猫がうっかり自宅から飛び出して、帰るに帰れない

状態になってしまう事をなんと呼べばよいのでしょう?

 

便宜上脱走とか、逃走と呼んでいますが、それではまるで家が監獄か収容所で、そこから命からがら逃げ出すかのようです。

 

実際は偶発的な事故みたいなもので

飛び出した猫にとって、外の世界はまるで異界。

金縛りにあったまま動けなくなってしまう

というのが現実だと思います。

 

前回のチュロはマンションの12階から飛び出して、4日目にやっと捕獲器に入ってくれました。

 

記事が掲載されて直ぐに読んだ方は あれ?翌日入ったんじゃないの?

と思ったのではないでしょうか?

 

実は翌日というのは、私の記憶違いで、4日目だったのです。

後でHさんに確認して分かり、記事もそっと訂正しておきました。

すみませんでした。

 

短期間でスムーズに戻ったかのように読めてしまいますが、その間のHさんのご心痛はいかばかりだったでしょう?

察するにあまりあります。

 

今回は戸建ての自宅から出てしまった、モグくんのお話です。

モグくんは2018年2月 保護当時生後半年位の♂猫でした。

 

同時期に保護した一才位の三毛猫ミッケ♀と共に同年3月21日に、S家の家族に迎えて頂けました。

 





Sさんの了解が得られたので

当時の様子をラインのメールのやり取りで振り返ります。

 

2021/5/25

ご無沙汰しております。3年前に三毛猫と黒猫を譲って貰ったSです。

黒猫がさっき網戸越しによその猫と喧嘩になって戸が外れ、出て行ってしまいました。

初動としてどのような行動をすればいいか教えてください。

 

分かりました。

まずは自発的に戻ってくることを期待して、猫が入る位に窓を開けておいて下さい。猫は出て行ったところから帰って来ます。

しかし、留守中は開けられないかもしれませんね。

その間は仕方ないとしても、いる間はそうして下さい。

もちろん三毛猫は出ないように別の部屋に隔離して下さい。

 

まる1日経っても戻らない場合は捕獲器が必要かもしれません。

その場合はお貸ししますので、また連絡下さい。

 

 

ありがとうございます。まずは窓を開けて待っています。

 

5/26(2日目)

まだ丸1日はたっていませんが、帰ってくる気配がありません。

名前を呼びながら近所を歩いて猫が潜んでいるところを見たりしていますが、見つかりません。

 

あとはどのようなことを、すればいいでしょうか?捕獲機は場所が特定できないと使えないものでしょうか?

 

 

5/28(4日目)

おはようございます。昨日はありがとうございました。

捕獲機には何も掛かりませんでした。

日中は撤去しておいた方がいいのでしょうか?それとも出しておいた方がいいでしょうか?

 

敷地内で人目につかない場所でしたらそのままで良いと思いますが、目立つ場所でしたら撤去した方が良いでしょう。

持ち去られる危険性もあります。

 

 

5/30(6日目)

もぐちゃんはまだ姿をみせませんか?

 そろそろポスターを貼って目撃情報を募った方が良いかもしれませんね。

捕獲器の中のエサは時間が経つと風味が失われるのでこまめに替えて下さい。

 

日にちが経ってから見つかる場合もあるので、諦めずに頑張って下さい。

 

飼い主さんの声は覚えているので呼び掛けもして下さい。

 

姿が見えないからと言って、近くにいないとは限りません。

どこかに潜んで聞いているかもしれません。

使っているトイレを家の周りに置く方もいるようです。

  

ありがとうございます。モグは全く姿をみせません。

ポスターは脱走した翌日に貼りました。

金曜日に近隣のお宅にチラシをポスティングもしました。

 

昨日は夜庭に数時間待機し、名前を呼びましたが、出てきませんでした。

今日も夜外で見張ろうと思っています。トイレも移動させてみます。

 

夜庭で見張るのは逆効果かもしれません。 

猫は外に出てしまうと別人(猫)格になるので、臆病な猫は怖がって出て来ない可能性があります。 

むしろ、捕獲器の中に美味しい物を入れて、出来れば戸を少し開け、中で待つ方が良いと思います。

 

ミッケちゃんは二階に上げるなどして。


そうですか。。。

ではまたチュールを仕掛けて中で待ってます。

ミッケはドアを開けてしまえるし、モグがいなくなってから私にべったりなので窓は開けられないので、網戸にして待機してみます。

 

 

6月5日 (12日目)

こんにちは

その後モグちゃんの情報はありませんか?

