傀儡師の吻 9 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!




先にあおたんちゃん💛

下矢印














※妄想中









9 智






いつもの俺なら

さっさと

このめんどくさい状況から

脱するために

依頼主を躊躇わず

殺すのに


それなのに

なぜか

それが…できない


椅子に座る

カズナリの腕を掴みあげ

隣には位置するベットへ

放り投げた


声一つあげず

俺にされるがまま

ベットが揺れる


何なんだよ…

あの日

一緒に街を過ごした

お前はどこへ…


横たわるカズナリを

馬乗りして

人差し指で

唇に触れる


全体的に色素が薄いのか

桜色で厚みのない唇


夜枷役なら

キスのひとつでも

すれば

こいつは

死ぬ


いつも

歯の裏に忍ばせてる毒

これを

口に流せば…


こいつの思いは遂げられるだろう


スゥーっと

その指を

顎から顎裏

首にと指を滑らせる


細い首に

キレイな喉仏が形取る


お望み通り

連れて行ってやろうか…


ブラウスのボタンを

人差し指と親指で摘み


パチン

パチン


と外していく

顕になる肌…

そこにまた

指を這わせようとしたら

その動きが

止められた


ほぉ…


瞳の色を無くしてるわりに

俺のつかむ腕は

力強いんだな


智「なんだ?」


それは

死への執着がなせる力か?

それとも

やはり

死ぬことを恐れやめたい思いか?



和「…首を絞めるなんて、ありきたりなやり方でなく、もっと酷く、連れてけよ」


はっ、そっちかよ

ありえない


何なんだよコイツは…


俺は

グッと喉を掴み


和「くっ、、、、」


智「お前…なんで今更、死のうと思った?」


さらに

グッと力を込めて


和「かはっ、、、」


俺の腕をカズナリが掴む

消えていた

瞳に光が少し

戻ったような気がした









続く








次は 12時 蓮の部屋

下矢印