Norrkoeping
私は5月の初めに Norrkoeping (Sweden) という街にある会議の参加のためにでかけた.この街はすばらしい街である.別に大きなわけでも特に何か sightseeing spot があるというわけではない.しかし,そこに住む人たちの親切さには驚いた.
夜遅くに到着した私は Taxi を利用して宿に向かった.タクシーの運転手は,そのアドレスをみつけたのだが,そこは駅であり,宿はみあたらない.すると運転手は,メーターを止めて,あたりを探しはじめた.メータを止めないことがよくあることなので,既に私は良い印象を持った.実はそのホステルは駅の二階に部屋があったのである.
確かに小さくホステルとあるので,私はタクシーの運転手に礼を言って別れた.ところが,入口とみられるドアは閉ざされている.駅を一周してわかったのだが,開くドアはなかった.また,営業時間とみられる表示は,朝の 5 時から夕方の18 時である.着いたそうそう朝5時まで待たねばならないのかと途方に暮れていた.しかも私の携帯電話はなぜかつながらない.
すると,夜中の1時であるが,通りがかった男が,「ここに用事があるのか」と声をかけてきた.ちょっと警戒してしまったのであるが,「電話番号はあるのか」と聞くので,持っていた案内を見せると,彼はそこに電話をしてくれた.
今回の会議には自腹ででかけたのだが,英語でWeb Page があり,安めの宿は既に予約済みであった.私には幸いスウェーデン人の友人がいるので,彼の協力で安いホステルを探したのである.実は,後でわかったのだが,スウェーデン語で閉店中は電話するように説明があったのだ.親切な男のおかげで,私はホステルに連絡することができ,ホステルは,私に2つの番号を教えてくれた.一つはホステルの入口を開ける暗証番号であり,もう一つは部屋の鍵の入っている小さな金庫を開ける暗証番号である.
この街ではたいがいがこんな感じである.ホットドックを買おうとした時,1クローネ小銭が足りずに,札を出すと,1クローネ位どうでもいいとまけてくれたり,飲み物を買うと,この組合せで買えば安くなると教えてくれたりという感じである.クレジットカードで宿代を支払った時,私はカードをポケットにしまったのだが,普通は財布に入れるので,クレジットカードをなくしたと思って探した時があった.ホステルの人は部屋中を探してくれて,結局私の勘違いだったというのに,みつかって本当によかったと喜んでくれた.なんとも気分よく過ごすことができた.