せんくら2014:14、15(3日目~最終) | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

今日の午前中からの演奏会のレポートは(↓)こちら✍️

 


青年文化センターからイズミティ21に移動🚃

昼食のあと 午後のスタート。

『日本の音楽シーンを代表する3人のピアニストの豪華饗宴。まさに、この3人が同一に会すステージを見ることができるのは、せんくらだけ!!
世にも豪華な音楽物語、お聴き逃しのないように。要チェックです!』



14時45分~
イズミティ21(泉文化創造センター)/大ホール
仲道 郁代:ピアノ
横山 幸雄;ピアノ
舘野 泉:ピアノ

音楽祭ならではの ガラコンサート。この回はピアノ版です。それにしても豪華すぎます。もちろんチケット完売になっていました。
ホールに入ってビックリ! 舞台が前に広がっている。私の7列目が実質2列目になってしまった。そしてピアノは前に出てきてるし… 私の席は左ブロックの内側だけど、かなりの角度になってしまった💦

さて、そのプログラムですが、まずは
[横山幸雄]
🎵ショパン:バラード 第4番
私の好きなバラード、安定感たっぷりの大きな演奏が聴けました。
切れのある 透明感のきわだったショパン。ペダルの扱いが本当に完璧って感じでした。

[仲道郁代]
🎵ショパン:英雄ポロネーズ
軽いタッチ。右手の軽さが際立っていました。ポロネーズのリズムの中から浮かび上がってくるような旋律のバランスは 私好み。ピアノの能力を十分に引き出しているのか?と言えば、否、となるかもしれないような演奏でした。

[舘野泉]
🎵バッハ/ブラームス:シャコンヌ
🎵カッチーニ/吉松隆:アヴェ・マリア
左手の演奏。
シャコンヌの勇壮な演奏は左手だけとは思えない安定感。ブラームスの編曲があることにビックリでした。
アヴェ・マリアはか細い感じがちょっぴり現代風。両曲の対比が楽しかったです。

[横山幸雄&仲道郁代]
🎵ラフマニノフ:ピアノ連弾のための作品 作品11より バルカロール、スケルツォ、ワルツ、スラヴァ
横山さんが第1ピアノを担当。
これは弾く方が楽しいですね。その場で聴きながらバランスを整えていくような感じ。どれくらい合わせたのか訊ねてみたくなりました。
最後の曲は 親しみやすい主題を積み重ねていく 明るい曲。最後のコーダの決めが どうしてもずれちゃうあたりは 聴いていて微笑ましいひとときでした。

終演後、サイン会。30分後に座談会がある仲道さんだけが サイン会に出られました。私もCDにサインをいただきましたが、あとの時間をこちらが心配しちゃう中、差し出したCDに説明をしながらの丁寧なサインには いつものことながら頭が下がりました。

座談会をパスして一旦休憩も 座る場所のない混雑のイズミティで時間調整をして、次の演奏会は先程 この会場に着くなり ちょうど演奏会が終わったサイン会に便乗、先にサインをもらってしまった若手ピアニストの協奏曲から。



『 協奏曲の傑作2曲。モーツァルトの華麗なる協奏曲第25番をホロデンコが、ヴァイオリンの協奏曲として人気・知名度ともに抜群のメンデルスゾーンを松山冴花が演奏。仙台国際音楽コンクール優勝後、世界を舞台に活躍する2人の登場です!』

17時15分~
イズミティ21(泉文化創造センター)/大ホール
ヴァディム・ホロデンコ:ピアノ

松山 冴花:ヴァイオリン

山田 和樹:指揮
仙台フィルハーモニー管弦楽団

私の席は 前から2列目になっちゃった7列左ブロックの内側。コンミスの神谷さんを斜め後ろから見る位置。



オケの並びは 上手手前にヴィオラ。
管楽器の音は 頭の上を飛んでいく位置になりました。モーツァルトでは極めて残念😢

最初は
🎵モーツァルト:ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調
モーツァルトのピアノ協奏曲の中で 唯一スコアを持っていない作品。第1楽章に ラ マルセイエーズの欠片がいっぱい出てくるので有名。
初めて聴くホロデンコさん。大きな体格とは正反対の繊細な音でモーツァルトを組み立てました。実直なキッチリとした音楽づくりが良かったです。ホロデンコさんのこの曲は2010年の第4回仙台国際音楽コンクールのセミファイナルで弾いた曲。その後 彼はもちろん優勝。その時のCDにサインをもらったから、帰宅したらゆっくり聴いてみよう😉
唯一、第1楽章の途中まで 第1ヴァイオリンの一部がどうにもピッチが怪しく不安定だったのが残念でした。

続いて
🎵メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
松山さんは第2回仙台国際音楽コンクールの優勝者。地元のコンクール出身のアーティストを長い間 応援していくこの企画と聴衆が 本当に温かいです。そして それに応えるべく、大きく飛躍していく演奏家もすごい。
今日の松山さんの濃厚で フレーズ毎に表情を変えていく様は、それは見事でした。
圧巻は第3楽章。高度なテクニックに併せてその中で仄かな陰影のある音を紡いでいくあたり! それに対してオケの伴奏が大胆に太筆で色をバックにつけていく。この繊細な表情に合わせた伴奏は 相当なリハが必要じゃないかなって思うくらい。その中で 大胆にも聴こえるソロを生かす思いきったバックは、やっぱり 昨日 只者ではない音楽を聴かせてくれた山田さんの力によるものでしょう。

最後に素敵な協奏曲を2曲聴いて 私の今年のせんくらは終わりました。

楽天イーグルスの応援団が目立つ激混みの仙台からは やまびこの指定席。夕食は久しぶりに駅弁を購入。復興 って書かれていると弱い私です。でも、美味しかった!