24年冬アニメ備忘録⑤ 治癒魔法の間違った使い方 など | コアラのブログ

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アニメまとめ・好きなこと

みなさまこんにちは(^○^)

残暑お見舞い申し上げます。

暑かった2024年の夏もピークを過ぎた感があります。
そんな折、たいへんショックなニュースが。。。

 

「声優田中敦子さまの訃報に接し絶句しました
心よりご冥福をお祈り申し上げます
”少佐”に出会わせてくれてありがとうございました
なお、最近では「治癒魔法の間違った使い方」で主人公の師匠ローズ役で熱演されておられます
気になった人はぜひチェックを」

 

あらためて、お悔やみを申し上げたいと思います。

「攻殻機動隊」も大好きな作品ですので、いつか本ブログで取り上げてみたいですね。

冬アニメまとめも最終回となりますが、奇しくも田中敦子さんが熱演した「治癒魔法の間違った使い方」をこの記事で紹介いたします。

この記事でのおすすめは「治癒魔法」と「ダンジョン飯」
そのほか3作品、いずれも見どころのある作品たちです。

では、いってみましょう!

 

もくじ

  1. ダンジョン飯
  2. 魔女と野獣
  3. 道産子ギャルはなまらめんこい
  4. 治癒魔法の間違った使い方
  5. 悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

 

 

 

 

 

ダンジョン飯

本作は、丁寧な作り込みが素晴らしく、絵を観るだけでも楽しめるハイレベルなファンタジー作品です。

魔物の生態を知り、狩りをして解体・加工し、調理することによって生まれる「ダンジョン飯」の数々は驚きの連続でした。

大げさにいえば、原作者のファンタジー世界研究の成果と、緻密に構築された精神世界が垣間見えるのです。

随所に高い芸術性と遊び心がみられます。

なので、ハマる人はとことんハマるでしょうし、フリークとならないまでも、一通り鑑賞してみる価値のある作品といえましょう。

なお、本作は冬クールから春クールへと続きましたので、本稿では春クールの最終24話までを視聴した感想を述べていきたいと思います。

視聴メモ「筋立てはかなり綿密に組み上げられており、論理的な展開を好む人には評価されそう。ただ、悪く言えば、かなり理屈っぽいのかもしれない」

なんと、魔物食のレシピが公式サイトにありますので、ご覧ください!

遊び心が満載です!

 

 

 

(前半のまとめ)

 

 

 

本作のおすすめ度は、かなり高め。

ファンタジー作品が好きな人なら一見の価値は十分にあるでしょう。

ほのぼのとしたかわいらしいキャラデザに相反して、本質にはダークな側面もあります。

そういう表現に弱い人もいるでしょうが、本作序盤の魔物を狩って、調理して食べるのを見慣れることによって全編を視聴することも可能かもしれません。

本作のストーリーは、レッドドラゴンに呑みこまれたはやみん、いやファリンを救出するため死闘の末、レッドドラゴンを倒したライオスたち主人公パーティーでしたが、発見されたファリンは、、、

禁断の手法を用いてファリン復活を願ったマルシルでしたが、このことは禍根を残すことになります。

途方に暮れ、地上に戻って出直すことにしたライオス。

視聴メモ「13話にして地上に戻ることを決断するライオス。無念だがチルチャックとセンシの説得に応じる形をとるのも男らしい決断。チルチャックの懸命な説得が見どころ」

クール後半は地上に戻る旅がつづられます。

行きはよいよい帰りは怖い、という感じ。

苦しい旅路で、視聴者にも苦しいパートです。

このあたりで、視聴をやめてしまった人もいるかもしれません。

マルシルの明るさ、パーティーメンバーの温かさに救われます。

また、新メンバーにイヅツミを加え、パーティーがにぎやかになりました。


本作のシナリオは丁寧な進行で好感がもてますし、魔物との闘いの部分はダイナミック。

調理の過程も興味をそそられる表現でした。

ただ、原作の持つ情報量をさばききれていないように感じられる部分がありました。

特に主人公パーティー以外の登場人物の動きや発言がわかりづらいかもしれません。

視聴メモ「他パーティーが多すぎて、なにがなんだかわからないエピソードがあってつまらなく感じる」

本作の作画は、たいへん良好です。

見直すたびにあらたな発見があり、見飽きない絵が多数。
本作のアニメーションも迷宮内という条件にもかかわらず、ひじょうに高い技術を感じさせる仕上がりで鑑賞しがいがあります。

