傀儡師の吻 44 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!





先にこちらをお読みください













※妄想中







44 智


グスン、グスンっと

子どもみたいに泣くから


俺はたまらず

カズナリを

抱きしめ

背中をポンポンっと

叩きながら


智「帰るところがないってどういう意味だ?」


カズナリは

王室離脱をしたことを話してくれた


智「なんでそんなこと…」


和「オレがオレでいられる場所を求めて…だから」


智「じゃあ、そこに行けよ」


和「だから…いる、ここ、サトのところに…」


カズナリが

俺の背中に手をまわしてきて

きつく抱きしめてきた

俺は


智「はぁ…」


と深くため息をつく

その反応に

俺が怒ってるか

呆れてるとでも思ったのか

ビクッとして

俺から離れようとしたから


智「お前…俺がせっかく離れてやったのに」


和「え?」


智「覚悟できてんだろうな?」


すっと離れて

カズナリの瞳を見つめる

さっきまで

グズグズに

泣いていた瞳

琥珀色の瞳を見つめる


あぁ

俺が好きになった瞳


ゆっくりと近づいて

閉じない瞳を見つめながら

キスをした


そのまま

またゆっくりと

離れると


智「おまえ…キスするときくらい目閉じろよ」


和「えっ?はっ/////なんで…キス」


智「俺はもう…ずっとしたかったんだよ」


もう一度キスをして

ゆっくりと

啄むようなキスをする


そのまま

舌をさしこむ


んんっ…

甘い篭った声がきこえる


ずっと

したかった

だけど

あの頃の俺は

いつでもどこでも


相手を…自分を…


殺せるように

歯に毒を仕込んでいたから

夜枷役をしてるときも

ずっとしなかった


できなかった…


ちゅっと

離れると


智「覚悟あんだな?」


和「へ?あ…うん」


俺は

店の外に出て

CLOSEの札をかけ

扉をしめる

ガチャっと鍵を閉めて

カズナリの手首を掴んで

自分の奥の部屋へと連れ込んだ


ま、

そうなると

やることするよな?


いまさら

もじもじするような

関係でもねぇーし?


俺はこの数年誰ともしてねーし?

好きなやつが

俺の手の届くところに

きたってんだから…な?








続く





12時 あおたんちゃんの部屋