魚供養感謝祭をやりました。寿司屋通りが始まるきっかけ | 小樽の老舗の寿司屋 おたる政寿司 中村圭助のブログ 

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こんにちは
小樽の寿司屋、おたる政寿司の三代目の中村圭助です。

昨日、年に一度のイベントである魚供養感謝祭をやりました。寿司屋は言うまでもなく魚で商売させてもらっています。年に一度、肴に感謝の気持ちと供養を形にしたイベントです。

どんなことをやっているかというと

午前中オープン前に、寿司屋通りの全スタッフが集まり海の神に一人一人祈ります
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ご飯の入った船にお経の書いた札を一人づつさしていきます。

その日の夜の
水産関係の各お店の取引業者さんを中心に集まっていただき、お参りと宴会をやります
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今年は64名もの方が参加してくれました。ありがたいことに毎年人数が増えてきています。市長をはじめ、寿司屋の理事長、各業界のトップの方も参加してくれました。
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小樽市長のご挨拶

昔は、寿司屋が集まって何やってんだ‼︎
って声もあったみたいだけど、ここ近年はこの供養祭の意味が共感を呼び、参加者が増えているのだと思います。

そして、今朝、寿司屋通り5店舗の店主でお供えものを持ち、船に乗って、供養してまいりました
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小樽の近海、アワビ、ウニ、シャコ、平目、ホタテのポイントで丁寧にお参りします。
ちょっと雨が降っていたけど、海は穏やかで僕たちを迎えてくれました。

と、こんな感じです。

魚供養感謝祭は今年で29回目です。

すごいよねぇ〜〜

29年前、バブル期かよくわかんないけど、物がよく売れていた時代。世間では共存共栄って意識よりも、売れ売れ‼︎とライバル同士ドンパチやっていた時代に小樽の寿司屋通りはもうすでに手を組んで、小樽のためにという理念で手を取り合っていたわけです。

その前に、魚供養感謝祭の一回目の時は、寿司屋通りはまだ存在していませんでした。
この供養祭を仕掛けたのが父である社長です。そのとき、近くのお店が集まってくれて、すごく反応がよかったらしく。このことをきっかけに5店舗で寿司屋通りを始めました。

小樽には130軒もの寿司屋がありますが、今でも寿司屋通りの加盟店は5店舗なんです。寿司屋通りができて、テレビなどでも小樽は寿司の町ということをブランディングしてくれて、寿司屋が今の数になりました。29年前は小樽の寿司屋の数は30軒弱です。

小樽はもともと寿司の町ではありません。

寿司ネタも数多くとれないしね。

でも、寿司の町なんだ。

それは小樽をよりよくして行こう‼︎という寿司屋の大将たちの思いと行動力が原点だから。