迷宮内を登ったり下りたり、落ちたり、魔物との激しいバトルシーンも手抜きなく描かれておりましてすごいアニメーション。


本作のOP/EDはオシャレでキャッチーな名曲です。

BUMP OF CHICKENと緑黄色社会を起用したのは大成功だったと思います。

アニメーションともよくマッチしており文句のつけようがありません。


本作の演技はベテランを実力派の若手を程よくミックスした配役で、これまたレベルの高いものとなっています。

パーティーメンバー間の軽妙な会話劇が本作の魅力の一つですからね。

考え抜かれた配役がみごとです。

茫洋としながらも時にリーダーシップを発揮するライオスに熊谷さん。

パーティーのピンチをたびたび救ったチルチャック役の泊さん。

文字通り「ダンジョン飯」を調理し、パーティーの頼れるお父さん役でもあるセンシ役に超ベテランの中さんを起用。

なかでも、マルシル役の千本木さんの演技力が本作の面白さを3割ほどアップさせている感じ。


本作の良い点は、どなたにも受け入れやすい丁寧な線で描かれたキャラデザ。

ギャグ多めの明るい主人公パーティーと迷宮を旅している感覚が楽しいです。


本作の良くない点は、ややグロい描写があることです。

レッドドラゴンを倒し、かりそめのファリンと再会したあたりの血みどろ描写はいただけないと思いました。

作画と演技がいいだけに血生臭い感じがすごいです。

また、操られているとはいえ巨大なキメラに変貌したファリンが冒険者たちを叩きのめすシーンもひどいと思いました。

蘇生術のある世界なので完全に死亡したわけじゃないからいいのでしょうか。
視聴メモ「ファリンがひどいことになっているのがよくないし、ライオスたちがあんまり強くないので、強敵(狂乱の魔術師)に勝ち、さらにファリンを取り戻すことができるかあやしい(と不安がるのは原作者の手の内なのかも)」

本作の評価は、かなり高めです。

眺めているだけでも楽しい、見飽きない絵が多いですし、TRRIGERの作画力がすごいと思います。

よく動くアニメーションと、味のある演技、ところどころに笑いを入れてくるシナリオもいいですね。

素晴らしい作品であることは疑いないところです。

視聴メモ「22話から24話でここまでの反省と、ダンジョン内でやっていく課題、そしてファリンを取り戻すための方針が決まった」

ちなみに、センシの解説によると、ファリンは「ベーコンエッグ」、イヅツミは「具入りオムレツ」に例えられるみたいです。

魔物との融合ぐあいというか、魔物の分離方法のたとえ。

「ダンジョン攻略」と「魔物食」をテーマとする本作らしいですね。

二期を楽しみに待ちたいと思います。

 

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魔女と野獣

本作の感想は、本格的なダークファンタジーでありミステリーでもあるので見ごたえがあると思いました。

作画がいいというだけでなく、かっこよく感じます。

ヒロインたちの造形と演技がすばらしくゾクゾクさせられました。

主人公のギドがほんとに暴れん坊すぎてかわいいです。

ギドにぶっ飛ばされて気絶してみたいと思いました。

 

(前半のまとめ)

 

 

