ひより軒・恋愛茶漬け -41ページ目

「イージー・ゴーイング」山川健一

「イージー・ゴーイング」山川健一

疲れて見える人に
「疲れているんじゃない?」と声をかけるには、
意外と勇気が必要です。
相手の様子が痛々しければ痛々しいほど、
相手のココロに触れて、
逆に壊してしまうのが怖くなってしまうこと、ありませんか?

そんな少し疲れて見える人々に、
山川健一さんが昔からの友達のように気軽に声をかけていく。
「無理はしないでね」と、軽く肩でも叩く調子で。
それが著書「イージー・ゴーイング」です。

私は励まされる側よりも励ます側になることが多いのですが、
ヒトを元気にするのってむずかしい。
そんな視点から「イージー・ゴーイング」を読み始めました。

まず気づくのは山川さんのスタンスです。
どんなに言葉で「力を抜いて」と言っても、
そう簡単に「力を抜く」ことはできませんよね。

そこで山川さんは言うんです。
「僕はこんなに弱くて、こんなに怠惰だけど、
でも人生をこんなに楽しめる。
自分を知っているし自分を愛しているから。」と。
シンプルに。

それにしても、
自分で自分自身を元気づけるキャラクターに
「にゃんちゃん」なんて名前をつけるのは、
作家としてはどうなんでしょう?
…と思いながらも、つい笑ってしまいます。

こんなふうにしてさりげなく
ヒトの「力を抜かせてしまう」のが
山川さん流なのかもしれません。
文章も暖かく語りかけてくるような雰囲気です。

ただ夢に出てきた有名人にイロイロ語らせたりする章は、
個人的には、ちょっとフェアじゃない気がします。
たとえ本当の夢でも。

それでも基本的に「イージー・ゴーイング」には、
イイカゲンな自分を割と愛している私の
共感する部分が、たくさんありました。
きっと「僕は全然気を使ってないよ」というカタチの気使いで、
山川さんは誰かを今日も元気づけているのでしょう。


<おまけ>私は間違いなくトラ型です。
     トラは決して雄ライオンに憧れたりしません。
     


今日は月曜日。
子供たちは学芸会の振替で休校日です。
だから、久しぶりに
ディズニーランドへ行ってきます!!

今日は一日つぶれてしまうので
早めに更新しますね。
書評もちょっと恋愛ではありませんが
作家ブログの山川健一さんの本を読んだので
書いてみました。

昨日、DVDで映画「ドッグヴィル」を見ました。
スゴイです!面白いです!深いです!
人間が嫌いなヒトにはオススメできませんが。

リカコへ

リカコへ。

おどろいた。
トモダチに彼氏をとられるなんて
テレビのヤラセ番組の中だけだと思っていたよ。

あの日。

見ちゃったんだ。
アイツの誕生日。

私には仕事と言って
リカコと会ってたんだね。
私とアイツの思い出のレストランで
楽しそうに笑いながら食事をしていた2人。
眼差しをからませあって。
テーブルの上で手を重ねあって。
完璧な恋人同士。のカット。

涙もでない。

心臓だけがバクバクと悲鳴をあげて
2人に気づかれずに立ち去ろうとして
足をガクガクふるわせていた。ワタシ。

なんだか変だった。
変で笑っちゃった。
コソコソしてドキドキして
自分に笑っちゃった。

リカコ。これ書きながら
やっぱり笑っちゃってるよ。ワタシ。
どう思う?これ。

あのあと、
あの時のことを思い出すたびに
心臓がドキドキするんだけど、
思い出すのはアイツの顔じゃなくて
リカコの笑顔ばっかりだよ。
あそこで幸せそうに笑ってた、リカコの。

最近アイツが冷たいと相談した時の
ホントに心配そうなリカコや
ワタシのアイツへの思いを
ただ静かに聞いていたリカコが
時々
あのシーンにかぶって見えることもある。
ワタシの心の深いところで。

ちかちか点灯してダブる。

負け惜しみじゃなくて
なんだか不思議だけど
ワタシ、アイツなんてちっとも惜しくない。
だってオトコなんて他にもいくらでもいるもんね。

だけど
リカコの替わりはいない。

長い女同士の付き合いの中で
いつも甘えていたのはワタシだった。
ヒトのいいリカコは
いつもガマン強くワタシのそばにいてくれた。
ワタシがそばにいて欲しい時に。
かならず。

ごめんね。

こんなことになるまで
そのことに気がつかなかった。
わがままな自分に。


アイツに惹かれてワタシに気を使って
苦しんだのかな?
リカコはすごく優しいから
きっと苦しんだはずだよね。

だってリカコは
ワタシの知っているヒトの中で
1番優しいヒトだから。

ワタシ、何にも気がつかなかった。
リカコのトモダチのくせに。
リカコが曇った心でいたこと
何にも。

ごめんね。リカコ。
気づかなくて。
こんな
ワタシのこと、許してくれる?

