最近、雑感的なことはあまり書かないのですが、たまには。

 

アメブロにはランキングがありますが、ベビ待ちジャンル20位以内に常に入っている医師・クリニック系ブログって、当院の松林医師とリプロ東京公式と、あと4つくらいありますが、リプロ東京公式以外皆さん毎日書かれてて、なんなら1日何本も、ほんと偉いです。その他に自院HP内でブログを更新している先生、ツイッターでの発信、名前出している方はほとんどおられませんがラボスタッフのSNSなど様々な情報が氾濫しています。同じ論文でも解説の切り口がちょっと違ったりして、それはそれで興味深いです。同じ論文についての複数の先生の解説を比較検討するブログを連載したら絶対面白いと思うんだけど、さすがにできないなあ。。。

 

アメブロ上位ブログは、完全ではないにせよ6個ともほぼ1人で書いているものというのも興味深いです。理由は色々あると思うんですが、こういうのって文章書くのが相当好きな人じゃないと続かないと思うんですよね。分担してリレー方式で連載する方法もあるとは思うんですが、「文章書くのがそんなに好きじゃないけど言われたから頑張って書きました」という方だと1本書くのに1週間以上かかるので、分担して誰かが取りまとめてチェックしてアップという流れだと毎日は絶対無理、世界観にも一貫性がなくなりがちなので、メインが1人いて、時々誰か別の人も登場する、くらいが一番面白いかも知れません。

 

論文紹介系のブログを書くのには気を遣います。色々な論文が日々発表されていますが、ランダム化比較試験/メタ解析/システマティックレビューのレベルだとその後覆されにくいですが、生殖でそこまでのエビデンスレベルの論文はなかなか出ません。もうちょっとエビデンスレベルの低い論文だったりすると「A治療法はとっても素晴らしい治療法です」という論文が出たあとで、「いや、A治療法意味ないっす」みたいな全否定の論文とか出たりすることもあるので、こんな論文がありました、というだけでそれが真実とは限りませんから、個別に様々な方針を取ることはあるにせよ、ベースの方針としては新しい論文が出ても少し様子を見てから変えていくことが多いです。そうすると、論文紹介で紹介した論文の趣旨と、実際のクリニックの方針にギャップが出ちゃうこともあるわけで、そのあたりをちゃんと考えて丁寧に解説することが求められます。

 

質疑応答系についても、自分のクリニックの患者さんからの質問ならいいのですが、世の中の様々なクリニックの治療って、総論レベルではそんなに違ったことはしてないんでしょうけど、各論的なバリエーションって思ったより相当広くて、実際私たちも大手のクリニックのどこがどんな治療してるのかくらいはうっすら分かってはいますが、それでも初診で来院された患者さんの他院の治療を見て、「へーこんなことしてるんだ」とか、「これって、どういう意図なんだろう?」みたいなのも中にはあるわけです。それを、自分が知らないだけなのか、本当にヘンテコな治療なのかを区別するって結構難しいことじゃないかと思います。

 

そんな中、皆さん頑張って毎日書かれてるのに、このブログといったら気が向かないと書かないので、6月は10本、5月に至っては8本しか書いていないおサボリなブログにもかかわらず、書いていない日も皆さん色々な記事をお読みいただいて有難いなあと思っております。ちょっと反則っぽかった気もしますが、先月は久しぶりに「いいね」が200を超えてうれしかったです。

 

時々聞かれてるのですが、特に隠しているわけでもないのですが、このブログは(たまに出てくる署名記事以外は)すべて1人で書いております。これからも、生殖医療の解説や治療を受ける方々の気持ちについて、あるいはリプロにまつわる様々な紹介、たまに筆者独自の話題など、マイペースに綴って行きたいと思いますので、応援どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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