予期せぬ悲しき出会い | 蜜蜂と銃 〜タロットと数の言霊〜

蜜蜂と銃 〜タロットと数の言霊〜

あの世とこの世と数とタロット占い。

冬の夕焼けが好き。

冬の夕焼けは滅多に見られるものではないですが、今日は綺麗な夕焼けが世界を染めていました。
全てを黄色に変える優しい光はどこか懐かしくどこかもの悲しい。世界の始まりのような終わりのような、そんな気持ちにさせたのです。

さて、先日の『不思議な光の棒』の話しを思い出したのをきっかけに、これまでの不思議体験をいくつか思いだしておりました。人の記憶とはいい加減なもので、しまい込んだ引き出しの場所すら忘れているものです。もしかしたら忘れようとしていたのかもしれませんが。

過去の体験を書こうと準備していましたが急遽変更します。
今日の出来事、ノンフィクションで参ります。

黄色い夕焼けも色を戻した頃、用事があって駅前まで出かけたのです。

風もなく冬には暖かな日。目的地手前のマツキヨの前まで差し掛かった時、10m程前から女性が一人歩いてきました。足取りも重そうに下を向き、うつむいたままでトボトボと歩く姿は暗いオーラを纏い、なんとも言われぬ『不安定さ』を感じたのです。

気にしながら近づくと、女性は妊婦さん。

大きくなったお腹はまん丸で少し苦しそうに顔を歪めていました。妊婦さんの大きなお腹を見ると「触りたい」という衝動に駆られるのですが、ここは我慢。見ず知らずの人に「お腹触らせてください♥」なんて声かけたら今時の日本では通報されかねません。
(沢山の人にお腹触って貰うと安産!でも現実は世知辛いね)

(はぁ、触りたいな~。安産で元気に生まれろよ!)
と心の中でつぶやいてすれ違いました。刹那、背中に寒気が走るのを感じると同時に、4歳位の男の子が現れ

(生まれたらね…)

と冷たい声で囁いたのです。

予想もしていない展開に対応することも、振り向くことさえもできず、一瞬で男の子は薄闇にすぅ~っと消えて行きました。正直、良い感じは全くしません。空気は暗く冷たく、これまで対峙してきた『救われない者』が発する独特の寂しさと深い呪詛を感じたのです。嫌な汗が流れました。

何ができたかは解らないけど『話すべきだった』と思うは確かです。
私の勘違いや取り越し苦労ならいいのですが、どうにも気にかかって仕方ありません。

次に出会ったら妊婦さんに声を掛けてみようと思うのです。何か力になれることがあるかもしれない。
ちゃんと名刺を渡してね。

≫人気ブログランキングに参戦中。面白かったらポチッと♪
人気ブログランキングへ