2532:ある若手レスラーの死に思う | 名古屋で精進する社長の独り言

2532:ある若手レスラーの死に思う

 
テレビの番組にも出ていた22才の女子プロレスラーが、SNSでの誹謗中傷が元で自殺した。
夜中の3時頃に自殺し、朝になって事務所が公式報道、その後、彼女に誹謗中傷を繰り返していたツイッターのスクショが多数アップされ、その日の午後にはその誹謗中傷を繰り返していた25才の男はアカウントを消して逃亡した。


そのことに対して、その男に対する誹謗中傷や罵詈雑言も飛び交った。
またネットでの誹謗中傷に抗議する面々も現れたが、彼らの中にはそう言いながら自分も政治家や政権に対して誹謗を繰り返している人物が多数含まれていた。


なんだかなあ…。


「言葉の暴力」だとか、「言葉はナイフだ」とか言われる。
言う方は気軽にからかいのつもりで言っていたとしても、言われる方はその一言がグサッと心に突き刺さる。
そのことが高じていくと、今回のような悲劇ともなる。


もしかして… 自分もそうしていなかっただろうか… 反省の気持ちが広がる…。


「人」を非難してはいけない。それは誹謗中傷につながる。
しかし「人の行動」を非難することは誹謗中傷ではない。それは「批判」。
そんな意見も目にした。なるほどなぁ。


たしかに「人」を非難することは「その人の全否定」につながる。これは誹謗中傷。
しかし、「その人の行動や考え方」を非難することは「批判」であり、そこから「議論」のきっかけにもなる。


自らを振り返れば、「人」を非難すること、「その人を全否定」すること、この2点だけはどんな場合であろうと絶対にしてはいけないと自分を戒めてきた。これだけはするなと。たとえどんな状況であったとしても。
だからこの点に関しては大丈夫だと自信持って言える。
でも… 時にはキツイ口調での言い方をしたかも知れないね… やっぱ反省…。


人に対して言葉を発する時には、より深く考えた上で言葉を発しないといけないね。


相手が誤解しないように、くどくてもいいから分かりやすく、分かってもらいやすく。
「人」そのものを非難するのではなく、非難するならその「考え方や行動」を。(=批判)
その「批判」に異論反論があれば、正々堂々と議論すればいい。
自分の考え方を伝え、理解を求め議論し、必要であれば自分の方が考え方や行動を変えればいい。


社会の中で生きると言うこと、人との中で生きると言うこと、それはきっとこのようなこと、このような技術が必要なのかも知れないなと思った出来事だった。



亡くなられた木村花選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。





先日の「銭ゲバ」に続き、またKindle Unlimited で「アシュラ」を見つけた。
これも今では問題作。
久々に読んでみて、これもまた子供の頃に読んだものと印象が違ったよ。
「生まれてこない方が良かったギャ!」というアシュラの叫びがリアルで聞こえるような気がした。






■株式会社レピス 公式ブログ → http://ameblo.jp/reppis-yagami/