PAC室内オーケストラシリーズ19:指揮・クラリネット:ポール・メイエ | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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兵庫県立美術館から阪急で西宮北口へ移動。もうひとりのお友達と待ち合わせて、昼食。西宮北口でのランチは、美味しい海鮮のお店。お腹を満たして 兵庫県立芸術文化センター 小ホールへ。


PAC室内オーケストラシリーズ19


指揮・クラリネット:ポール・メイエ

PACチェンバーオーケストラ


兵庫県立芸術文化センター 小ホール
15時~



の演奏会に。

ここはすり鉢状になっているホール。7列目正面でしたがかなり見下ろす感じ。

6-5-4-3-2の上手手前にヴィオラの配置。コンマスに豊嶋さんは 先週の京響と同じで ビックリ!


最初の曲は
🎵ハイドン:交響曲 第94番 ト長調 「驚愕」 Hob.I:94
一応スコアを持参するも 今朝の飛行機の中で読んできたから お友達にパス。
指揮棒なしで 腕をまあるくまわすような指揮に、唖然( ; ゜Д゜)
打点はもちろん テンポもわからない、っていうか、最初の管楽器のアンサンプルのテンポが腕の運動と合ってない!第1楽章ではティンパニが2小節早く叩いちゃうなど、ドキドキ。こんな状態だから頭が揃っていないなんてことは 些細。
ハラハラし通しの『ビックリ』な指揮の『びっくり交響曲』でした。
ただ このような演奏だったので、この曲の私の感じるつまらない部分、第3楽章のメヌエットとトリオが同じ調で書かれているところでの平面性が出てしまったのが 残念。

そして今回のメイン
🎵プレイエル:クラリネット協奏曲 第1番 ハ長調 Ben.106
凄い演奏が聴けました!
古典派の典型の様なこの曲。第1楽章の主題呈示の部分では第2主題では マンハイムの打ち上げ花火の様な瞬間もあったのですが、その前をpにするような対比をつけることも少なく、一気呵成にソロの箇所まで走っていきました。
メイエさんのソロは最初の音が出た瞬間、その甘い音色に魅了されました。
その後は 速いパッセージを自在に駆け巡り その完璧な指と呼吸に これでもか~ の連続でした。
ただ、オケがついていくのが精一杯、みたいにメイエさんが走る走る🏃
古典派のちょっぴり2流どころの作品のスピード違反的な演奏では 無表情の金太郎飴的な作品に聴こえてしまう傾向が感じられてしまいました。
ただ、メイエさんのクラリネットは それは凄かったです!

休憩のあと
🎵ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 op.36
ハイドンのような柔らかい演奏だったら…と思っていたら
楷書的な締まったら音楽で始まりました!
この変貌は何?
って思っていたら、右手の指先に
『楊枝!』
そうか!それで音楽を引き締めたのか!
歯の間の詰まりものを取るように、スコアの中にある意味を抉り出す様な演奏を繰り広げて行きました。
本当に
『楊枝』の重要性を感じた演奏会になりました。

アンコールは
🎵モーツァルト:フィガロの結婚~序曲
こちらも楊枝を使った パンチの効いた演奏で楽しめました!

今夜は先週と同じ天王寺の和風旅館。空気が喉に優しいのがいい。
今夜はもう一度 お風呂に入ってからプリン食べて寝ますお月見