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和歌浦で爽やかな朝を迎えて 8時すぎに出発も、荷物を背負って歩く元気もとっておかないといけないので 和歌浦公園の砂州の方は次回の課題としてバス停へ。
最初に抜けたトンネルの古い方(立入禁止)に 洒落た煉瓦の装飾があり 思わず見とれてしまいました。
バスに乗って和歌山駅に行く途中、川の護岸の石積などに、あまりに古そうな遺構が見られたりと 面白そうなところでもありました。
和歌山からJRで大阪へ。
お友達と待ち合わせをして、昼食兼お茶で時間調整をしたあと
大阪フィルハーモニー交響楽団 第483回定期演奏会
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244
15時~
フェスティバルホール
指揮:ヘルムート・ヴィンシャーマン
福音史家:櫻田 亮
イエス:三原 剛
ソプラノ:秦 茂子
アルト:福原 寿美枝
テノール櫻田 亮
バリトン:青山 貴
バス:森 雅史
大阪フィルハーモニー合唱団京都バッハ合唱団
和歌山児童合唱団
本来は今日 この演奏会のために関西入りをする予定でした。
早期にこの演奏会を確保した理由は、もちろん 曲もですが、今回は指揮者も!ヴィンシャーマンさんは2012年5月に仙台フィルの定期演奏会で聴いて好きになった指揮者です。この時はバッハの『管弦楽組曲』全曲。演奏会が終わっての拍手の時に最前列に座っていた私に 突然握手と手を差し出されて 何が起こったかわからずアレヨアレヨで握手したのがあまりに強烈な印象に。
というわけで、今日はチケット発売日に取った 1階の一番前のド真ん中。
オケの配置は舞台下手に第1オケと第1合唱、舞台上手に第2オケと第2合唱。どちらも前方にヴァイオリンで後方にヴィオラ、チェロ、バス。ただ、第2オケは通奏低音のチェロ(花崎 薫さん)を担当したので 彼は正面にいましたが…
今日はお友達と 一番前の席にもかかわらず スコアと首っ引きで聴きました。
詳しく書けばキリがないので ごく大雑把にまとめてしまいますが、素晴らしい演奏を堪能できました。マタイ実演はコルボさん、リフキンさん、BCJに続いて4回目。
独唱陣では福音史家とテノールソロを兼務(当初の福音史家のコボウさんが体調不良の降板)した櫻田さんの語りと歌唱(活躍)が見事でしたが、やっぱり語っている傍ら 突然 同じ場所で歌っちゃうのには ちょっぴり抵抗がありました。
声では ソプラノの秦さんの素直な歌唱がとても輝いていました。
また関西圏で活躍のアルトの福原さんも安定した真っ直ぐな声が宗教曲にピッタリでした。
合唱はアマチュアとは思えない充実ぶり。特に第1部で2曲に参加した児童合唱(高校生までの37人)が素晴らしかったです。
オケの方ではエキストラで入った ヴィオラ・ダ・ガンバの平尾雅子さんのソロが圧巻でした。
また第2オケのコンサートマスターの渡辺美穂さんのソロは素晴らしかったです。特にオケと被るところでちょっとした装飾を加えているのが光っていました。
解釈は極めてオーソドックス。隅々まで温かさを感じる自信をもった演奏。曲の最後をテンポを落として丁寧に1曲1曲を紡いでいったのが印象に残りました。
終演後の拍手で全力で拍手を贈ったら やっぱり!
私の方に手を出してきたので、今日は躊躇なく『握手』を受けました。
指揮者の真後ろの一番前の席、舞台正面の低い位置に置いた字幕は 指揮者でまったく見えなかったし(スコアを見ていたから見る余裕もなかったけど)オケの前が全部ヴァイオリンになっていて 低音がかなり不足して聴こえたけど、一番前で良かったです。お友達は恥ずかしがって握手は敬遠したので 前に座らせてしまい悪かったな~とちょっぴり反省。
ヴィンシャーマンさん、現在94歳!現役最高齢のバッハの第一人者の音楽家。素晴らしい時間を共有できて またひとつ 私の心の宝物が増えました。
今日は天王寺の素敵な日本旅館でのんびりです。