リカコみたいに
優しくなれないかもしれないけど
これかも
ずっと
ワタシの大切なトモダチでいてくれる?




いい友達に恵まれていても
それがどれだけ幸せか
忘れちゃう時って、あるんですよね。

いいかげんなワタシに
付き合ってくれる友達には
ホントに感謝しています。

壊れたと思ったデジカメは電池切れでした。
新しいカメラの買い時だと思ったのに。
うれしいような悲しいような、です。

痕がきえない

「痕がきえない」


部屋を満たす
若いピアニストの
軽やかなセンリツ。
ルームサービスの
子羊の肉がかすかに匂う。

カーテンは開け放したままで
トウキョウの
マチの
輝く夜景を
背景にしてダキアッタ。

オトコとのさいごに。
ワタシらしくない。

そのオトコの熱意に流される
だから
ココまで続いてきたカンケーの
さいごに
そんな風にダキアッテは
いけなかった。

のに。

優しかったオマエ、といいながら
優しかったオトコが
さいご、だけ
アラアラしく
激しく
ワタシに痕を刻んでいくとは
考えもしなかった。
オロカにも。

声がだせない。

さいごという言葉で
飾られた抱擁は
結局、
愛のないニクタイだけの
つながり。

じゃねぇのかと。
思い知らされる。
オトコのイト。

ゆるせない
ゆるせない
オマエだってヨゴレテイル、と。
キレイゴトじゃすまないんだよォ、と。

キザマ、レ。

たぶん
ワタシの
この痕は
なかなか消えない。




昨日のちゃっぴーさんのトラックバックに答えて
同じ題「痕がきえない」で書いてみたんですが
なんか重くなっちゃった…かな。
自然にこうなってしまったので
今日はこんなところで。

今日のショックなできごとは
1台しかないデジカメが壊れたこと。
があん、です。

女友達


「上手いキスと
下手なキスってあるよね。」
ときいたら、
ヨーコは
「そりゃ、相性でしょ。」と
あたりまえのようにいう。

私は1つしか知らないキスの仕方を
ヨーコはたくさん知っている。

シット。

「K君は上手いと思うよ。
上手かったよ。
うん、絶対。」と
私がなぜかヒッシでいうと
「どんな感じ?」と
鼻で笑う。

くやしくて、少し考えて
「舌がとろける甘さ」と
答えると
「へぇ。ちょっと、
よくわからないから
そのキス
私にしてみない?」
だって。

その手にはのらない。



やけに誘惑してくる女友達がいました。
でも彼女にからかわれるのは、
少しも嫌じゃなかったなぁ。

毎日更新を目標にしているのに
ちっともアメブロに接続できません。

19日昼過ぎ
やっとつながったので更新します。

キオク

海の記憶の中に、砂の匂いがない。
あんなに
さらさらと
はらっても
はらっても
体中にまとわりついていたのに。

あの日

夜の記憶の中に、あなたの匂いがない。
あんなに
はらはらと
つよく
よわく
体もココロもふれあっていたのに。



今日は
街がどのくらいクリスマス色になったのか
調査するために
(といっても誰にも依頼されてはいませんが)
夕食後、青山に散歩に行きました。
ブログのコトも考えずに。

hiromixさんのブログにあった
エイベックス前のツリーはキレイ!
でも前の道路246が工事中で雑然としているのが残念。
その他の場所でもウィンドウの中に
小さなクリスマスツリーが飾られていたりしましたが
まだまだこれから…という感じですね。

そう、なんだか1番嬉しかったのは
もうカーネルサンダースさんが
サンタコスプレ?になっていたことです。

ぬくもり

「ぬくもり」


改札にいるヒロシに手を振る
私のほうが
早いと思っていたのに

ベージュのセーターに
黒のPコート
高校の制服以外のヒロシと会うのは
はじめて

なんか
大人っぽいよ
ドキドキ、する

ねぇ。どこにいくの?