辛い日々だとは思いますが、諦めず頑張って下さい。

必ず近くにいると思うのです。

捕獲器を怖がって入らない場合もあります。

ここは長期戦と考えて、捕獲器以外のところに、食べても食べなくても餌を置き続けて下さい。

他の猫が食べてもいい

位の気持ちで。

 

食べ物がなければ、それを求めて移動してしまいます。

 

 

お気遣いありがとうございます。

相変わらず姿はみませんが、一昨日近くで目撃情報があったのでそのあたりを今日見回ろうと思っています。

 

 

6/11(18日目)

モグは捕まえられていませんが、カメラを設置し、毎日家に来ていることは確認できました。

 

一瞬家の中にも入るのですが、奥までは入って来ず、すぐに出て行ってしまいます。

家の中に餌を点々と置いていますが、入り口付近のものしか食べません。

捕獲器は見向きもしません。

なんとか家の奥に入ってもらって閉じ込めたいです。

 

朗報ですね❣

やっぱり家の周りにいたんですね爆笑爆笑爆笑

我が家を忘れてはいなかったんですねラブ

 

この方法で、焦らずゆっくり進めていって下さい。

混乱しているのだと思います。ゆっくり思い出してもらいましょう。

 

一瞬入った時に驚かせてしまうと、再び元に戻ってしまうので、ここは我慢のしどころです

 

ありがとうございます。ゆっくり待ってみますニコニコ

 

捕獲器は必ずしも有効ではないんですよね。モグは保護時に一度捕獲器使っていますし。

でも、半分以上はこれに入ります。

とにかく、家から離れてしまわないように、あまりおいしくないフードを少しだけまわりに置き、家に来た時は好物で誘うようにしてみて下さい。

モグも帰りたいんですよ

 

チュールが好きなので、チュールを置いて待ってます。居心地の良さを思い出してもらいます

 

 

6月12日(19日目)

おはようございます。朝早くすみません。モグが帰ってきました笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

窓を開けて寝て

0時半頃気配を感じて見てみたら、普通にキャットタワーに座ってました。

そーっと窓を閉めてそのまま家にいます。

ずーっと家にいたような顔して過ごしてます。爆笑

ミッケがウーシャーしてますが、ケンカににはなってないのですぐに慣れるかと思います。

 

諦めずに待っていてよかったです。ありがとうございました照れ  

 

帰ってきてお気に入りの窓辺でくつろぐモグです。

いつもここから外を眺めています。

もう外に出ないでここから外を眺めて満足してもらいたいです。

 

脱走した窓も今、フェンスを取り付けてもう出られないように改造します。

 

 

モグは19日目に自ら帰ってきました。出て行った場所から入ってきたのです。

 

モグは早速病院に連れて行かれました。

健康状態に異常はみられませんでしたが、体重は1キロ近く減り、爪は割れ、外での過酷な生活を物語っていたそうです。

  

脱走前のモグ
 

痩せて帰ったモグ
 

後で知ったのですが

実はSさんは、モグが出て行って直ぐにペット探偵を頼み、ポスターや近所へのポスティングで捜索を開始していました。

しかし、(多分)金縛りにあっていたモグはどこかに身を隠していたので、人の目に触れる事はありませんでした。

 

何日かして金縛りが解けても、動くのは夜なので、やはり目撃情報は集まりませんでした。

なので、途中から所在確認の為に監視カメラを付けたそうです。

 

高額な費用の割に、出来ることはチラシやポスターなど限られていて、「もっと積極的に探して欲しい」

とSさんは思ったそうです。

しかし、猫は同じ場所でじっとしている訳ではないので

探偵には「出来ることはしている。後は待つしかない」と言われたそうです。

要は「猫次第」なのです。

 

その猫も帰りたくない

のではなく、帰り方が分からない

だけなのです。

 

最も有効だったのは、ペット探偵の仕掛けた監視カメラです。

 

カメラに映るモグの画像はSさんの絶望的な日々を支えてくれました。

時に、置き餌を食べているのがカラスで、がっかりした事もあるそうです。

あの時は、黒い物は全てモグに見えた

とSさんは苦しかった当時を振り返りました。

 

私も必ず近くにいる

と励まし続けましたが、時間が経つにつれ、確信が持てなくなりました。

なのでカメラに写っている

と聞いた時は、本当に嬉しかったです。

 

捕獲器に入らない猫は、自分から戻って貰うしかありません。しかしその為には、家の戸を少し開けておく必要があります。

 

コッソリ帰った時、家の戸が閉まっていたら、入れません。

そこで帰るのを諦めてしまう猫もいます。

 

いつ帰るか分からないので、それに備えて、常時少しだけ開けておく事が望ましいのですが、防犯上はなかなかハードルが高いのです。

 

また、一回でスッと入る訳でもなく、行きつ戻りつするので、我慢比べの神経戦になります。

 

Sさんはその点、根気よく対応しました。

あれから5年

モグは「脱走?ボクはした事ないよ!」と言ってるそうです。



確かにモグにとっては、あれは不幸な事故であり、ぬくぬく過ごせる生活を手放す気など微塵もなかった事でしょう

 

さて、捕獲器も使えない、帰る事も期待できない場合はどうしたらよいのでしょう?

 

最後は3年前に起きた我が家のさくらのケースです。