フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2015:東京都交響楽団 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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本当に暑い毎日。
今日も横浜は雨が降りません。郊外の畑からは風で砂塵が舞っていました。

今日は仕事帰りに川崎へ。

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2015
東京都交響楽団
『激動の時代に書かれた傑作 』

19時~
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:大野和士
東京都交響楽団


今日の座席は、すべてオーケストラ作品なので オーケストラ上手側斜め後方席。指揮者を見るには最高の位置。今日は大野さんの指揮なので、そしてこの席は2000円なので、来た次第。プログラムで選ぶ私にしては 珍しい動機。まぁ、メインにショスタコーヴィッチが置かれているのもあります。


先日の東京フィルがガラガラだったのに対して、今日の都響は当日券で完売。

前半は
🎵プロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ」組曲第1番 作品107
ワルツだけは聴いたことがありましたが、その他は知らない曲ばかりでした。
曲のタイトルを見て、想像を働かせながら聴くとイメージ増幅。管弦楽曲が苦手なイメージのあるプロコフィエフでしたが、楽しめました。
演奏は静かな曲での緻密な演奏が印象に残りました。

休憩のあと
🎵ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品47「革命」
私の好きなショスタコーヴィッチの交響曲のうち、最も有名だけど、私は14番と並び あまり魅力を感じない作品のひとつ。だから音楽会にも積極的に行かないままになっている曲。
第1楽章、後半 金管が弦を完全に隠すように強奏したのが印象的。私的には民衆の声を力で圧倒する権力のような感じのスタート。これは私のイメージ通り!
権力に風見鶏的な媚びをしている描写と思える第2楽章。今日の演奏はそんな感じに聴こえてきました!
第3楽章は 今日の白眉。美しかったです。ヴァイオリンの分奏の末席側のプルトが 極めて安定した張りのある弱音が見事でした。
フィナーレはまずはティンパニが壮大な伽藍を作りました。私の席の斜め前で ちょっぴりを超えるバランスには閉口しましたが… そのように見得を切るところは しっかりと主張!最後の最後、金管が吼えるところでは、弦とのバランスが保たれた響きに! これはどう解釈すべき?独裁の権力低下か 民衆の力の台頭か?
と、勝手にストーリーを描きながら聴きました。
最後はオケのバランスをしっかり聴く耳には 終わったと同時の、絶対に早すぎるブラボーのあとの、大きな拍手とブラボーに ちょっぴり出遅れました。

滅多に実演で聴かないプログラムを楽しむことができる このフェスティバル! 今年は2公演でしたが、どちらも 実力を存分に発揮した素晴らしい演奏。フェスタサマーミューザは首都圏でしっかりと定着してきましたね。