改札をでて街を歩くと
冷たくて澄んだ冬の空気の中を
他のカップルが寄り添いながら
楽しそうに通り過ぎていく。

会話も歩幅も
私たちは
まだペースがあわない

坂の途中に
クリスマスのディスプレイが
ステキなお店があって
きらきらしたウィンドウの中には
あたたかなキャンドルハウスと
ガラスのクリスマスツリー

「今年のクリスマスはヒロシと…」
初めてのデートなのに、
想像だけがふくらんでいく
ジョシコーセイ

想像にクラッとなって、思わず立ち止まる。
ヒロシはすぐに気がついて
少し戻ってきて、
一緒にウィンドウをのぞいてくれる。

大好きなヒトと並んで見る
あたたかくキレイで優しいモノたち

「ナオ。手ぇ出して。」
ヒロシは大きな右手の手のひらを
手相でも見せるみたいに
並んでいる私に見せる。

「ナオって手が小さいだろー。
早く。乗せてみて」

私はふざけて
思いっきりスカートで
左手をふいてから
そっと
ヒロシの手のひらの上に
手のひらをのせる

半分くらいしかない
私の手

かさなる
親指と親指
人差し指と人差し指
中指と中指
薬指と薬指
小指と小指

かさなる
わたしとヒロシの
ぬくもり

「ヒロシの手。おおきいね」
「ナオがちいさいの」
こんなことでも笑いあえる。それが嬉しい。

ヒロシの大きな手のひらが
私の手を包み込むと
ようやく私たちは手をつないで
昨日見たテレビの話をしながら
北風の中を歩き出した。

つないだ手の
ほんの小さなあたたかさを
一緒に感じながら

旅猫・横森理香

  幸せというオリに囚われた
     主婦にとって  
  読書は違う自分を生きる     
     どこでもドア  
  恋愛を中心に書いていきたいと思います。


 「旅猫 横森理香」


この話は恋愛短編集
「LOVERS」祥伝社文庫 550円
に入っています。

この「LOVERS」という本は
9人の作家の恋の話が読める本。

こういう本がすきなのは
あまり手にとらなかった、
つまり食わず嫌いだった作家の小説が
気軽に読めるところです。

・ほんものの白い鳩(江国香織)
・横倒し厳禁(川上弘美)
・キャメルのコートを私に(谷村志穂)
・ウェイト・オア・ノット(安達千夏)
・七夕の春(島村洋子)
・聖セバスティアヌスの掌(下川香苗)
・水の匣(倉本由布)
・旅猫(横森理香)
・プラチナ・リング(唯川恵)

この中で「キャメルのコートをあなたに」と
「聖セバスティアヌスの掌」はドラマにもなったそうです。

で、私がこの本で気に入ったのが
この「旅猫」。
丘サーファーばかりのナンパ島で出会ったキミオは
ギターを抱えたビーチの「流し」です。

はっきり言って、この流しという設定がうけました。
でも、もっと笑いを取れるのに、と思いました。
別にウケを狙う必要はないんですけどね。

そして不思議な魅力を持つキミオは
ふらりと主人公の家に転がり込んでくるのです。

いいな、この旅人。

キミオを天使というところは
ちょっと…という感じですが、
雰囲気で終わってしまうおわりの方がスキです。

キミオに惹かれるなんて
たぶん、
私も束縛されるのが嫌いなんだと思います。
できれば、キミオみたいに
「流し」になりたいニャー、なんて。


写真を送ります

「写真を送ります」

ジュンコさん、お元気ですか。
僕のことを覚えていますか。

今年の夏、沖縄で
一緒に海に潜りましたよね。
あの時の写真、送ります。
ずいぶん時間が経っちゃった。
ごめんなさい。

あの時は、楽しかった。
あの時、
実は僕、ふられたばかりで
失恋旅行だったんです。
失恋一人旅。
でも男がそんなこというの
恥ずかしくていえなかった。
特にジュンコさんには。

夏の沖縄は
カップルや家族連れが多くて
一人旅同士で
よろしく、なんて
軽い感じを装っていたけど
ホントの僕は
なんかとっても不器用で
なんかいつも
すごくかっこ悪いやつなんです。

ジュンコさんとの
たのしかった夏の日々。

突然のスコールの中
ジュンコさんの体が冷えないように
ずっと抱きしめていたこと。

寝顔を見るために
ジュンコさんの部屋にダイタンに忍び込んで
髪をなでるだけで立ち去ったこと。

2人で潜った海の底で
他のヒトの目を盗み
レギュレーターをはずして
直接、唇を奪ったこと。

あの時は
マスクが邪魔で
溺れそうになりましたよね。

自信に満ちた僕。

あれは
ジュンコさんがいたから
そして
まぶしい沖縄の
日差しがあったから。

東京に帰ったら
すぐに連絡しますね、って
僕は
軽い感じを装っていたけど
自宅に帰ったら
何だか
ウソばかり
ジュンコさんに言ってた気がして
何だか
かっこつけた自分ばかり
ジュンコさんに見せてた気がして
…連絡できませんでした。

もうすぐ
東京にも冬が来ます。
寒い冬を
ずっと1人で過ごすことを
考えたら
優しかったジュンコさんの笑顔が
浮かんできました。

こんなことお願いするの
かっこ悪いのは承知の上ですが
1度
お会いできませんか?

