小澤征爾音楽塾 京都・二条城 特別演奏会 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

昨日はサントリーホールから新宿へ移動し、23時過ぎの夜行バスで大阪難波へ。およそ9時間でしたが、隣の方がハズレ💦 十分な睡眠が取れなかった。隣との間に肘掛けがある!と書かれていたのに…💢💢

マックで朝食のあと、今日はまず、恒例になっている新世界の900円床屋で頭をサッパリ💈
その後、スマートボールをしたいと思うもオープンまで時間があったので、このままだと夕方頃に睡魔に襲われて大変なことになりそうなので、ネットカフェで3時間の仮眠。頭をスッキリさせたところで 今日は確実に京都市内に入っておこうと、スマートボールは次回にして、御堂筋線→阪急で烏丸へ🚃🔃🚃そしてちょっぴり遅いお昼を食べに地下鉄で北山に。

またまた『ナカザワ』のカレー🍛
前回は大盛りで満腹になっちゃったから、今日は普通盛り(ご飯500g)にしてプラス ケーキをいただきました。
今日のケーキはアナナスショート。パイナップルの酸味が最高でした🍰



そして地下鉄で早めに二条城前まで移動。
近くの神泉園に立ち寄るも 注目するほどの庭園、神社ではなく、その足で二条城へ。開場の45分前に着けば ちょうど合唱団、そしてオケのメンバーが入っていくところ。



小澤さんもそろそろ来るのかな~ と、他の開場待ちの方と待っていれば、帽子に赤い上着を羽織った姿は 観光に来たおじさんそのもので、入口まで来てスタッフが挨拶するのを見て 周りの人が気がつくって感じ。小澤さんの普通の人オーラは並みではありませんでした!

ということで、30分前に開場。
18時~
元離宮二条城 二ノ丸御殿前

小澤征爾音楽塾 京都・二条城 特別演奏会



私の席(招待状で座席が指定)は7列目(9列くらいしかありませんでした)の中央ブロックの左隣の内側。



小澤さんが斜めに良く見える位置でした。

最初に小澤さんから音楽塾の概要を楽器紹介の実践で見せてくれました。
「小学生になったつもりで見てください」と🎤
地方の小学校まわりで行うパフォーマンスをそのまま。そうしてオケのメンバーを順番にオケの定位置に座らせていきました。



音楽塾は僻地のお寺などを中心に、音楽の実演に触れることのできない子どもたちを中心とした住民に対して、音楽を提供する活動をしてきました。私は2003年、この年は岩手県を中心に回ったようですが、その活動費を捻出するために開かれた、東京オペラシティでの音楽会に行ったことが忘れられません!2ヶ月前のチケット発売日(時間)に電話をすると告知がまだ不十分だったようで 2~3分で繋がり、1階1列真ん中ちょい左手が取れました。この時はチェロのロストロポーヴィチさんの協奏曲が3曲他というプログラム。私の目の前でロストロポーヴィチさんが弾いてくれました。そして、当初13000円均一の料金が、小澤さんがこのままだと収入がオーバーしそうだから と急遽9000円とするようにと言って 訂正して販売したということがありました。
そんなことから、小澤征爾音楽塾は 私も特に応援する企画として、小澤さんのお人柄とあわせて 大切な取り組みとして捉えています。
ですから今日のこのコンサートに来れたことが嬉しくてなりませんでした。

楽器紹介でオケが並んだあと、合唱団が入りましたが、こちらはパフォーマンスなし!合唱団の過半数は松本のサイトウキネンの合唱団とのこと。女声より若干男声の方が多く、女声を両翼に置く並びでした。



その入場の間には音楽塾のスタッフの紹介もありました。



そして チューニングのあと、夕焼けの二ノ丸御殿をバックに演奏開始。
🎵ベートーヴェン:交響曲第九番より第4楽章
指揮:小澤征爾
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
ソプラノ:醍醐園佳
メゾソプラノ:藤井麻美
テノール:安 賜勲
バリトン:伊藤貴之
合唱:OMF合唱団,京響コーラス

野外での音楽会なので 音のバランスなどは耳で補正しながら聴かなくてはいけませんし、座席の後ろに1m以上の台を置いて、そこに多数のプレスを配置。演奏会中も シャッター音がひっきりなしは 主催者側から配慮、もしくは対応(タオルで覆うなど…)を講じて欲しかった。

音楽が始まるや、二条城の森から鳥たちが飛んできて、第9の音楽にのせて囀ずること🐦野外の音楽会らしい素敵な伴奏がつきました🎶
因みに後半、暗さが増してくると、鳥から蝙蝠に空のパートが変わっていったのが愉しかったです!

音楽が進むにつれて空の蒼さが濃くなってくると、ライトアップされた二ノ丸御殿の金の飾りがキラキラと輝きを増していく様は、それは綺麗でした✨✨

小澤さんの音楽は楽譜を真正面から見据えた 安定感のある、そしてスケールの大きな音楽づくりでした。
テンポをあからさまにわかるように動かすこともなく、楽器(や合唱のパート)も新しい発見があるようなバランスで驚かせることもなく、テンポも最後のプレスティッシモでも しっかりとヴァイオリンの刻みが揃って聴こえる、先日の第9と比較してはいけませんが、本当に安定した構築感に満ちた音楽を聴くことができました。
ソリストも、みな若手ですが、メゾソプラノの、しっかりと歌詞を聴くことができたこともありますが、耳からも克明に音を拾うことができる、そしてソプラノをはじめ他のパートに被ることのない歌唱は見事でした。


演奏会後は400人の野外の音楽会ですから、拍手の音が響かなかったのが残念。私は勿論、小澤さんが振り返った時に『ブラボー』が自然に出てしまいました。



今回は京都からだけではなく、遠方や 小澤さんを初めて聴くという方も多くいたように感じました。
この素晴らしい取り組みに、心がほっこりと温かくなりました。



演奏会のあと、ちょうど日が暮れた京都の町。三条のアーケードのある商店街から大宮通りへと歩けば、町家の名残を感じる散歩ができました。

今夜はこの公演が決まったのが遅かったので、先月にも宿泊した 神戸三宮の温泉の健康ランドで休みます♨