フレッシュ名曲コンサート:東京交響楽団、秋川キララホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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お出掛けが続いた8月中旬からの1カ月でした。外れが高知から小倉への移動となった日以外は無く、充実しまくりの毎週末でした。
今週からは いつもの音楽会の週末が 既に12月上旬まで詰まっている次第。

今日は西東京に位置するあきるの市へ。
初乗りになるJR五日市線の秋川駅近くの 秋川キララホールでのホール主催の演奏会
「フレッシュ名曲コンサート」
東京交響楽団演奏会
モーツァルト~愉悦の音楽と疾走する哀しみ~
指揮:飯森範親
ソプラノ:鷲尾麻衣
テノール:錦織 健


タイトル通りの 全モーツァルトプログラム
8-8-6-4-3の両翼配置。ティンパニや金管はピリオド楽器かな、と思いきや、モダン楽器でそこは残念でした。
ワンフロアのちょっぴり響き過ぎるのでは!と思う大きすぎないこの大きさのオーケストラにはちょうど良いホール。

まずは
🎵歌劇「フィガロの結婚」~序曲
明るく楽しく、手を加えたところが良くわかるような 丁寧だけど落ち着いた真面目な音づくりでした。

続いて鷲尾さんで
🎵「同」~ ”恋とはどんなものかしら”
鷲尾さんのケルビーノは横浜で最初に
鷲尾さんを聴いた時の役。
響きを生かして清楚な声でホールを満たしました。
弦のピチカートでの伴奏のこの曲、チェロまでギターのように楽器を抱えて弾いていたのには ちょっぴりビックリでした。

ここで鷲尾さんと飯森さんのお話が入るあたりは 地方の公共ホールらしい。
そして錦織さんが紹介されて
🎵歌劇「魔笛」~何と美しい絵姿
若々しい声は相変わらず!1つ1つの音を丁寧に歌いあげていきました。

その後、3人での楽しいトークをはさみ、オーケストラ
🎵セレナード ト長調『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』K.525
弦を刈り込むことなく、豊潤なオーケストラの音を楽しみましょう!ってコンセプト。
ビブラートをほとんど使わない 古楽寄りの 頭にアクセントを置かないやわらかい響きが残響の豊かなホールに心地よかったです。

後半は、まず鷲尾さんの歌で
🎵歌劇「ドン・ジョバンニ」~恋人よ、さあ この薬で
鷲尾さんは10月にこの役で新国立劇場で舞台に立つので その予習かな って感じも。
恋人の怪我を慰める場面。優しさ溢れる歌唱は 一人で歌っていると、ちがうでしょ!と感じるくらい、恋人のマゼットの影を感じる歌でした。

続いて 錦織さんで
🎵「同」~恋人を慰めて
私も歌ったことのあるこの曲。長いトーンが決まった時は気持ちいいんです!
錦織さんはその箇所を 素直な発声の古典的フォームで聴かせてくれました。

後半のお話は 3人のこれからの演奏会の予定。紹介されたそれぞれの公演は みな私の予定に入っていました。そして声楽の最後は二重唱で
🎵歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」~誠実な許嫁の腕に
歌う前にお2人で この歌の場面を寸劇でやられたのですが、最後の鷲尾さんのオチが大当り😂そのまますぐに良く歌に入れたなぁ~
歌は2人が離れて歌う場面もありましたが、前寄りの私の席でも バッチリと調和した響きを耳にできました。

これで声楽のプロを終わりましたが、もう少しオケを控え目にした方が良かったかなぁ💦が私の感想でした。

そして最後に
🎵交響曲第40番 ト短調 K.550
クラリネットを抜いた初稿での演奏。
金管もモダン楽器だけあって、温かみあふれる穏やかなモーツァルトを聴かせてくれました。

アンコールはオケかな、と思っていたら
🎵歌劇「ドン・ジョバンニ」~手を取り合って
錦織さんがバリトンパートを歌いましたよ!1音だけ オクターブ上げて歌いましたが、私には装飾効果みたいで 素敵に感じられました。

今日は私にしてはなぜか凄い遠出をしたような気分の音楽会でした。やっぱり初乗りの五日市線に乗ったからでしょうか? それより帰りの電車にたくさんの山帰りの方々がいたからかもしれません。