本作のおすすめ度はふつうです。

選者のように、絵がかっこいいなとか、ヒロインがいいなと思えれば楽しめるでしょう。

しかし、ダークファンタジーですのでグロくて怖いシーンがありますし、ヒロインは怒りんぼですぐに戦おうとするので、そういうのは苦手な人も多いでしょうね。


本作のストーリーは、ギドの宿敵である起源の魔女アンジェラを追う旅路です。

本作では、アンジェラを見つけ出したものの、いいようにもてあそばれてしまったあげく逃がしてしまいます。

ギドとアシァフの旅は「階層世界(フォール)」に入るところでアニメ1期が結ばれました。

本作のシナリオは、2~4話で一つのエピソードとなります。

エピソードごとに、ゲストヒロインが登場し事件が起こります。

1話は本作のプロローグ的なエピソード。

「魔女」とは何か、本作のテーマが描かれます。

ゲストCVに日笠さん。

2話~3話は、ダークなサイコホラーです。

「禁具」という強力な魔道具がテーマとなっています。

以降のエピソードにも「禁具」は登場しますので押さえておきましょう。

ゲストCVに皆川さん。

4話~5話は、「魔響教団」の「死霊魔術師」であるファノーラ(CVはやみん)が主役。

ショッキングなエピソードですが、美麗な作画とはやみんの迫力ある演技をお楽しみください。


6話~9話は「魔女と魔剣」

魔剣アシュガン(CV西さん)を護持する魔女ヘルガ(CV富田さん)がゲストヒロイン。

さらに聖騎士団の大隊長マット・クーガ(CV石田さん)も参戦し、見ごたえある本作随一の重厚なエピソードとなっています。

大きく展開するストーリーと、次第に迫力を増す魔法戦闘をお楽しみください。

ギドの本当の強さがよくわかると思います。

10話で、ついにギドの宿敵、永遠なる魔女アンジェラ=アン・フュール(CV花澤さん)が登場。

アンジェラの余裕たっぷりで小憎らしいふるまいが見どころです。

ギドとアンジェラに何があったのか知りたくなりませんか。

11話~12話は魔女ハルベルのストーリー。

若く純真な乙女ですが、空恐ろしさを感じさせる強すぎる魔女のエピソードです。

ゲストCVに真野さん。


アシャフとギドが所属する「魔響教団」

魔術に関する困りごとならなんでも引き受け、適任者を派遣してくれます。

実体不明の謎の組織です。

視聴メモ「謎のようなセリフが多い。そこを面白いと思えるかどうか」

本作の作画は比較的良好ですが、時折粗くなることが、、

あまりうまくない人が描いたパートがありますねぇ。

しかし、とてもかっこいい絵も多いのでそれを発見していくのも本作の楽しみ方です。

 

本作のアニメーションはメリハリが効いたものでよく動いています。

魔法戦だけでなくギドによる力強い近接戦闘もいいですね。


本作の演技では、主人公コンビが絶妙です。

アシャフ役の森川さんがひょうひょうとしているのに対して、ギド役の大地葉さんのメリハリの効いた演技はかなりの技量ですね。

わぁわぁ騒いだり、オラついたりしているだけじゃないところが聴きどころ。

また、各エピソードに登場するヒロインたちが熱のこもった演技が本作の最大の見どころです。

ヒロインたちの造形に大いに貢献しています。

特に、4話から死霊魔術師と登場する早見さん(はやみん)の氷のような演技がすごいとしか言いようがありません。

はやみんで氷の魔法というと、さすおにの深雪が思い出されますが、本作ではより以上の異様なすごみでした。

はやみんファンの人は本作の4話からご覧ください。

また、6話から魔女ヘルガとして登場する富田さんの演技もいいですね。

本作のハイライトである長編エピソードを見事に仕上げました。

強さともろさを秘めたヘルガにピッタリでしたね。

ギドの宿敵である魔女アンジェラ役の花澤さんの演技も妖しさ満点で小憎らしく、今までのざーさんとは思えないいやらしさ。

ギドの耳を舐めるシーンのASMRがすごいのでぜひ10話をご覧ください(ヘッドホン推奨)

