二人暮らしの夫婦が、中古マンションを購入してリノベーションした記録です。
段差だらけの築30年弱のマンションをバリアフリーにするためにネット情報等を勉強、
「スケルトン」状態にして床全体を上げるなどフルリフォームしました。
リフォーム研究のために読んだ数々のブログへのご恩返しになれば、と書いています。

 

 

こんにちは、リノベーゼです。

 

 

前々回のブログで、「天井問題」について書きましたが、

今回は「床問題」を扱いますよ~。

 

 

 

2006年のバリアフリー法以前に建てられたマンションには、たいてい段差があります。

 

 

水は上から下にしか流れません 当たり前ですが~

ですから、キッチン・トイレ・洗面台・洗濯パン・お風呂などの

水回りから出る排水を、

住戸を縦に貫いている「共用部堅排水管(本管」)まで流すには、

横方向に走る「専有部排水管(枝管)」に十分な勾配が必要になる訳です。

 

そこで、当時マンションを設計した人たちは、

スラブ(コンクリート床)から少し上げた所に床を設け、

下に出来た空間に枝管を通しました。

 

 

 

 

その一方、リビングや居室は、スラブに直接カーペットを敷いたのです。

なるべく天井が高く感じられるように、と考えたのでしょうね。

 

これが、後の世のお年寄りを苦しめることになる「床段差」の誕生です モグラ

 

 

 

まぁでも、その頃の日本の住居って、一戸建てもマンションも段差だらけ、

バリアフリーにユニバーサルデザインなんて何の呪文かぃ、って感じでしたから、

当時の設計者さんたちを責めるのも酷なんでしょうねぇ。

 

 

 

(なお、1970年代頃の古いマンションで、「スラブ下配管」と言う、

上階の部屋の専有部排水管が下の天井を貫通している場合がありますが、

技術的にも法律的にも難しい点がありますので、このブログでは扱いません。

けれど、近年ではスラブ下配管をマンション全体で解消工事するケースもありますので、

今後のリフォームは自由度が高まりそうですよ、あきらめないで下さいね)

 

 

 

 

 

で、この床段差をリフォームで解消するには、

↓のように全体的に床を上げて高さを揃えればいい、実に単純です。

最近売られているマンションのように、「二重床」にする訳です。

 

 

 

 

 

ただ、理屈はそうでも、実行するには問題が出てくるのですよね・・・

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ実例で見てみましょう、我が家の場合です。

↓にも書いたように、私たちがリノベ前提で購入したマンションは、あちこち段差だらけショック

そんじょそこらのマンションよりも、段差の合計分は大きいものでした。

 

 

 

 

 

 

結果、一番高い床に合わせて全体の床を上げたところ、

↓こ~~んな感じにリビングの掃き出し窓が狭くなってしまいましたーーー!チーン

 

購入を決めた時から覚悟してたけど、してたけどーーーーーえーん

 

 

 

 

つまり、床を上げることはイコール、

①住居の出入りに大きな段差アップが生じる ことなのです。

玄関の上り框、ベランダへの出入り、がちょいとドッコイショ、になります。ショック!

いったん住居内に入ってしまえばバリアフリーなのですがね。

 

 

さらに、

②床から天井までが狭くなる

 

そして場合によっては我が家のように、

③掃き出し窓が狭くなって、さらに圧迫感が出る

 

ことになってしまうのです 笑い泣き、何も対策しなければ。

 

 

ただ、この「床段差」がどれほどあるか、はマンションによって違います。

我が家は25cmでしたが、堅排水管までの距離などの関係でもっと少なくて、

③みたいに掃き出し窓にかからずに済む場合もあると思います。うらやましいぞー

一番低い床から一番高い床までの段差を測って合計してみて下さい。

 

 

 

 

 

で、上記①②③への対策に私たちが考えたことは、

 

①の玄関版対策として、

・将来に備えて、壁に手すり用の補強板を入れておく ことはしましたし、

・先々の話としては、高齢になったら↓こんな式台を買うとか、

 

 

 

 

 

 

 

・或いはもーっと困ったら昇降機を使う、で何とかなる!であろう!たぶん!

 

 

 

 

 

①のベランダ版対策には、

・数年先のベランダリフォーム(マンションの大規模修繕後にと計画中)に合わせて

 

 

↑こんな感じの台を置きゃーいいかと思っています。

 

 

 

 

そしてそして、②への対策としては、

 

 

全体の天井を抜いて張り直し、天井高を確保し、

 

 

③の閉塞感には、

リビングを勾配天井にして解放感を出しました。

 

 

 

 

天井を抜くことに関しては、最上階ではないとか、

そんなに天井裏にゆとりが無いよと言うお部屋でも、

↑ブログで書いたように、スケルトン天井(躯体現し)にするなどは

可能と思いますので、それぞれ工夫を凝らしてみて下さい!

 

 

 

 

 

 

 

えーとですね、ここで、”え?今さら?”なことを書いてお断りしておきますと滝汗

 

二重床にしてバリアフリーにした我が家ですが、

完全バリアフリーではありません・・・ ぇえーーー!?ポーン・・・すみません・・・

 

洗面所とユニットバスの間には段差が残っているのですぅ・・・

 

 

これはね、もぅ、私の勉強不足な課題として残ってしまいました。

言い訳ですが、2020年はコロナ問題で各社のショールームが予約制、

しかも時間制限付き、なかなか自由に行って相談することが出来なかったのです。

もしかすると採用したユニットバスとは別のものにすれば、

段差解消とまではいかずとももう少し小さな段差にすることが出来たかも

しれませんが、それは今は不明です。

 

今まで何件か見学したリノベマンションのお部屋で、

お風呂段差皆無なものは見たことがないので、

もしかすると、この年代のマンションでは不可能なのかもしれません。

機会があれば研究し直したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、「床問題」編でした。

床材の選定や、二重床リフォームの注意点などはまた改めて書くつもりです。

 

次回は「スケルトン状態」にしたお部屋の実例をお見せしますね。

 

 

 

 

 

 

私がリノベーションするにあたり、

購入したものをまとめたROOMを作りました。

少しずつ増やしていく予定です。

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