Face Down 53 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!










53 和也






深い深い底に沈んでいた

あぁ…
僕、欲にかられて
カオリさんの深層に
ダイブしちゃったんだ

視える

カオリさんは
相葉さんと
知り合いなのか?

一度だけ行ったことのある
楽園のBARのカウンターに座っている

そこで
何かやりとしたあと
また
ときが進んで
カオリさんが
振り返った扉に

智が現れた

え…

智、あれから楽園に
きたことあったんだ

それからは
カオリさんと
智、相葉さんの3人で
何かを話して
智が絵を描いてる

ときおり
笑い合いながら
そのやりとりを
みていたら

あの僕が
初めて楽園にきて
智に話して
描いてもらったときのことを
思い出して

僕じゃない人と
それをしていることに

智は
僕に何も言っていないことに

酷くショックを受けた

なんで…
何も言ってくれないの…

しかも
切り取られて
場面がかわるけど
一度やニ度じゃない

何度もやりとりしてる
しかも
大学生活の智
僕の知ってる
智が
何枚も何枚も
切り取られて
カオリさんの中から

視える

それは
僕が隣にいないことが
わかりすぎて

もう
みたくなくて

モヤモヤが
何なのか
僕は
ようやく気づいた

僕は
カオリさんに
嫉妬してる

僕以外で
特別に呼ぶ名前

僕が
知らない
智を知っている

ずっとそばにいて
全部知ってると思っていた

その隣は
いつも僕だと
思っていたのに

そうじゃなかったという
喪失感

これは
ただの嫉妬じゃない
智のことを
いつの間にか
独占したいほど
好きになってしまっていたんだ…

それに気づいたとき

"和也…再び朝が来る"

智の声でひき上げられた






あぁ…







続く