結婚したおかげなのか、花澤さんの演技のスケールが一段と大きくなった気がしますね。

ただ、いいところでアニメ1期が終わってしまったので残念極まりないです。

視聴メモ「魔女アンジェラ=アン・フュールにざーさん。苦手な悪役(?)だがどうなるか」


本作の良い点は、最近では稀にみる本格的なダークファンタジーであること。

魔法と魔女という、様々な表現手法で繰り返し表現されてきたテーマを独自に深掘りしてすぐれたエンターテイメントとしている点。

力の入った演技の数々、の三つをあげておきましょう。

本作の良くない点は、最終話が中途半端なところで終わっているのに、続きについてのアナウンスがまったくないこと。

拍子抜けして、がっかりしました。

調べてみると原作(休載中)のストックも足りないようですね。

主人公コンビの戦いをもっと観てみたいものです。


もう一つあげれば「魔女と野獣」の”野獣”の部分です。

「ギドの本体」がそうなのかと思いますが、時々しか出てきませんし、なぜそんなに強いのか、そもそも何なのかがよくわかりませんでした。

謎が残りすぎです。

本作の評価は、高めとしたいところですが、最終話がよくありませんので、ふつうとしておきましょう。

もしも、二期があればこの評価を上げるつもりです。

それでも、エピソードの一つ一つに見どころがありますので、本作の雰囲気やヒロインたちに興味を持ってもらえた人には楽しんでもらえると思います。

 

 

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道産子ギャルはなまらめんこい

本作の感想は、道産子ギャルが可愛らしく、いやめんこくて、主人公の性格もよいし、ストーリーもテンポよく視聴しやすい、と思いました。

気楽に観られて、楽しい作品です。

 

北海道北見市を舞台にしたご当地アニメ。
”なまら”とは北海道の方言で「とても、非常に、はなはだしく」

ただ、まったく使わない道民も多いらしい、とのこと。

本作のおすすめ度はふつうですが、今季の明るいラブコメ枠として価値のある存在だと思います。


本作のストーリーは、公式から引用してみましょう。

「東京から北海道北見市の高校へ転校した四季 翼は、
真冬の氷点下でも生足&ミニスカな“道産子ギャル”の冬木美波に、
道に迷っていたところを助けられる。
同じ高校へ通うことがわかると、美波は翼と一気にトモダチに!」

育ちのよいお坊ちゃま気質の主人公と距離感近めで、人懐こいヒロイン(CVあやねる)
との

「なまらめんこい<とってもかわいい>
ハイテンション道産子ロマンチックラブコメ開幕」(公式サイト)

スキー教室、カラオケ、バレンタイン、テスト勉強等々の定番イベントが描かれます。

そこに秋野 沙友理(3話から登場、CV花守さん)と夏川 怜奈(6話から登場、CVうえしゃま)もサブヒロインとして登場。

主人公が四季、ヒロインたちは冬、秋、夏のつく名前なんです。

8話では、3人のヒロインが集結し、見どころ満載のデート回。

本作に興味を持ってくれた人なら、まずこの8話(脚本・横手さん)から見てみるといいかもしれません。

視聴メモ「最終話まで観ましたが、シナリオいいわ、あやねるの演技がカワいすぎるわでさわやかな感動をもらえましたよ」

本作のキャラデザは、ヒロインたちの目の描き方に特徴がありますね。

特にまつ毛のあたりが凝っていると思います。

手の込んだ造形でヒロインたちの個性を表現しています。

本作のキャラ設定も健康的で元気でパリピだけど人懐こいヒロイン。

せっかくのバレンタインチョコをダメにしてしまって号泣するシーンにはもらい泣きしました。

サブヒロインたちにも凝った設定があります。

秋野は方言を話さず、汗っかき、夏川も、ちょっと変わり者で歴史好き、和服好き。

いずれも、こんな娘いいなとか、こんな彼女がいたらなと思わせられる設定となっています。


本作の作画はふつうです。

嫌な感じではありませんがあっさりしていて、もう少し書き込んでもいいのではと思います。

せっかく北海道が舞台なんですから、もっと雄大な景色などを取り入れてもよかったのではないでしょうか。

作画はともかくアニメーションはやや貧弱かもしれません。

動きの少ないシーンが多いので目立ちませんが省力化というか低予算なんでしょうね。


本作のOP/EDはオーイシマサヨシ(EDはソングライター)

キャッチーで耳に残り、声に出して歌いたくなる曲たちでとてもいいですね。

本作の明るい雰囲気を盛り上げてくれています。

なお、11話に友情出演?していますので本編を確認してみてくださいね。


本作の演技はヒロインたち、あやねる、花守さん、うえしゃまがそれぞれ巧さをみせてくれました。

特に、あやねるの演技は特筆ものであり、実によく合っています。

本ブログは、本作のあやねるの演技を6大はまり役の一つと認定することにいたしました(異論は認めます)

