これまでの学びから、自分にとって影響の強かった出来事シリーズ | 小樽の老舗の寿司屋 おたる政寿司 中村圭助のブログ 

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こんにちは


小樽の寿司屋の三代目の 中村 圭助 です。



今日も忙しい一日ありがとうございました。




僕は、


いろんな勉強に参加するのが好きです。


でも、学んだことが、そのまま会社の利益につながるかっていうと


ほとんどの場合、そんなことはありません。



そういうなかで、


自分自身どんな気づきをするか、


ということが大切なんだと思っています。




僕は、


三代目としてやっているわけですけど、


自分のお店にもどって、やり始めたころは恐怖の塊でした。


店を潰したらいけない


75年の歴史に泥を塗ってはいけない


失敗したらいけない


などなど



禁止令のように


そんなことを思っていました。



だからこそ、


いろんな勉強会に参加し、理論武装をすることで


すばらしくなれるんじゃないか?


と思い勉強をしていました。




サービス業をしていると


必ずといっていいほど通る道は


ディズニーランド と リッツカールトン だと思います。



ディズニーの感動のサービス


リッツカールトンのクレド



僕ももちろん本を読んだりして、


何かお店に取り入れることはできないか


と思っていました。



そんなあるとき


尊敬する方に


「中村さんは、リッツカールトンを目指しているの?」


と聞かれ


「はい」と答えました。



そして、衝撃的なことを言われました。


「中村さんのお店は、リッツカールトンのように


世界の3パーセントしかいない金持ちをターゲットにしてるの?」



僕は、何も答えることができませんでした。



このときに気づいたことは、とっても単純でシンプルなことでした。




僕がお客さんをしっかりと見ていなかった・・・・


ということです。




うちのお店に来ているお客さんは


地元の方では、


月に一度、美味しいすしを食べたいと思っているお客さん


観光のお客さんでは


北海道に旅行に来て、


そして、小樽は寿司が有名だから、


せっかくだったら、美味しいすしを食べて帰りたいと思っているお客さんです。



リッツカールトンのように


世界に3パーセントしかいない超金持ちではないことは確かです。



理論武装して、


成功事例をまねするばかりのやり方をしていても、


自分のお店にきているお客さんが、より喜ぶわけではありません。



このときの体験から、考え方がかわり


もっと、うちのお店にきてくれるお客さんが喜ぶには、


どんなことができるのか、ということを考えるようになりました。