる声よ」
🎵スコットランド民謡集「羊飼いの妻」
「妙なる声よ」では、フォルテピアノ(ヴァルターモデル)の音色の多彩さがそれは際立ちました。歌が入ってくるやモデラートペダルを入れた時の美しさはそれは絶品でした。
エルウィスさんがちょっぴり休みを取るため?器楽曲が挟まれました。
🎵ピアノ三重奏曲第25番 ト長調 Hob.XV.25
ピアノ三重奏曲で、最も有名な曲。
丁寧に語られる3つの楽器が、繰り返しになると 小さく無理なく装飾を加えていたのが素敵でした。
第3楽章のジプシーロンドでは、繰り返す度に 弦が轟々と大胆な丁々発止にワクワク!
鈴木さん、そこまでやるか!
フォルテピアノの限界を超えて鳴らしていたのは 実演ならではの楽しさ!
今日 一番の盛り上がり!
エルウィスさんは20分休憩したことになるので、続けて
🎵「回想」
🎵スコットランド民謡集「 クレイギーバーンの森」
🎵スコットランド民謡集「小さなボギーちゃん」
🎵「貞節」
スコットランド民謡の楽しさと カンツォネッタの深い感情をたたえた曲との対比がいい。
カンツォネッタでは最終節の締めをオクターブ上げて歌ったりと聴かせどころを前に出した歌唱でしたが、ここではちょっぴり不十分だったのが 残念。
ここで休憩
後半は
🎵天地創造~『威厳と気高さを身につけ』
ピアノ三重奏での伴奏。オケでなくても十分楽しめましたが、私的には歌詞が英語だったのが… 天地創造のCDでも英語版だとかなりの抵抗があるので、今日もそこが気になってしまいました。
🎵スコットランド民謡集「メァリーの夢」
🎵「船乗りの歌」
🎵スコットランド民謡集「懐かしき昔」
後半はエルウィスさんの声も絶好調に!
「船乗りの歌」は今日の白眉。
そして「懐かしき昔」は、そう、日本では『螢の光』として流布している曲。1年前なら朝ドラで歌われたりして旬だった曲。よーく考えると、スコットランド民謡の時は 逆付点リズムの旋律のハズなのに… と終わった朝ドラに突っ込みを入れる前に、今日、付点リズムの「懐かしき昔」を聴いて、『千島のおくも沖縄も…』と螢の光の4番の歌詞を思い出した私。昨日の音楽会の影響が残ったままのようでした😅 エルウィスさんは最後、
For auld lang syne,…
を 皆さんも口ずさんで…と。
エルウィスさんの声に寄り添うような小さな合唱が加わったのが 良かったです。
スコットランド民謡では弦に音の大きさで負けたフォルテピアノでしたが、カンツォネッタでのそれは雄弁なフォルテピアノの古典派のスタイルの中での表情豊かな演奏は、実演で直接音が届くことを差し引いても、素晴らしすぎました!
イギリス、スコットランドの風に、東欧の嵐のアクセントが効いた音楽会は 風景画を観ているようでもありました。
今日は仙台からのお友達も来たので、そのまま解散。
穏やかな芸術にじっくりと浸れた1日になりました。