すなわち、あやねる6大はまり役とは、魔梨威(じょしらく)、一色あかね(ビビオペ)、ユヅキ(WIXOSS)、四葉(五等分の花嫁)、ガビ(進撃)、そして冬木美波(道産子ギャル)


本作の良い点は、明るいラブコメ作品と道産子ギャルの組み合わせが絶妙だったところ。

そして、あやねるをはじめ、ヒロインたちの演技が耳にやさしく、乾いた心に潤いをくれます。

ストーリーもほどよい刺激で飽きずに視聴できました。


本作の良くない点は、作画とアニメーションがあっさりしていること。

良くないというか本作の弱点ですね。


本作の評価は、ふつうです。

アニメ作品としての作りこみが貧弱なのに、シナリオ、キャラ設定、ヒロインたちの演技のおかげで楽しく鑑賞できるというアンバランス。

ラブコメが好きで、キャラデザに興味を持った人は8話からお試し視聴してみてくださいね。

 

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治癒魔法の間違った使い方

本作の感想は、主人公の師匠ローズがおっかなくてめちゃくちゃ強いのがおもしろいしかっこいいですね。

魔族と戦うファンタジー世界に、治癒魔法が使える衛生兵がいたらどうなるのか、という作品です。

主人公たちがとにかくよく走ります。

作画はかなりいいですし、アニメーションも動きまくっています。

動物キャラをうまく使っており、ズルいぐらいひきつけられますね(→3話)

動物キャラの愛くるしさや、アニメーションの巧みさは本作の良い点かもしれません。

本作全般にまじめに作られていて好印象(OP映像を観ただけで理解)

シナリオは割と重たいのですが、主人公とヒロイン・スズネの明るさと前向きさで救われていますね。

旧ローズ隊の全滅を描く8話から9話は本作の中でも力の入った悲劇ですが、ローズの部下たちが丁寧に造形されていて秀逸。

ローズ役の田中さんの、すべてを失ったあとの慟哭に心が震えました。

治癒魔法使いでありながら、誰一人救えなかったことの悔しさはいかばかりでしょうか。

思わぬ強敵の出現に、手塩にかけた部下全員を失い隊長だけが生き残るというのは、リヴァイ班の最期(進撃)を思い起こさせました。


本作のおすすめ度はかなり高めです。

視聴者の胸を熱くする、内容の濃いシナリオがいいですね。

主人公を教え導く団長役の田中敦子さん、ウサト役の坂田さんの演技がとてもいいなと思いました。

良く動くアニメーションも重みがあり見ごたえがありますよ。

「出会えて好かった」と思える貴重な作品です


魔王軍の侵略にさらされているリングル王国。

切り札を得るため勇者を召還する魔術を試みます。

その結果、二人の勇者(の素質を持つ)、スズネとカズキを転移させることに成功しますが、偶然近くにいたウサトも連れてきてしまうのでした。

このウサトが本作の主人公です。

ウサトは、「治癒魔法」の珍しい適性を持っていたのでした。

治癒魔法を駆使し、戦場を駆け巡る「救命団」団長ローズのもとで厳しい特訓をうけるウサト(2~4話)

肉体改造から始まり、強大な魔物たちが潜む「リングルの闇」でのサバイバル訓練など、生き残る術や救命団の存在意義や精神を学んでいきます。

そして、魔王軍の侵攻部隊が来襲、王国軍も出撃前夜を迎え、スズネとカズキはウサトを訪れ、出陣の不安と決意を語り合うのでした。

ローズはウサトに戦場での心構えを語り、ウサトに救命団の正装を着させ激励するのでした(7話)

「いいかウサト、治癒魔法使いだって不死身じゃねえ。死んじまえばそれで終わりだ。覚えとけ!戦場でお前が一番やっちゃいけねぇことはな、自分の命をないがしろにすることだ」

ここは本作屈指の名シーンですね。

8話から9話は幕間となりますが、「救命団」誕生”悲話”が描かれます。

10話で、魔王軍との本格的な戦闘が開始され、敵の切り札”黒騎士”が登場。

物理攻撃・魔法攻撃全反射という恐るべき敵です。

勇者スズネと勇者カズキが立ち向かったものの、、、

治癒魔法使いウサトはどうするのか!