今なら
ホントの自分を
ジュンコさんに見せられる気がします。

めいわくですか?
断られてもしかたがありません。
こんな僕ですが
お返事ください。
                  K.O




かつて
ダイビングで一人旅をよくしていました。
イロイロな人に出会い、
お話しできるのが楽しかった~。
海がキレイな島ほど、未開発で娯楽設備などはなく、
満天の星空の下
知らないもの同士で
波の音をききながらお酒を飲んだことは
何ものにも替えられない、宝物のような時間でした。

元カレ

「元カレ」


携帯の画面にあなたの名前。
早まる鼓動。
ドキ。ドキ

どうしても
消去できなかったあなたの名前が
点滅するココロ。

誰だかわからないふりで
さりげなく さりげなく
電話に出る。

「はい?」
「あ、Nです。元気だった?」

懐かしい声に胸が詰まって
ことばにならない。
受信が遠いと勘違いしたあなたは
なんども
モシモシ、と繰り返している。

「あ、ごめん。一瞬、誰かわからなくて。」
ウソ。私の、せいいっぱいの。

「つめたいなぁ。」という
あなたの明るい声に
悔しいけれど私の声もはしゃいでいく。

誘いの電話だった。
近くに行くから、と
くったくなく
気軽な調子で。

「よく待ち合わせたあの店、
まだ、あるかな」って
聞かれただけでドキドキするのは、
そう、あなたに会えるかと
何度も足をはこんだから。

夢の中で
ようやく
薄くなってきたあなたの輪郭が
今、
もう1度かたちづくられていく。


日曜日は雨だった。待ち合わせのカフェ。

あなたがすぐに気づくよう
外のテラスで、濃い珈琲をススル。
雨の音をうるさいと思ったのは
初めてのことだった。

読みかけの本は
少しも頭に入らない。
この恋愛小説のように
まだ
私たちの物語は終わっていない

と考えている。私。

 ウラギラレタ コトハ?
 キズツイタ コトハ?
 ミゴトニ ステラレタ コトハ?

ああ。

ゆっくりと道を横断してくるあなたを見れば
まだ、こんなにスキ!と
思うことをやめられない。

「待った?」と微笑むと返事も聞かず
さらうようにして車に誘われる。
黙って乗り込めば
雨の向こうに、
にじんだ街が流れていく。

なつかしい助手席。
あなたのとなり。

でも

あなたが別れを告げたのも
私が声を上げて泣いたのも
車の中の
このちいさな場所だった。

あなたが軽蔑した目で私を捨てたのも。

よみがえる記憶。

 ナニヲシテルンダロ
 コノ
 オトコ ニハ
 コリタハズ

早く。

横断歩道で止まった車のドアをあけて
雨の街にとびだしていく。
あなたのかけた山下達郎の
「ゲット・バック・イン・ラブ」が
追いかけるように舗道に流れる

けれど

叩ききるようにドアを閉めたら
あなたを永遠に
ココロから消去する。

こんどこそ。私のほうから。






すみません。今日、同窓会なのに
バタバタしてて、おくれそうです。
とりあえず、
後でもう少し話は伸びると思うのですが
いってきます!

(つづき)
昨日はすみませんでした。
中途半端なことをしてしまいました~。
それなのに暖かいコメントありがとうございます!

一応、コノ話は完成です。
Get Back In Love Again♪



今、僕の心はブルー

「今、僕の心はブルー。」


「僕の心はブルーなんだ。」
そういうと、
とたんに
君は悲しそうになる。

「いや。いい意味で。」
と、フォローしても、
その意味を考えて
黙り込んでしまう。

空。海。
知らない国の貨物船。
それは君のいないフレーミング。

気がつくと
遠くの景色ばかりを
じっと見ている。

風が冷たい。

並んでいるだけだよ。
ちっとも
寄り添ってないよ。

おかしいな。ふたり。

僕はあんなに
君のこと、
大好きだったはずなのに。



チョーナンが好きなので「3年B組金八先生」を見ました。
かなり今風にしてあるんですね。
生徒も先生も。これから民間校長先生がくるとか。
大変だな、先生って。
そういえば、
先生にはならなかったけど、私も教育実習したんです。
その時のことなど、思い出してしまいました。