視聴メモ「タイトル回収。11話9分50秒から10分29秒」

魔王軍との激闘にリングル王国軍は勝利できるのか、救命団はどうなってしまうのか、ぜひ本編でお確かめください!

本作のシナリオはコンパクトでありながら、濃厚。

動かす部分と会話の部分のメリハリもしっかりついていますね。

視聴メモ「一つのエピソードが盛りだくさんできっちり詰め込まれている。シナリオがいい」


本作のキャラデザは、かっこいいだけでなく愛着のもてるもの。

どちらかといえば男っぽさに力が入っている感じがします。

それでいて、愛嬌もあって親しみやすいデザインだと思いますね。

特筆したいのは動物のデザイン。

味方になる動物キャラと魔獣として戦うものがありますが、いずれもかなり凝っていると思います。

本作の作画はかなり充実しています。

輪郭がくっきりしていて力強い絵が特徴です。

手抜きなく丁寧に、なおかつ熱い気持ちが伝わってくるような作画といえます。


本作のアニメーションもたいへん良好です。

訓練やバトルシーンでの走る動作が印象的。

また、(敵味方ふくめ)動物の動きも素晴らしいといえます。


本作の演技は、田中敦子さんの、強さとすごみと人間くささを併せ持つ救命団団長ローズの大熱演をまず第一にあげなければなりません。

全編に渡り素晴らしい演技なのですが、8~9話は圧巻ですので追悼の気持ちも込めてご覧ください。

次は、主人公ウサト役の坂田さんも印象に残る演技でした。

素直でありながら根性と愛嬌もありこの役にピッタリです。

救命団メンバーをはじめ男くさい連中も本作のテイストを決めてくれています。

また、女性メンバーでは勇者スズネ役の七瀬さん(サクラクエスト主人公)、治癒魔法使いウルル役の青山さん(ボッチちゃん)、敵将アーミラ役の上田さん(ゴルシちゃん)が印象に残りました。

本作の制作は、スタジオアド × シンエイ動画。

いい仕事をしてくれました。

時間をかけて、しっかりした作品を作っているようですね。

これからも注目したい制作会社です。


本作の良い点は、熱くて濃いシナリオ。

力強い作画とよく動くアニメーション。

田中敦子さんはじめCV陣の熱演をあげておきましょう。


本作の良くない点は、これと言って見当たらないといいたいところですが、あえていえば多くのみなさんに観てもらえていない点。

なろう原作で、すでに使い古された設定の異世界召還系作品としてスルーされているとしても、「あにこ便」にも登場していないし、各ランキングにも登場していないのは不当だと思います。

本作の評価は、かなりの高評価です。

11話のラストで全力を尽くして頑張ったウサト。

ローズ「お前はしっかりと救命団として働いた。よくやったな、ウサト」

これまでの努力の数々がフラッシュバックするウサト。

安堵の涙がほほを伝います。

魔力と体力が切れ気絶してしまったウサトを抱きとめるローズ。

本作一期はこの感動的なシーンに集約されます。

そして物語は、新しい戦いの旅へ。

二期決定おめでとうございます。

本当に楽しみですね。

 

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悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

本作の感想は、最強令嬢のストーリーとファイルーズあいさんの語りがおもしろい。

なろう原作のゲーム内転生系異世界学園ファンタジー作品。

黒髪が不吉、悪の象徴である世界。

 

ゲーム好きだった主人公は事故死。

やりこんでいた乙女ゲーム「ひかゆう」(光の魔法と勇者様)内の悪役令嬢ユミエラ・ドルクネスに転生してしまいます。

視聴メモ「1話開始12分過ぎに主人公登場だ」

以上の概要説明だけでドン引きしている人もいると思いますが、本作は若くして最強となってしまった主人公ユミエラの日常を面白おかしく描く、ファンタジーなギャグ作品といっていいかもしれません。

視聴メモ「主人公なのにジト目で無表情。陰キャなのか」

 

本作のおすすめ度は、総合的には低めです。

とにかく、主人公が最強ですのでストーリーが難しくないです。

楽しい作品ですし、クスクス笑える作品でもあるので、気安くお試し視聴をしてもらえればと思います。

名作にはない、気楽さを感じることでしょう。

本作のストーリーは、入学式のレベル測定でレベル99(カンスト)が露見してしまい周囲は疑いの目を向けます。

レベルがカンストしていることを信用してくれないのです。

ユミエラ語録「最悪、国外に一人で逃げよう。辺境でも、腕っぷしだけでだいたいなんとかなる気がする」(2話)

 

その後、模擬戦や武術大会での活躍でじょじょに信用されるようになっていきます。

ユミエラ語録「(木剣でレベル10のクラスメイトをぶっ飛ばし、初めて使った木剣を)意外と丈夫だな。。ではなくて、(ぶっ飛んだ男は)だいじょうぶだろうか?これでなにかあったら、もしものときは、、、教師の監督責任を追及する所存!」(2話)

 

レベル上げの実践方法に自信をもっており、クラスメイトにもその方法を広めようとするのですが、周囲は振り回されてドン引きです。

ユミエラ語録「(レベル上げのため魔物呼びの)笛か(ユミエラの闇魔法による)ケガか選んでください」一同「笛で」(5話)

そんな中でパトリックだけはユミエラを気にかけ、ユミエラもしだいに彼を大切な人と思うようになるのでした。

「ひかゆう」ヒロインのアリシアとレベル上げをしたり、ドラゴンを卵からかえして飼育したり、敵国からスカウトが来たりと”最強”の日常が描かれます。

視聴メモ「格闘や魔法戦でも武術大会でもいつも制服はおかしいだろ。作業服とか道着とかないのか」

 

ユミエラを暗殺しようと次々と刺客が送られますが、すべて撃退。

その黒幕はなんと、、、

その正体にはやや納得がいきませんがたやすく屈服させます。

そして、復活した魔王との戦い。

ユミエラも参戦し実力を発揮することになりますが、意外な展開が待っていました。

最強無比を誇ったユミエラがついに倒されるのか。。結末は最終12話をご覧ください。


本作の作画は良くも悪くもありません。

特に目を引くようなものではないですが、ふつうの仕事をしています。

視聴メモ「作画等はいいというわけではないが崩れているわけでもない」

本作の演技は、ユミエラ役のファイルーズあいさんの語りとセリフの分量が多いです。

聴いているとけっこうクセになりますよ。

ギャグもシリアスもいけるファイルーズさんならではの演技。

相棒となるパトリック役の内田雄馬くんとのバランスもいいですし息も合っています。


本作の制作は寿門堂(じゅもんどう)

動画仕上げに強みを持ち、動画工房の作品に深くかかわってきたようですね。

元請として制作した最近の作品に「このヒーラー、めんどくさい」「ポーション頼みで生き延びます!」

本作の良い点は気楽に観られ、特に頭をつかうこともなく、ユミエラに笑わせてもらえること。
ギャグ作品としてとらえるといいのかもしれません。

また、主人公の行動原理に共感を持つ人もいると思います。

本作の良くない点は、作画や設定だけでなく、なんというか全体に陳腐であること。

主人公がいきなり最強という作品がたまにありますが、あまりおもしろく感じません。

やはり強くなる過程のストーリーのほうがいいのではないでしょうか。

 

本作の評価は、やや低めです。

最高の作品だけを観るのもいいのですが、時にはゆるくてお気楽な作品を楽しんでみるのも悪くないのではないでしょうか。

つまらないと思ったら観るのをやめればいいだけですので。

視聴者として、作品に縛られる義務感が無いため、自由を感じるかもしれません。

 

 

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24年冬アニメ備忘録① 魔法少女にあこがれて

 

24年冬アニメ備忘録② 葬送のフリーレン 

 

24年冬アニメ備忘録③ 最弱テイマー など

・最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。
・佐々木とピーちゃん
・外科医エリーゼ
・ゆびさきと恋々

 

24年冬アニメ備忘録④ 姫様“拷問”の時間です など

・キングダム 第5シリーズ
・薬屋のひとりごと
・姫様“拷問”の時間です
・魔都精兵のスレイブ
 

 

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